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『THE LAST OF US』シーズン1第1&2話ネタバレ感想:大人気ゲームのドラマ化!未プレイでも楽しめる

『THE LAST OF US』シーズン1

『THE LAST OF US』のシーズン1第1話と第2話を視聴しました。こちらは2013年にPS3で発売された『The Last of Us(通称ラスアス)』というサバイバルホラーアクションゲームを、HBOがドラマ化した作品になります。かなり評価が高くファンも多いゲームでして、私は自分でプレイしたことはないのですけれど、狩野英孝さんの実況を見て楽しみました。とは言え、他人のプレイをずっと集中して見ていたわけではないし、ゲーム内容よりも狩野英孝さんの反応や言動を楽しむ方が主目的だったので、ストーリーは結構うろ覚えです。なので、ゲーム版のファンというわけではありません。それほどゲームに思い入れがない人間の感想になります。ちなみに、ゲームの続編が2020年に発売されてまして、こちらの評価はかなり分かれています。私は続編はまだ実況すら見ていないので、断片的な情報しか知りません。

神ゲーとして高い評価を得ている作品を実写化するというのは、ファンにとってはかなり期待と不安が入り混じる状態だと思います。特に、ゲームの実写化ドラマというのは、今のところあまり成功していません。ファンたちの高い期待を上回れるかがとても気になるポイントですが、2話までの評判はかなり良さそうですね。原作ファンではない私としては、HBOの実写化で、『チェルノブイリ』の監督ヨハン・レンクが製作総指揮を務めるという点でこのドラマに期待しています。また、主人公のジョエルをペドロ・パスカルが、エリーをベラ・ラムジーが演じるというのが、『ゲーム・オブ・スローンズ』ファンとして見逃せないポイントですね。

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本ページの情報は2023年1月時点のものです。現在は配信終了している場合もありますので、最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトにてご確認ください。

あらすじ

1968年。ニューマン博士はTVショーで、人類にとって最大の脅威となるのは細菌でもウイルスでもなく菌類だと、自説を展開する。時はかわり2003年のアメリカ。ジョエルは娘のサラと平穏な暮らしをしていた。ある夜、窓の外の物騒な明かりで目を覚ましたサラは、家の中にジョエルがいないことを不審に思いながらTVをつける。すると、そこには緊急警報の文字だけが映されていた。様子がおかしい隣家の犬を宥め、恐る恐る隣家へと足を踏み入れると、大量の血と人間に噛みついている老婆の尋常でない姿があった。その老婆の口からは、菌糸のようなものが伸びていた。

予告動画

登場人物&キャスト

ジョエル

娘のサラと幸せな日々を過ごしていたが、パンデミックにより一変。パンデミック後はボストンの隔離地域にあるブラックマーケットで運び屋をしています。離れた地で暮らす弟のトミーと連絡が取れなくなったため、車を得るための対価として受けた仕事でエリーと出会います。演じているのはペドロ・パスカル。ゲースロでオベリン・マーテルを、『ナルコス』でペーニャを演じていましたね!お気に入りの俳優さんです。

エリー

14歳の勝気で生意気な少女。パンデミック後に生まれた世代の孤児です。寄生菌に感染しても発症しないため、反乱組織『ファイアフライ』から人類の希望だとされています。演じているのはベラ・ラムジー。ゲースロでリアナ・モーモントを演じていました。

マーリーン

軍と対立する反乱組織『ファイアフライ』のリーダー。負傷してしまったため、仲間の待つ州議事堂までエリーを送り届けるようジョエルと取引しました。演じているのはマール・ダンドリッジ。ゲーム版でもマーリーンの声を務めていました。

トミー

ジョエルの弟で元兵士。現在はジョエルとは離れた地で暮らしていますが、連絡が取れなくなってしまいました。ジョエル曰く、トミーが離れた理由はマーリーンにあるそうです。演じているのはガブリエル・ルナ。

