『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』全10話ネタバレ感想:幽霊屋敷に苦しむ家族の苦悩と愛
Netflixドラマ『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』を視聴しました。2018年に配信されたマイク・フラナガン監督のドラマです。原作は1959年に出版されたシャーリー・ジャクソンの同名小説になります。フラナガン監督の作品は以前『真夜中のミサ』を視聴しまして、この作品もとても良かったのですが、個人的には『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』の方が更に面白かったです。『真夜中のミサ』は宗教色が強く、信仰心をあまり持ち合わせていない私には理解しにくいところがあったのですが、本作は家族愛と再生がテーマのホラーなので共感しやすかった。クラシックな洋館を舞台にしたホラーというのも個人的に好きなポイントでした。2020年に続編『ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー』が配信されてますが、こちらの内容はまだ全く知りません。
フラナガン監督の『真夜中のミサ』の感想記事はこちら。
あらすじ
1992年の夏。ヒュー・クレインとオリビア・クレインは5人の子供達 — スティーブン、シャーリー、テオドラ、ルーク、エレノア(ネル) — と共に古く伝統ある屋敷ヒルハウスに引っ越してきた。ヒューとオリビアはヒルハウスのリノベーションを進めていくが、一家は次第に不可解な心霊現象に悩まされるようになる。ある夜、恐ろしい出来事が起こり、ヒューは子供達だけを連れて屋敷から逃げ出した。一人屋敷に残されて死亡したオリビアは自殺と判断された。それから26年後、家族は各々の人生を歩んでいたが、精神不安定となっていたネルからの電話を機に、それぞれが抱える問題と今なお続くヒルハウスの呪いに直面することになる。
登場人物&キャスト
スティーブン・クレイン
長男。クレイン家がヒルハウスで経験した心霊現象を本に書いて出版したところ、ベストセラー作家になりました。演じているのはミキール・ハースマン。何かで見たことあるけど何だろうとずっと考えながら視聴してたのですが、『ゲーム・オブ・スローンズ』のダーリオ・ナハリス役(S4以降)でした。そうだったそうだった、わからなかった、悔しい(笑)。幼少期を演じているのはパクストン・シングルトン。
オリビア・クレイン
母親。片頭痛持ち。家の設計をしており、夫と共にヒルハウスのリノベーションを行っています。将来的には『永遠の家』を建てることを夢見ていて、その設計図の制作をしています。ヒルハウスの超常現象に最も強く影響されてしまい、次第に夢と現実の区別がつかなくなっていき、ヒルハウスで死亡しました。演じているのはカーラ・グギノ。
ヒュー・クレイン
父親。修復が得意。リノベーション後に高値で売却する目的でヒルハウスを購入しました。しかし、異常とも言える家に作業は難航し、不安定になっていく妻や霊現象に悩まされるようになります。ある夜、子供達を連れてヒルハウスから逃げ出し、ヒルハウスで死亡したオリビアの死については頑なに口を閉ざしました。成長した子供達とは疎遠になっています。オリビアの死後、独り言が多くなりました。演じているのはティモシー・ハットン。若い頃を演じているのはヘンリー・トーマス。
シャーリー・クレイン
長女。夫のケビン・ハリスと葬儀社を営んでおり、シャーリーはエンバーミングも行っています。息子と娘の二人の子供がいます。真面目な優等生タイプで、仕切り屋です。また、誰にも打ち明けられない後ろめたい秘密も抱えています。兄スティーブンがヒルハウスの本を出版したことを家族が見世物にされたように感じ、非常に怒っています。演じているのはエリザベス・リーサー。幼少期を演じているのはルル・ウィルソン。
テオドラ・クレイン
次女。愛称はテオ。心理学博士で、姉のシャーリー家に居候をしています。触れた人の感情や過去や未来のビジョン・物に残った残留思念等を読み取る能力があるため、いつも手袋をして余計なものを見てしまわないようにしています。演じているのはケイト・シーゲル。『真夜中のミサ』にもエリン・グリーン役で出演していました。幼少期を演じているのはマッケナ・グレイス。
