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FF16プレイ感想:ゲースロみを感じるシリーズ初の大人向けダークファンタジー

FFシリーズの最新作『Final Fantasy XVI』をプレイしました。発売日にプレイ開始し、約1ヶ月かけてクリアしたのでプレイ感想を記しておきます。FFブランドの最新作であることに加え、FF14を立て直し世界的に成功を収めた吉田直樹氏がプロデューサーを務めていることで、FF16の期待値はかなり高まっていました。体験版が配信された時は絶賛の声の方が多いかなと感じましたが、本編配信後には賛否両論で海外での評価はあまり良くないという情報も目にしました。私自身は体験版の時点で楽しめましたし、本編クリアした今も面白かったしやって良かったという感想です。ただ、合わない人には合わない要素があるのも確かだと思いました。でもFFシリーズが好きなら楽しめる人の方が多いんじゃなかな?私はなんだかんだやっぱFF最高だよ!って気持ちになりました。

製品情報&トレーラー

タイトルFINAL FANTASY XVI
開発・発売SQUARE ENIX
発売日2023年6月22日
プロデューサー吉田直樹
ディレクター高井浩
シナリオ前廣和豊
マイケル・クリストファー・コージ・フォックス
キャラクターデザイン髙橋和哉
音楽祖堅正慶

ネタバレなしの感想

まだFF16をプレイしてない方や購入を迷っている方に、私がFF16をプレイした上で楽しかった点や、ここは好き嫌いが分かれそうだなという点を、ネタバレなしでお伝えします。

おすすめポイント

今作はシリーズで初めてCERO:D(17歳以上対象)となっていて、他シリーズよりも残酷なシーンやセクシャルなシーンが出てきます。インタビューなどで明かされているように、私の一番好きな海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ(以下ゲースロ)』に影響を受けて製作されてるんですよね。流石にゲースロほどエログロやストーリーのエグさは極まってませんが、世界観を参考にしてそうなのはめちゃくちゃ伝わってきました。設定が似てるキャラクターも多々出てきますし。ただ、最初こそ「まんまゲースロっぽい」と思った部分はありましたが、そう感じたのは最初だけで、あまりゲースロっぽさを期待していると肩透かしを食らうでしょう。世界観にそこはかとなくゲースロみを感じるという程度で、幅広いユーザーがプレイするFFらしいダークファンタジーに仕上がってます。中世ヨーロッパ風のファンタジーが好きなら惹かれる世界観になってると思いますよ。

ヴァリスゼアという世界が細部まで作り込まれていたのがとても良かったです。今までのFFやその他多くのゲームでも当たり前のように魔法って出てきますよね。ゲームによっては魔法は一部の人間にしか使えない設定の場合もありますが、魔法が当たり前に存在する世界の話でも主人公らが戦いに利用しているばかりで、その世界に普通に暮らしている戦わない市民が魔法をどう扱っているのかって、ほとんど見えませんでした。しかし、FF16では生活に根差した魔法の使われ方が丁寧に描かれているので世界観に説得力がありますし、主人公達の活動が与える影響をイメージしやすくなっています。

状況や情勢が変化するごとにNPCのテキストも細かく変化するので、ことあるごとに街の人達の会話を聞いて回るのが大変でしたけど楽しかったです。そういうのが苦痛に感じる人もいると思いますが、苦痛ならいちいち聞いて回らなくても話は進められます。私は、細かく変化することでただのNPCにも人格を意識するようになりました。だから、この世界に生きている一人一人にちゃんと人生があるって感じられたし、製作陣はヴァリスゼアという世界とその上に生きている人々を丁寧に作り込んでいるんだなぁってのが伝わってきました。

© 2023 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.

