Lazy M のすべて ぐーたら主婦による海外ドラマ、映画のレビューや旅行記など

Menu Close

『ペーパー・ハウス』シーズン2ネタバレ感想:愛が人を狂わせ愛が人を救う

Netflixドラマ『ペーパー・ハウス』シーズン2

Netflixドラマ『ペーパー・ハウス』シーズン2全9話を視聴しました。教授の造幣局強奪計画は成功するのか否か、このシーズンで決着がつきましたね。シーズン2も予想していなかった展開が続いて面白かったですし、泣かれされた場面もありました。強盗立て籠もり中に恋だ愛だと「何やってん!」って気持ちもあるのですが、その冷静なツッコミを超える面白さがあります。

あらすじ

トレドの隠れ家が警察によって発見されたが、それは教授が事前に用意していた罠だった。しかし、ラケルはそれを見抜き、教授の時間稼ぎは失敗に終わる。一方、造幣局に立てこもっているメンバー達はトレドにいた教授と長時間連絡がつかないことで不安に陥っていた。トーキョー、リオ、デンバーの3人は、ルール通り24時間は待つというベルリンに反抗し始める。

予告動画

ネタバレ感想

予定外の愛

完璧な計画を練ったはずの教授でしたが、彼の最大の想定外の出来事は自身がラケルに本気で惚れてしまったことでしたね。いやあ、シーズン1の私は「利用してるだけだよね…?」なんて疑心暗鬼でしたけど、本気でしたわ。傍目だと「何でこんな肝心な時に恋愛なんかしちゃうの!」って感じですけど、人間ってそういうものですよね…。する時を選ぶこともできず人を暴走させるもの…それが恋愛なんですよ、怖いね。教授も計画を妨げるものになるとわかってたから個人的な関係を持つのは禁止っていうルールを作ったんでしょうけど、まんまと自分もハマってしまいましたね。

教授は意外にも肉弾戦が強かったですね。ラケルの元旦那をあっさりと気絶させて吃驚しました。でも、あの小さな燃えカスを奪取するためにとった大胆な行動のせいで逮捕されて、指紋まで採取されちゃってたので、やっぱり教授は不測の事態になると沼行動しがちだなと思いました(笑)。明らかに小さな燃えカス取られるよりヤバイことになっちゃってましたもん。ラケルが”恋は盲目状態”だったので一時的には救われましたけど、結局は元旦那の車や警察にあったトレー等から指紋取られて犯人だと割れちゃったので、余計な行動だったように思います。

ラケルはいつまで盲目状態なんだろうって思ってましたが、自力で教授の正体に気づけましたね。自分が教授に踊らされていたと知って怒った彼女は一人で彼を追い詰めますが、やはり彼女も本気で惚れてしまっていたせいで捕らえることができませんでした。そして、警察も教授の正体に気づいてしまい、ラケルは教授の計画に加担したと見なされて捜査から外され、逮捕状まで出てしまいます。この流れがほんと不憫で…。ラケル、別に悪いことしてたわけじゃないし、不正義の人でもなかったし、ただただそうと知らずに強盗犯に恋をしてしまったがために滅茶苦茶になってしまったのが見ていて可哀想でした。教授との恋も、なんでそこまで彼にゾッコンになってるのかいまいち共感できなかったので、最終的に彼女が教授をとったことが私的にはちょっと吃驚でした。教授の話を聞いた上で警視監のことを思うと、どっちが悪人なんだとモヤモヤする気持ちはわかります。

教授がラケルを本気で愛したことは全くの予定外で、そのせいで計画がかなり狂ったのは事実ですが、ラケルとの愛のおかげで強奪が成功した部分もあり、正に愛に狂い愛に救われたなと思いました。ラケルも教授との本気の愛を手に入れて無事に再会もできたのですから、失ったものも大きかったですけどハッピーエンドと言えるでしょうね。