ルーク・クレイン
次男。年季の入ったジャンキーです。何度も更生に失敗しているため、スティーブンやシャーリーからは見放されつつあります。双子の妹ネルのことを最も信頼していて、彼女とは共感覚で繋がっています。演じているのはオリヴァー・ジャクソン=コーエン。幼少期を演じているのはジュリアン・ヒリアード。
エレノア・クレイン
三女。愛称はネルまたはネリー。ルークの双子の妹です。ヒルハウスで”首折れ女”を度々目撃し、成長後も悩まされていました。追い詰められたネルは全ての発端であるヒルハウスへと一人で向かってしまいます。演じているのは ヴィクトリア・ぺドレッティ。幼少期を演じているのはヴァイオレット・マックグロー。
ネタバレ感想
家族愛に泣けるホラー
ヒューとオリビアは夏の間に改修して高値で売り払うつもりでヒルハウスを買い取り、5人の子供達と越してきました。ヒルハウスはクラシックな作りのかなり大きなお屋敷で、元々は貴族のお屋敷だったようなやつです。中にはたくさんの彫像が飾られていたりと相当豪華ですが、その彫像がとても不気味でもあります。
本作は、26年前のヒルハウス時代と現在という2つの時間軸を行き来しながら、7人それぞれの視点で当時ヒルハウスで起きたことや現在抱えている問題等が少しずつ明らかになっていく作りになっています。26年前なのか現在なのかは判別しやすいですが、エピソードの時系列を正確に把握できてるかは怪しいです。
”首折れ女”や帽子を被った背の高すぎる老紳士などのゾクリと恐ろしい幽霊達にビビらされるホラーとしても面白かったですし、ヒルハウスでのトラウマを抱えてぶつかり合いながらも再生に向かう家族の愛と絆の物語としても胸が温まるドラマでした。
スティーブンが父親に向ける言葉や激しく喧嘩するシャーリーとテオが応酬する言葉など、彼らが口論する時の言葉ってめちゃくちゃ鋭利なナイフなんですよね。見せちゃいけない本音が堪らず溢れ出て来る感じで、見てるこっちも居た堪れない気持ちになりました。それほど家族は崩壊寸前のところだったのですが、死んだネルが家族を繋ぎ止めてくれて、助けてくれて、皆本当はお互い愛してることを思い出させてくれて、泣きそうになりました。
スティーブンと父親の間にあった溝は深刻でした。母の死の真相を教えてくれないのだから、不審に思うのも仕方ありません。ヒューが成長後も苦しんでる子供達に隠し続けたことが正解だったかはわかりません。でも最後、スティーブンが父の死をシャーリー達に黙っていたのは、真実を告げない方が良いと判断したわけで、責め続けた父と同じことをしたのです。父と子に雪解けが訪れる様がとても切なく、美しく描かれていました。
伏線回収が上手かった
散りばめられた謎や伏線が、ストーリーが進むにつれて回収されていくのもすごく面白かったです。よくわからない点もあるんですけど。
”首折れ女”の正体は第5話のラストで明らかになりますが、私は5話の途中からもしや…と勘付き(遅い?)、ラストで答え合わせができた瞬間は「やっぱりそうだったのか!」とスッとした爽快感を得ました。オリビアが螺旋階段のロープを見て言った台詞や、ヒルハウスの壁に「帰ってきて、ネル」と書かれていて実際彼女は一人でヒルハウスに帰ったこと、”首折れ女”のウェーブがかった髪がネルと似てることなんかが繋がりました。勘の良い方ならもっと早い段階でわかるのかな。
私は察しが悪いので、『赤の部屋』の謎は最終話で幽霊ネルが明かしてくれるまでわかりませんでした。でも、ネルが「みんなここに入ったことあるよ」と言い出した瞬間に伏線だった台詞や違和感を感じた数々のシーンがぶわっと繋がって鳥肌が立ったのです。
ネルがティーセットを見つけたのはおもちゃの部屋と答えた時にダドリー夫人が不思議そうだったこと、同様にスティーブンの「ゲーム部屋」という返事にダドリー夫人が怪訝な反応を示したこと、オリビアが「私は読書部屋にいるから」と言った時にテオとルークが「どこそれ?」という反応をしたこと、ヒューがスティーブンに「ツリーハウスなんてなかった」と言ったこと、そして、赤い扉の向こうがテオのダンス部屋になっていた最終話冒頭のシーン。
大ヒントだった最終話冒頭でもまだ私はどういうこと?と疑問に思ってたんですけど、誰かにとっては知らない部屋が存在するっぽいようなシーンが何回も出て来ることには引っ掛かっていました。でも、その瞬間にちょっと引っ掛かるだけで、繋げて答えに辿り着くことはできなかったんですよね。そういう心にちょっと引っ掛かっていた小さなシーンの数々が、ネルの台詞によって自分の中で急に繋がったことが面白い体験でした。
