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映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』ネタバレ感想:ファンがハッピーになる映画

映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』

映画『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』を視聴しました。2010年から2015年まで放映されたドラマ、そして2019年の映画の続編になります。シリーズを見てないと楽しめないかもしれませんが、2019年の映画で完結だと思っていたので、またダウントンの皆に会えて嬉しかったです。終わり方的に、この映画で今度こそ完結でしょうかね。

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あらすじ

舞台は1928年の英国ダウントン。亡き三女シビルの夫トムは、モード・バグショーの娘ルーシー・スミスと再婚した。グランサム家も二人を盛大に祝福し、皆幸せな日々を送っている。ある日、フランスのモンミライユ侯爵が亡くなったことで、先代グランサム伯爵夫人ヴァイオレットが南仏のヴィラを相続することが判明した。不審に思うロバート達だが、招待を受けてヴィラを訪問することにする。一方、映画会社から屋敷での撮影オファーが舞い込み、長女メアリーは老朽化した屋敷の修繕費用のために申し出を受けることにした。

作品情報&予告動画

原題Downton Abbey: A New Era
監督サイモン・カーティス
脚本ジュリアン・フェロウズ
製作ギャレス・ニーム
リズ・トラブリッジ
ジュリアン・フェロウズ
製作総指揮ナイジェル・マーチャント
音楽ジョン・ラン
撮影アンドリュー・ダン
編集アダム・レヒト
出演者ヒュー・ボネヴィル
ジム・カーター
ミシェル・ドッカリー
エリザベス・マクガヴァン
マギー・スミス
ペネロープ・ウィルトン

ネタバレ感想

登場人物紹介しようかと思いましたが、膨大な量になるので割愛!私も久しぶりにダウントンの皆に会ったので結構名前を忘れてましたが、顔を見れば彼らのエピソードが色々と思い浮かびました。

ヴァイオレットの秘密とロバートの悩み

唐突に浮上したヴァイオレットの南仏にあるヴィラの相続話。ヴァイオレット曰く、ロバートが生まれる前に故モンミライユ侯爵に出会い、数日間共に過ごしたのだそう。たったそれだけの縁でヴァイオレットをヴィラの相続人にすることを不審に思いつつも、モンミライユ侯爵の招待を受けたロバートは妻コーラ、次女イーディス夫妻、トム夫妻、引退した執事カーソンと共に南仏のヴィラを訪問します。故モンミライユ侯爵の息子はこの相続に納得していますが、侯爵夫人は不満をあらわにしました。

まあ、侯爵夫人が不満なのは当然ですよね。彼女は他にもたくさん資産を相続してるので金銭的に困るとかではないのですが、だからといって夫の資産がどこぞの知らない女性の手に渡るのは不愉快でしょう。一方で何故か息子の方はウェルカムな態度なんです。それは、父親とヴァイオレットが男女関係にありロバートはその息子である、つまり自分の異母兄弟だと思ってるからなのです。ロバートの誕生日は二人のロマンスの結果だと考えても不自然ではなく、侯爵がヴァイオレットを想っていた証拠もあり、ロバートは自分の出自について悩むことになります。

グランサム伯爵として生きて来たロバートはその出自や地位に誇りを持っているでしょうから、この疑惑は彼のアイデンティティを揺るがすショックなことでしたでしょう。まあ、最終的にヴァイオレットがモンミライユとは何もなかったと断言して疑惑は晴れるので一安心ですが。ヴァイオレットは若い頃相当美人だったでしょうから、貴族の令嬢として一線を越えるようなスキャンダルはなかったとしても、ロマンスは色々ありそうですね。

疑惑も晴れ、ヴァイオレットは家族に見守られながら眠るように旅立ちました。少しも苦しまず、寿命を全うした安らかな最期で、本当に幸せな旅立ちだったと思います。前回の映画がもうヴァイオレットの見納めで、今回の映画では既に故人扱いかもしれないと思ってたので、ちゃんと彼女の最期を描いてくれたことが嬉しかったです。彼女は貴族社会の象徴みたいなキャラクターでしたから、彼女の死が一つの時代の終わりを象徴してるんですよね。そして、トムとルーシーの間に生まれた命が新たな時代の始まりを象徴してるのでしょう。死は悲しいものだけど、ヴァイオレットとのお別れは新たな時代の始まりも感じさせてくれて、良い終わり方でした。

全体的にこれはファンのための映画だなあという感じで、正直あまり中身は濃くありません。問題はトントン拍子で解決していくし、コーラの癌疑惑とか必要なかった気さえしますが、ヴァイオレットから新しい命へのバトンリレーが見れたのは本当に良かったです。あと、カーソンが厄介払いで南仏行きにされるのは笑いました。