サブクエストが充実していたのも楽しかったです。やらなくてもストーリーは進められるのですが、全部やった方がストーリーやキャラクターの理解度が格段に深まります。サブクエを通してクライヴの周りにいる人達の生き様や信念などがわかるようになりますし、ヴァリスゼアにある様々な価値観や人生観、偏見などもわかるような作りになっています。FF16には魅力的なキャラクターがたくさんいますが、それもサブクエをしないとわからないままになってしまうかもしれません。

今までの作品のオマージュ的な要素も多々あるので、FFファンなら作中に出てくる名前や地名や台詞などにニヤリとなるはず。ただ、明確に他シリーズとの繋がりがあるわけではないので、FF16が初めてのFFという方も問題なく楽しめます。

ストーリーをじっくり楽しめる作りになっているだけでなく、私は戦闘もめちゃくちゃ楽しめました。アクションが下手なのでオートスローというバトルの難易度を下げてくれるアクセサリとは最後までお友達でしたが、それさえ付けていればアクション下手でも爽快でかっこいいバトルを堪能できました。今までのFFは好きだけど今作はアクションだから躊躇っているという人は、全く心配しなくて大丈夫です。オートスロー以外にも戦闘を簡単にしてくれるアクセサリがありますし、ストーリーモードを選択すればより易しくなります。手軽にスタイリッシュな戦闘ができるのでアクション下手な人の方が楽しめるんじゃないかとさえ思います。個人的にはストーリー以上にバトルが楽しかった(オートスロー付きですが)。最初こそ戦い方のバリエーションが少なくて単調ですが、ストーリーを進めてアビリティが増えていくとどんどん戦闘が楽しくなってきますよ。

また、大迫力の召喚獣バトルも楽しかったです。体験版でも少しだけ召喚獣バトルができましたが、正直体験版の召喚獣バトルはイマイチでした。なので、体験版でイマイチだと思った人も本編やれば評価がガラッと変わる可能性があります。FFと言えば召喚獣はお馴染みの存在ですが、今までは召喚獣を召喚して攻撃してもらうスタイルで、時には召喚シーンが長々としたムービーでした。今作の召喚獣はただ長々と召喚して攻撃してもらう存在ではありません。自らがその召喚獣となって召喚獣VS召喚獣の大迫力アクションバトルができるのです。色んな召喚獣になれるわけではありませんが、一撃一撃が特大ダメージを叩き出すのが気持ちいいですし、リアルスケールの召喚獣同士の戦いはFFファンなら胸が熱くなります。

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最後に、BGMがめちゃくちゃ良いです。情景にマッチしていたり、こちらの心情を盛り上げてくれる曲がたくさんありました。特に、ボス戦の曲がテンション上がりました。荒々しさと力強さと死闘感があり、転調して心が晴れ渡るような清々しさや高揚感もあり、いつまでも頭に残る壮大な曲です。強敵との戦闘曲も素晴らしい。あと、FF好きなら聞くだけで涙が出てくる『プレリュード』のアレンジ曲が何パターンも出てくるのも面白かったです。アレンジによって全然雰囲気が変わるものなんですねえ。そして、米津玄師の主題歌『月を見ていた』も最高です。ゲームをプレイしてエンディングを迎えた時にこの曲を聴くと一層胸に染みますよ。

ということで、FFファンの人、作り込まれた中世ヨーロッパ風の世界で重厚なストーリーをじっくり楽しみたい人、NPCの話を聞いて回るのが好きな人、手軽に爽快なアクションバトルを楽しみたい人にはおすすめのゲームです。FF16をプレイするには(今のところ)PS5が必須なわけですが、私はFF16とFF7Rの続編のためにPS5を購入しました。全く後悔はありません。購入して良かった。高い買い物なので安易には勧められませんが、FF16をやってみたいならPS5を買うのは全然アリだと思います。既にPS5持ってるなら迷わず買いですね。

こんな人には向かないかも?