それぞれが抱えていた問題や秘密など
スティーブン
家族が幽霊屋敷ヒルハウスで体験した心霊現象を本にして出版し大金を稼いだ一方で、スティーブン自身は超常現象や霊魂を信じておらず、本のネタした妹弟の体験も心の病のせいだとして信じてません。実際に自分が霊を見ても病んでるせいだと判断するぐらい、オカルトを拒否してました。そして、クレイン家の人間は遺伝的に心を病むと思い込み、子孫を残さぬためにパイプカットをしていました。それを妻には内緒にしており、子供を欲している妻と上手くいかなくなって別居状態になっていました。
自分が信じてもいないことを本にしたというのは、シャーリーやネルが怒るのも当然だと思います。ネルは特に霊感が強くて悩まされているのに、スティーブンは信じてくれないんですからね。ムカつく兄貴だと思いました。
シャーリー
過去に犯した一夜の浮気を夫に告げることができず、浮気相手が度々幻覚で出て来るほど秘密を抱え込んでいました。真面目さゆえに自分自身に幻滅していたのかもしれません。
人間、誰しも過ちはあります。しかし、自分の浮気を棚に上げて、決定的瞬間を目撃したわけでもないのにテオとケビンの話をろくに聞かずに追い出したのはちょっと酷いなと思いました。ヒルハウスでの決着後、ケビンに秘密を打ち明ける時の台詞も、彼の愛情を利用して甘えてる感じが出てて、2人にあの態度とっといてこれは…と感じてしまいました。最後にシャーリーに対する好感度がだだ下がりしてビックリです。
テオドラ
触れたものの感情や記憶を読み取る特殊能力のせいで、壁を作って他者を拒絶している面があります。寂しさや恐怖から人の温もりは求めるけれど深入りはさせず、自分の弱さをあまり見せてくれません。
テオはネルの遺体に触れて何も感じなかったことがたまらなく恐ろしくて、最後手袋を捨てたのでしょうか。ずっと感じるのが嫌だったけど、これからはちゃんと人に触れて生を感じたいってこと?テオは家族の中で最も強力な特殊能力があり、彼女の能力でヒルハウスに住み着く霊達の過去や呪いの元凶がわかるのかなと思いきや、その辺はさっぱり謎のままですね。
ルーク
幼い頃にヒルハウスで帽子を被った異常に背の高い老人の霊を見て以来、どこにいようと度々その霊を目撃するようになり、その恐怖から逃げるために麻薬に手を出し、長年依存症で苦しんでいます。施設にも何度か入っていますが、失敗続きです。また、お金に困ると家族から金品を盗むため、ネル以外からは愛想を尽かされかけています。
ルークは一番の問題児ですね。しかし、麻薬を断つには周囲の理解とサポートが必要なのに、スティーブンがルークの抱える恐怖を信じようとせず心の病だと決めつけたのは、ルークの更生をより困難にしたでしょうね。ヒルハウスでルークが一緒に遊んでいたアビゲイルという少女についても誰もがルークの想像上のお友達だと思っていましたが、実はダドリー夫妻の子供で実在していました。アビゲイルの存在を信じてもらえなかったことも、彼にとっては辛い経験だったでしょう。ヒルハウスでの決着後、2の数字が書かれたケーキでお祝いしてたので、2年間クリーン達成できたのでしょうか。ネルの分まで幸せに生きて欲しいです。
ネル
自分にだけ見える”首折れ女”という霊に長年悩まされていました。夫アーサーと出会ってからは見なくなりましたが、結婚後のある夜再び”首折れ女”が現れ、その場にいたアーサーが急死してしまいます。精神的に不安定になったネルは精神科医にヒルハウスや”首折れ女”の話をするも、「たかが家だ。今行ってみれば怖くないはず」と言われます。そして、一人でヒルハウスに乗り込んだ彼女は幻覚を見せられ、悪霊化した母オリビアに首に縄をかけられて螺旋階段から突き落とされて死亡しました。”首折れ女”の正体は、首吊り状態で死んだネル自身でした。死因は自殺とされてしまいました。
一番家族思いで良い子だったネルが犠牲になったのは悲しいけれど、彼女の死だったからこそバラバラになりかけていた家族が再生できたのかなって思いました。死んだ後も皆の危機を救ってくれて、導いてくれて。双子のルークとの絆も切なかった。ネルにヒルハウスに行くように仕向けたあの精神科医は、ネルの幻覚とかじゃないですよね?ヤブ医者?