屋敷での映画撮影

雨漏りする屋根の修繕費用のため、メアリーは屋敷での映画撮影を許可します。ハリウッドスターであるガイ・デクスターや人気女優マーナ・ダルグリーシュが屋敷に来ることに使用人たちは胸を躍らせるのですが、マーナはかなり無礼で横柄な人間でした。しかも、時代はサイレント映画からトーキーへと移りつつあり、屋敷で撮影中の映画も採算が取れないとして中止に追い込まれてしまいます。悩む監督にメアリーはトーキーで撮ればいいと助言し、監督もその準備を進めるのですが、イーストエンド出身で訛りが強いマーナは貴族の台詞を上手く話せません。そのため、メアリーがマーナの役に声をあてることになったのですが、トーキーの時代になれば自分は使われないという焦りがマーナを苛立たせていくのです。

サイレントからトーキーに変わっていくことで、サイレント映画の俳優さんが廃業の危機にあったなんて全く考えたこともなかったです。そっかあ、演技って声が占める要素大きいですもんね。これはちょっと新たな発見(?)で面白かったです。演技において訛りの問題は今でもありますよね。同じ言語でも地域によってアクセントって違いますし、母国語でない言語になれば余計難しいでしょう。役者さんは指導を受けるはずですが、それでも視聴者から指摘や批難があったりしますもんね。大変です。

自分はもう終わりだと不貞腐れるマーナはデイジーに喝を入れられて立ち直り、コーラからアメリカ英語の指導を受けることでハリウッド女優を目指すという夢を持ちました。また、ハリウッド俳優であるガイはトーマスのことを気に入り、マネージャー以上の存在として自分についてきて欲しいと告白し、トーマスはそれを受けることにしました。一方メアリーは、仕事で家に帰ってこない夫に不満を感じつつも、監督からのアプローチをお断りするのでした。

マーナは鼻につく存在でしたが、皆それぞれ新しい時代へ踏み出していってる感じがありましたね。バローさんは前回の映画で出て来た人と上手くいくのかと思いましたが、あの人は結婚してしまったそうです。ゲイであることを隠し、世間体を保つために結婚したっぽい。ヒューズさんが言うように彼の選択を責めることはできないし、せっかく幸せを掴んだと思ったバローさんも辛かったでしょう。でもまた新しい恋の相手が見つかって、彼と行くことにしたバローさんの選択をメアリーがちゃんと応援しているのが良かったです。絶対この時代もっと同性愛への偏見や嫌悪はあっただろうけど、バローさんのまわりには理解してくれる人が何人もいて、温かいなって思いました。同性愛が認められないのがそもそもおかしいのですけど、バローさんは恵まれてる方ですよね。

メアリーの夫はまた死んで監督が新しい夫になるのかと思いましたが、そうならなくてよかったです。ドラマ時期のメアリーだったら理性より欲求に従って行動しちゃいそうでしたが、彼女も大人になったなと思いました。

最後、給料が払えなくてエキストラがやめちゃったから急遽使用人達が貴族に扮して撮影するの、展開としては非常に安直というか無理矢理に感じるんですけど、ヒューズさんやアンナやデイジーやパットモアさんやバクスターさんがドレスアップしてるのが見れてファンとしてはめちゃくちゃ嬉しかったです。いつも階下で労働している彼女達がドレス着てはしゃいでるのが可愛くて可愛くて!貴族のお嬢様達が華やかに着飾ってるのを近くで見ていたら、私も着てみたいって思う女の子はいつの時代でも少なくないですよね!しかも、ドレス着てるのがちょっとコスプレっぽいんですよ。馴染んでない。女優さん達ですからガチの貴族メイクとかしたらメアリー達みたいに絶対に本物っぽくなるはずなのに、そうしてないんですよね。別人じゃん!さすが女優さんは化ける!みたいにならなくて、ちゃんと使用人の皆がドレスアップを楽しんでるのが伝わってきて、そこがまた良かったです。ファンサービスに感じましたね。

最後に

遂にモールズリーが仕事でも恋愛でも幸せを掴んだことも感慨深かったですね。トムもシビルの死を乗り越えて再婚を果たしましたし、デイジーもアンディと幸せそうでしたし、パットモアさんもメイソンさんとくっついたし、みんな収まるとこに収まって上手くいきすぎ感は拭えませんが、ファンが望んだハッピーエンドがぎっしり詰まってる作品でした。そして相変わらずご婦人方の衣装やヘアメイク、お屋敷のインテリアとかがとっても素敵で見ていて楽しかったです。

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