テス

ブラックマーケットの運び屋。パンデミック後のジョエルの相棒です。ジョエルと共にエリーを州議事堂まで送り届ける仕事を請け負います。演じているのはアナ・トーヴ。

ネタバレ感想

パンデミックによって荒廃した世界でのサバイバルドラマ

ラスアスは、謎の寄生菌によって人間が狂暴化する感染症が蔓延したため文明社会が崩壊したポストアポカリプスの世界で、娘を亡くして心に傷を負った父と孤児である少女がサバイブする物語です。この寄生菌は昆虫に寄生する冬虫夏草から着想を得ているらしく、人間に寄生して養分を吸い上げ操るという性質を持っています。そして、感染者が他の人間に噛みつくことで感染を広げていきます。感染者は感染の進行度合いによってランナーとかクリッカーとか呼び名が変わり、外見や特徴も変わってきます。感染初期の段階であるランナーは視力がありますが、進行すると視力を失って聴力が発達し、頭部はきのこ状に変形してかなりグロテスクなクリーチャーになっていきます。

第1話は平穏な日常から突如としてパンデミックが起きる場面を描き、その混乱の中でジョエルは最愛の娘サラを喪ってしまいました。ゲームではこのパンデミックが起きるまでの流れが短く、早々にサラが亡くなってしまって結構衝撃的な幕開けだったのですが、ドラマではゲームよりも丁寧に描写が進みましたね。ゲーム版のサラ死亡後にタイトルロゴが表示される入り方はインパクトがあって印象的でしたが、ドラマでは専門家が菌の脅威を予言するシーンが冒頭に追加され、その後にオープニングという流れになっていました。これはこれで不穏な始まり方で引き込まれましたが、タイトルの持つ意味を考えるとゲーム版の入り方の方がグッとくるものがありました。

ジョエルがサラを亡くしてから月日は一気に20年経過するわけですが、感染を抑え込むために爆撃が行われた影響などで建物は崩壊し、生存者たちは隔離地域と呼ばれる壁で囲まれた場所で生活しています。外出可能な時間は決められており、食料などは配給カードで支給され、軍に厳しく統制されている自由のない暮らしです。ルールに違反すれば処刑され、感染が判明すれば子供であっても処分されてしまいます。隔離地域の外には感染者や無法者がのさばっている状況。未だに寄生菌の治療薬やワクチンなどは見つかっていません。

パンデミック後のジョエルは相棒のテスと共にボストンのブラックマーケットで密輸などを行っていました。遠く離れた場所にいる弟のトミーと連絡が取れなくなったので、彼を助けに行くために車のバッテリーが必要となります。厳しい統制を敷く軍に抵抗する組織『ファイアフライ』のリーダー・マーリーンは、バッテリーや銃等を渡す代わりに、寄生菌の抗体を持つと考えられる少女エリーを仲間の待つ州議事堂まで送り届けるよう、ジョエルとテスに依頼しました。子供を喪った経験がトラウマであるジョエルは、同じ年ごろのエリーと関わることを避けようとしますが、必要なものを手に入れるにはこの仕事を受けるしかないということで、ジョエルとエリーの旅が始まりました。

1話が放送された時点で原作ファンの評判もかなり良かったので安心した気持ちで視聴したのですが、私は1話はちょっと冗長に感じました。サラの背景がゲームより詳しく描かれたことで、こんな可愛くていい子が理不尽に命を奪われてしまうなんて…と、より感情移入しやすかったですし、文明や倫理が崩壊した社会の残酷さや過酷さはよく伝わってきましたが、エリーに出会って物語が動き出すまでが長かった。また、ラスアスというゲームは、聴覚が発達した感染者相手に極力気づかれないように隠密してスニークキルを取る、注意を逸らしてやり過ごす、強引に突破するなど様々な戦略が取れることが面白味の一つだと思いますが、その魅力である感染者とのアクションは2話にならないと出てきませんでした。

私は感染者との戦いをどう描くのか楽しみにしていたので、それが拝めなかった1話を冗長に感じたのかもしれません。2話の方が楽しめましたから。まあ、ゲームは当然ゲーム性を楽しむものなので敵との交戦場面がメインなわけですが、ドラマで戦闘にばかり尺を取っても仕方ないのでアクション面はわりとバッサリ省略されていました。ゲームでは描かれなかった部分を深堀できるのはドラマの良いところで、それぞれ違った楽しみ方ができると思います。また、ゲームのストーリーをあまり覚えてない私でも問題なくドラマを楽しめたので、プレイしたことない方でもドラマを楽しめるでしょう。

キャラの見た目は似せる気なしでも世界の再現度は完璧!