オリビア
悪霊ポピーに唆されているうちに夢と現実の区別がつかなくなってしまい、寝ているヒューの喉元にドライバーを突きつけるなどの危険で異常な行動を取るようになります。そして、成長したネルとルークが死ぬ夢を見たオリビアは、2人を危険な外の世界から守るために、殺鼠剤入りのお茶を飲ませようと『赤の部屋』で深夜のお茶会を開きました。泊まりに来ていたアビゲイルがそのお茶を飲んで死亡してしまいますが、ネルとルークは寸前でヒューに助けられました。オリビアは螺旋階段のところで「目を覚ましたい」と願いながら、ポピーに唆されて飛び降りて死亡しました。死後は悪霊としてヒルハウスに囚われており、夫や子供達を誘い込みました。
子を守りたいという強い気持ちがポピーのせいで変な方に暴走させられた感じですね。子を亡くした経験があるダドリー夫人のアドバイスも悪い方に作用してしまいました。ポピーが耳元で囁いた台詞が気になります。オリビアが『永遠の家』の設計図を見ながらシャーリーに「どの家も心臓(中心)が必要だけど、この家ではダイニングが中心」と言うシーンがあります。家族が行き交い、集まる場所が大切だと。それで振り返って考えると、ヒルハウス時代のシーンで家族がダイニングに集まって食事をするようなシーンって、出てきませんよね。見逃してるかな?集まって食事してる団欒シーンがない。ヒルハウスにあったのは、集められて食べられる場所。怖いですね。オリビアの服はやけにクラシックでお洒落だなと思ってたら、ヒルハウスに来てからああいう服を着るようになってたんですね。
ヒュー
オリビアが死んだ夜の真相をずっと秘密にしているため不信感を持たれており、テオからは接触を避けられています。調書を見たスティーブンは、父が母を傷つけたと疑っていてもおかしくありません。子供達に頑なに真相を隠した理由は、自分が嫌われようとも子供達にはオリビア自身だった頃の優しい思い出を残したかったからでした。最終話ではヒルハウスの悪霊と化したオリビアが『赤の部屋』に子供達を閉じ込めたため、自らが永遠にオリビアのそばにいる(ヒルハウスで死ぬ)ことを条件に子供達を解放させました。
26年後のヒューのそばにいて話しかけていたオリビアは霊ではなく、ヒュー自身が作り出した妄想のオリビアでした。ヒュー自身も自覚した上でのことです。傍目には誰もいないのに独り言を言ってるので、子供達からヤバい目で見られるのも仕方ありません。家族で唯一ヒューだけ『赤の部屋』に入ってないんですよね。ツリーハウスとか読書室に該当する部屋がヒューにだけない。ヒルハウスは父親はあまり食べる気しないのでしょうか…。
ホレス・ダドリー&クララ・ダドリー
ヒルハウスの敷地の外れにある家に住み、昼間だけクレイン家の手伝いをしに通ってくれている管理人夫婦です。ヒルハウスで病んでいく人を何人も見てきました。クララが第一子を死産した後、夫妻は夜のヒルハウスで死産した赤ん坊の泣き声を聞くようになり、それ以来夜のヒルハウスには近づかなくなりました。後に生まれたアビゲイルを学校にも通わせず、外の世界から守るように家に閉じ込めて育てていました。しかし、オリビアが『赤の部屋』でお茶会を開いた夜、家から抜け出してルークの部屋に泊まっていたアビゲイルはお茶を飲んで死亡してしまいました。娘を探しに来た夫妻は遺体を見て悲しみますが、死んだはずの彼女が霊として目覚めます。ヒルハウスに来れば死んだ娘に会えるため、ここで起きたことを秘密にしてヒルハウスを残してくれるよう、ヒューに頼んだのでした。
ダドリー夫妻は最後の方までわりと不穏な存在でした。まさか、アビゲイルが彼らの娘で、ヒューがオリビアの死の真相を秘したことに関係していたとはびっくりです。最終話の最後にホレスが死に際のクララを屋敷に運んで、死んだクララを霊として目覚めさせてましたね。恐ろしい屋敷だけど、死んだ2人の子供と幸せそうに笑うクララの姿を見ると、夢のある場所なのかなぁって気がしちゃいました。住んでるとおかしくなっちゃうから、今わの際に入るようにしたのは上手い利用法かも(笑)。
ヒルハウスに住み着く霊達の謎
ヒルハウスにはたくさんの霊が住み着いてるみたいですが、彼らのことはあまり明らかになりませんでした。『赤の部屋』に連れてかれたテオが見た夢の中でトリッシュが言っていた「恐れと罪悪感と共に壁に閉じ込められた背が高い男」って、ルークが目撃する帽子を被った老紳士のことですよね。そして、ヒルハウスの壁の中で発見された遺体はウィリアム・ヒルです。で、ポピー・ヒルはウィリアムの奥さんで、夫婦で心を病んでいたと。オリビアにヒューを敵と見做すように仕向けていたので、ポピーもウィリアムを殺そうとしていたんでしょうかね。
病人のお婆さんの霊はヘイゼルで、クララを扱き使った人ですね。ヘイゼルはポピーのことを嘘つきだと言ってました。あと、車椅子に乗っていた男の子の霊は、ポピーの息子でしょうか…?
時計修理のお爺さんも謎だし、霊体アビゲイルと手を繋いだ女の人は一体誰でしょう。
最後に
『赤の部屋』でネルが言っていた「時間は真っ直ぐ繋がってると思ってた。でも違った。時間は不規則。瞬間は雨みたいに降る。それとも雪、それか紙吹雪」の意味がわかるようで全くわかりません。引き続き続編を視聴します!