バトルも楽しいのですが、(特に序盤は)カットシーンが多くて操作しない時間があるので、やはりストーリーを楽しんでナンボのゲームです。ストーリーは適当でいいからバトルやキャラの育成をメインに楽しみたい!という人には向かないかもしれません。

私にはアクションが上手な人がFF16のアクションバトルに満足できるかどうかがわかりません。アクセサリを用いることで難易度を下げることはできるので、アクション下手な人は調整して楽しめるのですが、上手い人はアクセサリを使わなかったとしても物足りない可能性があります。ビルドの考察もたくさん出てるっぽいのでバトル重視の方も楽しんでるんじゃないかなと思うのですが、アビリティが揃うまで結構ストーリーを進めないといけないので、そこに辿り着くまでに飽きてしまう可能性は否めません。

また、FF16はサブクエは十分にありますが一本道のゲームなので、ゼルダのブレワイのような自由な冒険を求めている方には合いません。私もブレワイは神ゲーだと思ってますし大好きです。探索が尽きることなくて本当にワクワクしました。だからといって一本道のゲームが退屈だとは思わないです。クライヴはいつも目的を持って動いているので、ちょろちょろ寄り道して目的を後回しにしていくような冒険スタイルは合わないのです。ストーリーと関係のない場所を開拓して探索して…ってなると、それが楽しい体験だとしても「クライヴこんなことしてる場合なの?笑」とツッコミたくなることがあるじゃないですか。一本道ゆえにそういう不自然さがありません。あくまでもメインストーリーに没入して楽しむために最適な作りになってるんですよね。FF16のフィールドはわりと広く作られてるので、探索の自由が少しもないわけではありません。そうだとしても自由な冒険が楽しみたいという方には、FF16は合わないだろうなと思います。

あとは、基本的にプレイヤーはクライヴだけをずっと操作していくので、彼のことを好きになれないと楽しめないかもしれません。こればっかりはやってみないと分からないですけど、クライヴの感情・信念・思想・活動に全く共感できないとモヤモヤしながらプレイすることになってしまいそうです。嫌悪感のあるキャラではないと、個人的には思いますけどね。

ネタバレありの感想

ここからはエンディングも含むネタバレありで感想を書いていきますので、まだクリアしていない方はご注意下さい。

総評、というかダラダラと所感

FFのクリスタルはいつも守るべき大切な存在でしたが、今回はクリスタルを破壊するのが目的というのが、今までの固定観念をぶっ壊しに来てる感じがしてとても良かったです。また、主人公がシドを名乗るのも初めてなので、「そう来たか!」と面白く感じました。

残虐な死があったり、娼館が出てきたり、濡れ場があったり、喘ぎ声が聞こえてきたりと、世界観は今までよりも大人になっていました。今までのシリーズでも残虐な死はゴロゴロあったし蜜蜂の館もあったしお色気な部分もありましたけど、FF16はもっと直接的に表現されていて、グラフィックが進化してるから生々しかったです。ゲースロを参考にしてるだけあって、残虐なシーンや性的なシーンが中世という世界観をよりリアルにしてくれていました。ただ、FF16は小中学生は遊べないのかぁと思うと、自分が子供時代に夢中になって遊んだものが変化した切なさと時の流れを感じましたね。まあ、今の子供…というより若い人達はFFみたいなRPGよりFPSの方が人気な印象がありますし、対象年齢を上げて大人向けにしたのは戦略的に正しかったように思います。

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ゲースロを参考にしていると知り、裏切りや謀略が頻発する絶望的なストーリーを期待していたので、コイツは敵と内通しててクライヴを売るんじゃないか…なんて勘繰ったりしましたけど、結局そういうのはあまりありませんでした。序盤の母上くらい。なんというか、良くも悪くもFFらしいストーリーだったと思います。見る人を選ぶような陰謀渦巻くドロドロストーリーではなかった。過激なまでに陰惨なストーリーはやはりFFには合いません。ただ、ストーリーの期待値が高まっていた分、結局いつものFFっぽいストーリーだったなと思ってしまいました。上位の存在が出てきて、主人公が世界を救うためにそれと対峙する(世界が救われると確定してないし弊害もありますが、クライヴはマザークリスタルを壊し、アルテマを倒すことが世界にとって正しいと信じてる)って、他シリーズでもあるパターンのような気がしてしまって。「想いが人を強くする」とかも王道のヒーローものっぽいですよね。ストーリー的にはゲースロというより、FF12とFFTが合わさったような感じかなぁと思いました。世界観もこの二つに似てますね。ちなみに私はFFTのストーリーがシリーズ屈指の傑作だと思ってます。

