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映画『事故物件 恐い間取り』ネタバレ感想:心霊現象によって距離が近づく2人を描いたラブコメかもしれない

『事故物件 恐い間取り』

映画『事故物件 恐い間取り』を鑑賞してきました。新型コロナ騒動が起きてから久しぶりに映画館に行ったように思います。こちらの映画は、事故物件住みます芸人である松原タニシさんのノンフィクション書籍『事故物件怪談 恐い間取り』を映画化したものになってます。監督は『リング』の中田秀夫さんです。ちなみにわたしは書籍は未読です。

あらすじ

山野ヤマメ(亀梨和也)と中井大佐(瀬戸康史)はお笑いコンビ『ジョナサンズ』として活動していたが全く売れなかった。中井はシナリオライターとして活動するためにコンビ解散を告げる。幼い頃から霊が見えるという小坂梓(奈緒)は駆け出しのメイクアシスタントとして頑張りながら、ピン芸人となったヤマメを応援している。ヤマメは番組の企画で事故物件に住むことになる。女性が男に殺害されたという部屋で超常現象を録ったことをきっかけに話題になり、色々な事故物件に移り住むようになるが、自身や周りの人間に次々と不幸なことが起こり始める…。

作品情報&予告動画

監督中田秀夫
脚本ブラジリィー・アン・山田
音楽fox capture plan
撮影花村也寸志
編集青野直子
出演者亀梨和也
奈緒
瀬戸康史

ネタバレ感想

事故物件には絶対に住みたくないんですけど、事故物件をテーマにした怪談とかは大好きです。とても興味をそそられる響き…。大島てるで住んでる地域の事故物件を見たりしたこともあります。ということで楽しみにしていたのですが、期待外れ感のほうが大きかったです。『犬鳴村』のほうが期待していたので、あちらのほうがガッカリ度は大きかったですけど。終盤に突然の除霊バトルが始まるんですけど、除霊バトルとしては『来る』の方が圧倒的にかっこよかったです。こちらの除霊バトルは良くも悪くも笑いがこぼれちゃう感じでした。

ラブコメ要素が強め

主人公のヤマメは、余命三ヶ月を宣告された祖母を毎日笑わせていたら一年生きたという経験から、笑いは寿命を延ばすことができると信じ、芸人になりました。しかし、全く売れず結局コンビは解散してしまいます。梓はヤマメの”信じた道を行く姿勢”を尊敬し慕っていますが、笑いの道が上手くいかず、売れるために心霊体験という恐怖を求め、身の危険すら厭わなくなってしまった彼を助けたいと思っています。ヤマメ自身も、自分の笑いを理解し応援してくれ、健気に頑張っている梓に惹かれていきます。ストーリーの軸になっているのは、このふたりの恋愛模様にあるように感じました。心霊現象によって距離が近づいて行くふたりを描いた恋愛映画という感じです。それに、主人公が売れないお笑い芸人ということでコメディ要素もあるのですが、”売れない”なので正直あまり面白くないのです…。そこがつらかった。全然面白くないヤマメに梓だけが笑ってくれるんですけど、まあ彼らの恋愛演出的にはこれでいいんですが、見てるこっちはつらい。ホラーに組み込む笑いってほんと難しいと思うんですよね。笑いと恐怖って基本対極なんで、笑っちゃうと怖くなくなっちゃう。でもホラー映画に求めてるのは、恐怖なんで。それに、本当におかしくて笑えるならともかくたいして面白くない笑い挟まれてもなぁというのが正直なところです。映画『来る』のコメディ感は絶妙で好きだったんですけどね。

黒い死神みたいなのは何だったのか

ヤマメは色んな事故物件を移り住んでいくわけですが、ストーリー的には霊現象を解決したり謎を解き明かすことを目的としていません。霊現象起きたら次の物件へと流れていくので、この物件ではこんな事件があったんだよっていうのが勝手に判明して終わりです。が、どこへ行っても黒い死神みたいなやつがついて回ってくるんですよね。こいつにのっとられる(?)と死へ誘われてしまうようで、自殺しようとしたり人を殺そうとしたりするんです。で、最初はヤマメはこの死神みたいなやつを認識してなかったんですけど、最終的にはこいつと中井くんの除霊バトルが勃発し、なんとか撃退するんですけど、バトルが終わってもこいつが何なのかは判明しません。退治できたのかと思いきやヤマメと梓が訪れた不動産にもこいつが現れて、不動産屋の女性(江口のりこ)が唐突に死に、その帰りにたまたま自殺するところを見てしまった人の家にもこの死神の姿があるんです。この死神みたいなやつ、いろんな顔になるんですよね。要は、その場所で死んだ人間たちの怨念なんかが実体化したやつなんでしょう。最初ヤマメに憑いて回ってるのかと思ったんですけど、そうじゃないんですよね。その場所に残る怨念が居住者によくない影響を与えている感じなんだと思います。不動産屋でも不幸な死を遂げた人がいたということなんでしょうが、不動産屋の女性が死んだのは唐突過ぎてちょっと微妙に思いました。

胸キュン線香ふうふうバトル

東京進出を果たしたヤマメは梓の忠告を無視してヤバイ物件に住み、そこで前述の死神と対峙することになります。ピンチに陥ったヤマメと梓を救いに来たのが元相方の中井くんなんですが、彼はなぜか事故物件紹介人である不動産屋の女性から除霊のアドバイスをもらい、火をつけた線香の束にふうふう息を吹きかけて死神に火の粉を飛ばすという戦法で死神に立ち向かいました。このバトルがほんと、おかしくてですね。ここは笑えるポイントでした。ハムスターみたいにほっぺ膨らませてふうふうしてる瀬戸くんが可愛いんですもん…。一歩間違えれば「はあ?」と呆れるだけな展開だっだと思うんですけど、瀬戸くんの可愛さが笑いへ変えてくれました。

最後に

音で驚かされるシーンもあるので全然怖くないというわけではないのですけど、後で思い出してしまうような余韻に残る怖さがなかったです。瀬戸くんの可愛いふうふう効果かもしれません。二件目の物件(だったかな?)でおばあさんが息子に惨殺されるシーンはなかなか容赦がなくて、あそこが一番悍ましいと思いました。ただ、あのおばあさんが溺死させられる時に発した言葉が聞き取れなくて、何て言ったのか気になります。あと、トイレに行きたかったのでエンドロールをほとんど見ずに退出してしまったのが残念です。松原タニシさんが実際に住んだ事故物件の写真が映ってました。
主人公がお笑い芸人ということで、バービーとかクロちゃんとかよゐこのふたりとか、芸人さんが多数出演されていました。