ドラマ化を知った時点でゲームの記憶はかなり薄らいでましたが、ペドロ・パスカルのジョエルはすごく合っていると思いました。で、実際ドラマを見てめっちゃジョエルだと思いましたね。ただ、ちゃんとゲーム版ジョエルのビジュアルを確認してみると、そっくりとは言えないです。

エリーなんて全然似てませんね。ゲースロのリアナ・モーモント好きだったので、ベラ・ラムジーが演じる知った時はすごく楽しみで「イメージと違う」などの感情は皆無だったのですが、やっぱりちゃんとゲーム版エリーと見比べると全く違います。ビジュアルが違うどころか、性格も憎たらしさが倍増してるように感じました。が、不思議とちゃんとエリーだなって思うのです。

何よりサラを見ればゲーム版に似せる気が全くないことがよくわかります。私はサラの見た目は全く覚えてなかったですが、黒人ではなかったことは記憶してたので、別人みたいだなと思いました。人種をなぜ変更したのかと疑問にも思いましたが、別にサラが何人でもストーリーには何の影響もないし構わないかな。サラとしての魅力や役割が伝わればいいと思います。

要は、制作陣はハナから見た目の再現をしようとしてないのです。テスもぶっちゃけ覚えてなかったんですが、確認すると全然違います。むしろテスはゲーム版との違いよりも、女優さんの変貌ぶりにビックリしましたが。キャラの性格については全く違うわけではありませんが、かと言ってそっくり同じとも言い難く、ドラマなりの味付けがされているような感じです。そういう違いがあっても、私にはどのキャラクターもラスアスのキャラに見えました。私がオリジナルにそんなに思い入れがないから気にならないだけかもですけど。そういう意味では、ゲーム未プレイの方のほうがとっつきやすいかもしれません。

見た目も忠実に再現して欲しいファンもいらっしゃると思いますが、そんな方でも世界観の再現度には満足なのではないでしょうか。それくらい、荒廃した風景のリアルっぷりは圧倒的でした。崩れて朽ちたビル群と、それを覆うように伸びゆく緑。廃墟となった世界なのに、美しいと思ってしまう。とは言え『ウォーキング・デッド』も同じような世界なので、見慣れた感じもありますが(笑)。ゲームとドラマで全く同じルートを歩いたわけではないでしょうが、ゲームに出て来た景色と同じという場面がありそうでね。「ここ歩いたわ~!」なんてとこがあったらファンはテンション上がりそう。そういう、共通点や相違点を見つけられるのは、ゲーム既プレイの人が楽しめる点ですね。私はちゃんと覚えてないので、こんな感じだったな!というざっくりした感想です。でもあの映像には高揚しましたよ。

また、感染者の再現度も申し分ないと思います。2話で頭がきのこ状になったクリッカーが出てきた時、遂にキターッと興奮しちゃいました。超気持ち悪い。エリーにクリッカーの知識がなく、ジョエルとテスの態度が急に厳しくなった演出も緊迫感をグッと高めました。「静かじゃなくて無音だ」という台詞も良いですね。無音なんて無理だもん。

感染者同士は地下に伸びる菌糸で繋がっていて、菌糸を踏んでしまったりすると別の場所にいる感染者にも位置を知られるというのは、ドラマオリジナルの設定ですね。すごく良い追加要素だと思います。今後、この設定が更にピンチを招いてくれそうだし、ドラマオリジナルの面白い展開に繋がりそう。3話以降がとても楽しみです。

最後に

テスの最期は覚えてなかったのですが、ゲームを見直すと結構違いがありますね。ゲーム版ではテスは追って来た軍に殺されていました。ドラマ版のテスと感染者のキスはちょっと「なぜ?」感があります。テスは既に感染してる状態ですから、もうやつらの仲間なんですよね。感染者がなだれ込んでくる中、中々ライターが点火せず後退りしていくテスの見せ方は、最初、強い彼女の心さえも覆い尽くすほどの怖れを表しているのかなと思いました。しかし、既に菌は脳に侵入してテスの精神を乗っ取り始めているのかもしれず、仲間である感染者たちを燃やすという行動に抑制がかかり始めていて、そんな中でも彼女の意志は抗って最期までライターに点火するのを止めなかったことを表現しているのかもしれません。

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