クライヴは世界に混乱と犠牲をもたらしたし、事情を知らない庶民からすれば彼の活動は完全にテロ行為で、だからこそ大罪人なのですけど、基本的にはクライヴと志を同じくして彼を肯定する協力者達を中心に話が進むので、クライヴの正義が引き起こした負の面が感じにくい印象でした。クライヴがベアラーに責められるシーンがありましたけど、もっとああいうシーンやイベントがあっても良かったかも。それに、私達は現代の価値観を通してプレイしているので、ベアラーだとか差別はなくなった方がいいと考えるから、クライヴが正義(善人/ヒーロー)に見えやすい。マザークリスタルを破壊しないとどのみち世界は黒の一帯に飲まれるという真実も、プレイヤーには見えてますしね。例えば思想は同じでも彼のやり方には異を唱え強く糾弾する立場の人がいた方がよりリアリティが増すし、腸が煮えくり返る程邪悪だけどこの価値観の世界なら正義になり得るような奴が出てきても良かったかな、なんて思います。

ストーリーが不満っぽく聞こえますが、それだけストーリーに対する期待値が高騰していたのと、ゲースロっぽいストーリーを期待してしまったせいなのです。ゲースロを期待してなければ称賛しかしてなかったかもしれない。普通に面白かったですから。王道は好きですし、サブクエ含めてストーリーは丁寧でわかりやすかった。虐げられてるベアラーをただ救うだけではダメで、彼らの意識を変えて自立させる必要を説くエピソードがあったことや、特別な力があるベアラーが奴隷という身分に落ちていることが謎だったのですが、それにもちゃんと背景があったことなど、サブクエをこなせばよりストーリーに深みが増していく作りは本当に素晴らしかったです。テオが亡くなるとこ、取り返しのつかない罪を背負ったディオンの最後の戦い、ジョシュアが死んで号泣するクライヴ、何かを察してトルガルと一緒に涙するジルなど、何回も泣きました。プレイヤーの自由な解釈に委ねるエンディングも非常に良かったです。

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私は、クライヴもジョシュアも生きてるんじゃないかなぁと想像しています。クライヴは左手が石化してましたが、死ぬ程重症には見えなかった。あれだけ皆に生きて帰って来いと念を押されたのが生存フラグにも思えますし、彼には説明責任があると思うし、大罪人だと言うなら混沌をもたらした世界の再生に尽力しなくちゃ。だから、生存しても外大陸は見に行けないけど(笑)。ただ、ジルとトルガルの反応や『月を見ていた』の歌詞を見ると、クライヴ死んでそうなんですよね。米津さんはクライヴ死亡派なのかもしれない。死んだのだとしたら、理を書き換えて力を使い果たしたのかな。

ジョシュアは、クライヴがアルテマの力を吸収したから、レイズで生き返ったんじゃないかなあって。あの本はハルポクラテスからもらったペンでクライヴがジョシュアの名で書いた説も好きですが、個人的には生き返ったジョシュア本人が書いてるんじゃないかなと思う。わざわざアルテマがレイズの存在を口にしたのが気になるし。そしてディオンにも生きてて欲しい。あれで死亡でも綺麗な終わりではありますが、死んで贖罪を果たすというのはあまり好きじゃない。ちゃんと飛竜草を受け取って欲しいですし。全員生還は流石にハッピーエンドすぎますかね?私はトルガルを悲しませたくないから、クライヴもジョシュアも生存派でいたい。でも、生存・死亡それぞれのパターンに違った物語の悲哀と面白さが生まれて、妄想が捗ります。

FF16の登場人物は芯が強くて信念がある人が多かったですね。クライヴは最初地味な主人公だなという印象だったのですが、どんどん渋くカッコよく見えてきました。何より色気がすごい。まーちょっと暗いしユーモアに欠けるけど、たまに可愛い一面見せるのも魅力的でした。トルガルは文句なしに最高。ほんと愛おしくて最強の癒しでした。思い出の品を集めてたエピソードなんて愛しさが突き抜けました。飛びつきたい。最後まで一緒に戦いたかったけど、連れて行かなかったということはやはり生きて帰れない可能性の方が高いと思ったからなんでしょう。