親子愛と真実の愛

ヘルシンキが植物状態になってしまったオスロを手にかけたところも辛かったですが、モスクワが死んでしまったところが一番泣けました。デンバーがさぁ、母親とのことでモスクワに酷いことを言ったんですよね…。こりゃ死亡フラグでは!?って嫌な予感がしましたが、そうでしたね。デンバーの気持ちを思うと辛すぎた。彼にとってこの計画は、最愛だったであろう父親を喪ってまでやる価値があったのかなぁ。ヘルシンキにも言えることでしょうけど。皆、覚悟を決めたうえで実行してるはずだからその価値があったんだろうけどさ。でも、何をしても大切な人の命はもう二度と手に入らないのに、本当に価値あったのかなぁ…って考えちゃいます。

あと、デンバーがトーキョーを全然責めないのも凄いなって思いました。いい奴すぎない?デンバー。私だったら、お前が無茶なことをしたせいで親父が死んだって、ぼろくそに責めちゃいそうです。トーキョー自身が自分を一番責めてるのはわかるけども。トーキョーはちょっと短絡的過ぎて、私ちょっと苦手かもしれない。でも、モスクワが朦朧とした意識の中でトーキョーのことを妻だと思って懺悔し始めたとこ、あの会話には胸が詰まりました。モスクワに言ってあげて欲しい言葉を、トーキョーはちゃんと全部伝えてくれました。

大切な父親を喪ったデンバーですが、彼はモニカという新たな大切な人を見つけましたから、彼女の存在はきっと大きな救いになったでしょう。ナイロビがデンバーにモニカのことを「ストックホルム症候群だ」ってハッキリ言ってたの、「さすがナイロビは言うべきことをちゃんと言う!」って私嬉しかったんですけど、それはそれとしてモニカのデンバーへの気持ちは本当であって欲しい。父親を喪った挙句モニカの愛も真実じゃなかったなんてことになったら、デンバーが得たものが虚しすぎる気がしちゃうので。

モニカが強盗団の一味になっちゃったのを良いこととは思わないですけど、デンバーの人間性はアルトゥーロよりずっと良いですよね。強盗犯に本気で恋してまともな人生を捨てる女なんて確実に暴走してるようにしか見えないけど、この2人は推せるから幸せになって欲しい!

ベルリンの愛

最後はベルリンが仲間を逃がすために自ら犠牲になるという、これまた私の予想外の吃驚な結末でした。ナイロビがさぁ…あんなにベルリンと衝突してたナイロビがさぁ…特殊部隊の足止めするために一人残ろうとするベルリンに「一緒じゃないと嫌!」って言うんですよ。あそこでまた一段とナイロビが好きになりました。互いに嫌いだっただろうけど、根っこには仲間としての愛が確実にあったんだと感じました。ナイロビにもベルリンにも。

ベルリンのアリアドナへの迫り方はとっても気持ち悪かったんですけど、彼もまたわりと本気で彼女を愛してたんですかねえ?これも凄く意外でした。めっちゃ違和感ある。残り短い余生を楽しむためのスパイス的なやつかなぁ。ま、アリアドナは生き延びるためにベルリンを愛してるフリしてただけで、本心では気持ち悪がっていたんですけど。そりゃそうよ。アリアドナ、ずーーっと何か企んでそうな顔してましたけど、ひたすら耐えてたってことなんですかね。裏の顔があるのかと深読みしてました(笑)。最期、ベルリンがアリアドナを道連れにするかも…って思ったけど、そこまで腐った男じゃなくて良かった。ちゃんと彼女を守ってたあたり、彼なりの愛情があったんでしょうね。

謎なのは、教授とベルリンの関係です。計画前から教授とベルリンは知り合いであることは確定ですよね。チャオベラ歌いながら抱き合ってたし、知り合い以上の強い絆がありそう。何だろう、家族なのかな。幼馴染とか?同じ志があるような、境遇を共にしてるような、深い関係に見えますよね。ベルリンが自らを犠牲にしたのは、仲間というより教授のためだった可能性もありますね。

最後に

もうこのままシリーズ終了してもいいような終わり方でしたが、まだまだ続くんですよね。また新たな強盗計画が始まるんでしょうか。脱出に成功したメンバーは引き続き出てきますかね?教授とラケル、デンバーとモニカの恋の行方も気になります。ベルリンがいなくて大丈夫でしょうか。好き嫌いは別として、あのメンバーの中だと強盗団のリーダーにはベルリンが一番相応しかった。