ジルに関しては、顔が若いのに比べてどうしても声がおばさんくさく感じてしまうのですが、歴代ヒロインの中でも一番品があって芯の強い大人な女性で素敵でした。美しいしカッコイイ。服装や髪を束ねてるリボンはとても可愛い。海外ドラマに出てくる強い女性って口調が強いばかりで、優しさを見せたりサポート役に回ったら負けみたいな思考の自分勝手な女性が多くて私はあまり好きになれないんですけど、ジルは私が思う本当に強い女性でした。強さと上品さと優しさを兼ね備えてた。マーサ、イサベラ、エルなど、FF16には強くて肝の座った素敵な女性が多かったです。

また、崩壊しつつある世界だし話の展開も暗めなのでコミカルな場面が少ないのですけど、バイロン叔父さんは場を和ませてくれる貴重なひょうきんキャラで好きでした。ガブも明るいキャラで大好き。ドミナントのような特別な強さがないことに悔しさを感じながらもいつも頑張ってる姿に好感を持てました。死んじゃうんじゃないかとハラハラしたけど、死ななくてよかったです。あと、ガブはトルガルのことをとても気にかけてくれてたのも凄く良かった。ディオンのことは最初、ちょっとズレたおぼっちゃまキャラぽいなんて思ったのですが、全然まともでナイスなキャラでした。竜騎士でバハムート、最高にカッコイイ。テランスと薬売りの少女はどうなったんでしょ。

今作の最強召喚獣はオーディンぽいですが、今までのFFにおいて召喚獣の最強格は大体バハムートだったから、バハムートには特別感を抱いてました。だから、最後の戦いにバハムートが参加したのは非常に熱かったです。ただ、バハムートのフィートは使いにくかったのが残念。ラムウも、シドから受け継いだから使いたい!という想いに反してフィートは使いにくすぎた。

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良かったポイント

ここまでで既に述べたポイントは割愛します。

フォトモードが楽しい

グラフィックが綺麗だし、戦闘も派手でダイナミックなので、フォトモードが楽しかったです。美形揃いなのでキャラを撮るのも楽しいし、風景も各国によって特色があって映えます。個人的にはダルメキアがフォトスポットでした。パムッカレを彷彿とさせる美しい石灰棚やゼメキスの滝の絶景が素晴らしかった。中東ぽい街の雰囲気も素敵。各国のクリスタルも特色があって綺麗でした。フォトモードにエフェクトの追加や明るさなどの調整が細かくできればなお良かったです。あと、起動に数ステップかかるのも改善して欲しい。

アクティブタイムロアが便利

いつでも開くことができるキーワード辞典のような機能で便利でした。何が良いって、読むのに丁度いい文章量なんですよね。ハルポクラテスの備忘録や装備品・アイテムの説明文もそうなんですけど、小さなフォントで長々と書かれるととても読む気が起きないですが、簡潔でわかりやすい文章だったので読みやすかったしちゃんと読みたいという気持ちになれました。読んでもよくわからん、ていうのもなくて良かった。

わかりやすいアビリティシステム

アビリティを習得したり付け替えたりするだけなので非常にシンプルでわかりやすかったです。ポイントもいつでも振り直せるので、どうしようか考え込んだり攻略等を調べまわったりしなくても、自分のやりたいようにやるだけで行き詰ることなく進めれたのが快適でした。おすすめビルドとか検索するだけでも何らかのネタバレ踏みますからね。実際わからないことを調べた時に、「隠れ家って新しくなるんだ…」とネタバレを踏みましたよ。

大袈裟じゃない演技やモーション

FF7Rをやってた時、唇に指を当てて「しーっ」てするポーズが頻発するなど、アニメっぽい大袈裟なリアクションがちょっと気になる時がありました。あれはあれで可愛いし嫌いではないですけど、グラフィックがリアルになった分、「普通そんな動きしないでしょ」「ぶりっこすぎんか」とツッコミたくなる場面がありました。FF16はそういう大袈裟でアニメ的なモーションや演技がなかったから、より自然に見えて良かったです。ジルが「~だわ」「~よ」とやたら女言葉で話すのは、貴族の女性で上品さを出したかったのと、古風な感じを出したかったからでしょうね。中世ヨーロッパ風の舞台ではイギリス英語だと古風な感じが出るらしく、ゲースロもイギリス英語だし、FF16も英語音声はイギリス英語だから、日本語でもジルに古臭い喋り方をさせてるんでしょう。

いまひとつだったポイント

全部答えがある

一本道なのはいいのですが、マップを開けばどこにいくつクエストが発生してるかが分かり、クエストを受けたら今度は〇〇にいる××を倒して△△を入手してくれ、などと居場所やらが全部明らかになってるのは面白味にかけました。自分で考える余地がないし、発見する喜びもない。たくさんサブクエがあるので、それ全部を自力で発見して解決するのは流石に大変になっちゃいますけど、もうちょっと上手いことプレイヤーに考えさせて見つける体験をさせて欲しかったです。これが最大の不満点でした。街をうろついたりフィールドを隅々まで探索して「こんなとこにこんなレアなものがあった!」というワクワク感が少なすぎました。たまにまだ知らないリスキーモブに遭遇したくらいです。

暗い

画面が暗い。体験版の時点で暗いと騒がれてて、吉田さんは原因や対処法などを教えてくれると共にノルヴァーン砦が最も暗いとお答えになったのですが、正直ノルヴァーン砦以外にも暗いとこはたくさんあったし、アルケーの空になると明るかったエリアさえも薄暗くなって、なんか見にくかったです。ええ、私は古いTVでプレイしましたとも。4K対応なんてしてませんし、高性能のゲーミングモニタもありません。PCのモニタに繋ぐとTVより綺麗で見やすかったのですが、長時間ゲームするような環境に置いてないので結局TVでプレイしました。環境を整えろよという話かもしれませんが、FFは私みたいなライトゲーマー層も多くプレイするタイトルなので、高性能なモニタなんてないことも考えて調整して欲しかった。

廃村ばかり

初っ端から世界は終りかけてるので仕方ないですけど、廃村ばかりで大好きな街巡りがあまりできなかったのが悲しかったです。いや、グラフィックが進化して街が広く立体的になってから一つの街を回るだけでも結構大変なのは事実なのですがね。方向音痴だから、街の造りが複雑だと何度も同じとこぐるぐるしちゃったりするし(ミニマップ希望)。ロストウィングめっちゃ複雑じゃありませんでした?一つ一つの街は適度にさくっと回れつつたくさんの街を巡れると街好きとしては嬉しいです。オリフレムとかランデラとかポートイゾルデとか散策したかった!

装備の選択肢が少ない

装備するのがクライヴ一人しかいない上に、クライヴが色んな武器種や防具を使うわけでもないので、出て来た武器防具にただ更新していくだけだったのが、ちょっとつまらなかったかなぁ。深く考えずに新しく手に入ったのを装備すれば単純に強くなってくので、楽っちゃ楽なんですけどね。アクセサリなんてめっちゃ手に入るけど、私はオートスローに一枠取られるし、他の二枠は有用なアクセつけないといけないので、トルガルの攻撃力が上がるアクセとかつけてる余裕なかったです。色々手に入るけど、結局使ったアクセは限られてました。あと、防具は腰帯とかじゃなくてもっとちゃんと作って装備の見た目を反映してほしかった。クライヴを着せ替えたい。

最後に

DLCを絶対に発売して欲しいです。フェニックスゲート襲撃事件後のジョシュアの物語とか、シドとベネディクタの話とか、ディオン視点の物語なんかもめっちゃ気になります。エンディング後のジルとトルガルがクライヴと再会する物語もアリ。ガブの物語でもいいよ!あんまり興味ないけどバルナバスと母上のことを掘り下げてもいい。色々作れる余地があるし、何よりクライヴ以外のキャラも操作したいんですよ!!!!あ、もちろんまたクライヴも操作したいです。幻の召喚獣リヴァイアサンはDLCで出てきますか!?とにかく絶対にDLCお願いします。

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