『ゼム』シーズン1全10話ネタバレ感想:壮絶な人種差別を描いたサイコホラー
Amazonオリジナルドラマ『ゼム』を視聴しました。ロサンゼルスに近いコンプトンという町に引っ越してきた黒人一家に起きた10日間を描いています。10日間だから1日1話で10話か~と思ったらそういうわけではありませんでした。1950年代のアメリカが舞台で、南部ではまだジム・クロウ法が維持されている時代のえげつない人種差別表現が出てきます。ホラー演出も相まって、見てるこっちも頭がおかしくなりそうでした。面白いという表現が合ってるかわかりませんが、次が気になって視聴が止まらなかったです。ですが、メンタル削られるので視聴の際はご注意下さい。原題は『THEM』です。
ジョーダン・ピール監督の映画『アス(Us)』と不気味なテイストがかなり似ていると感じました。タイトルも『アス(Us)』と『ゼム(THEM)』で似てるし、『アス』でゾーラを演じたシャハディ・ライト・ジョセフが『ゼム』にも出演してるし、どちらも宗教的な引用が出てくるし、『アス』のエンディングで流れて印象的だった曲・Minnie Ripertonの『Les Fleurs』が『ゼム』の3話でも流れるし、なんか繋がりがあるんじゃないかって勘繰っちゃいました。
『アス』の感想記事はこちらです。
あらすじ
幼い息子チェスターの世話をしていた黒人女性のラッキーは、家の外に白人の老女がいることに気づく。ラッキーが外に出ると、老女が話しかけて来た。軽く挨拶を交わした後、突然『オールド・ブラック・ジョー』を歌い出した老女を、ラッキーは不気味に思う。家の中から赤ん坊の声を聞いた老女は「くれない?赤ちゃん、気に入ったの」と言い出した。
そこでラッキーは目が覚める。カリフォルニア州コンプトンへ引越す道すがらの車中だった。新居に着いたエモリー一家に、白人だらけの住民たちが冷たい視線を向けてくる。
予告動画
登場人物&キャスト
リヴィア・”ラッキー”・エモリー
元教師で3児の母。ドラマ冒頭で描かれた出来事によって心に深く傷を負っています。家族で新天地に引越して再出発を図りますが、幻覚に悩まされ、娘にも怖がられてしまいます。精神的な問題は抱えていますがとても強い女性です。演じているのはデボラ・オルインカ・アヨリンデ。
ヘンリー・エモリー
ラッキーの夫。退役兵で、エンジニアとしての仕事を得てコンプトンに家を購入しました。戦争から戻ってから精神的に不安定な時期がありましたが、ラッキーの支えで立ち直りました。演じているのはアシュリー・トーマス。
ルビー・リー・エモリー
エモリー家の長女。優秀な成績でイースト・コンプトン高校に入りますが、白人だらけの高校で孤立しています。演じているのはシャハディ・ライト・ジョセフ。
グレイシー・エモリー
エモリー家の次女。ミス・ヴェラの本を愛読していて、コンプトンに引っ越してからミス・ヴェラの幻覚を見始めます。演じているのはメロディ・ハード。
エリザベス・”ベティ”・ウェンデル
エモリー家の向かいに住む女性。いつもファッションが可愛らしいですが、張り付いたような愛想笑いがめちゃくちゃ不気味です。イースト・コンプトンの最古参の住人で、エモリー家を追い出そうと住民達を扇動します。演じているのはアリソン・ピル。
ジョージ・ベル
農場主で牛乳配達人。ベティの家に牛乳を配達しています。演じているのはライアン・クワンテン。
ネタバレ感想
熾烈な黒人差別があった時代背景
このドラマの時代背景について、まずは把握しておきたいと思います。南北戦争が続く1863年にリンカーンが奴隷解放宣言を行い、その後の憲法修正によって黒人は市民権を獲得、法的には奴隷制度は廃止されました。
しかし、大規模農園の労働力として黒人を使役していた南部では解放宣言後も黒人差別が強く残り、州法によって黒人差別が合法化されていきました。1876年から南部が布いた人種差別的内容を含む州法の総称をジム・クロウ法と言います。公共施設の利用を禁じたり、黒人専用の場所や物の利用を強制する州法です。ちなみにこのジム・クロウ法、アフリカ系黒人だけでなくて黒人との混血者や先住民、アジア人も差別の対象です。
そんな激しい南部の差別から逃れようと、アフリカ系アメリカ人達は職を求めてニューヨークやシカゴ、ロサンゼルスなどの北部の都市へと逃れて行きました。1914年から1950年頃まで見られたこの動きは、「黒人の大移動」と呼ばれています。
このドラマは1953年の設定なので、北部の都市に続々と黒人達が移動してきた頃を描いてるんですね。ジム・クロウ法は1964年に廃止されるので、まだ存続している状況です。そしてエモリー一家が引っ越してきたコンプトンはカリフォルニア州にあり、南部よりも差別がマシだと見られている地域というわけです。さて、北部でさえこんな扱いを受けるんですから、南部では一体どんな酷い扱いなんだろうかと、ゾッとしますね。
エモリー一家を待ち受けていた迫害
引っ越してきたエモリー一家が車で町に入るや否や、白人達の尋常ではない視線が突き刺さってめちゃくちゃ怖かったですね。人間、珍しいものや不慣れなものを見た時は不躾に視線を向けてしまうものですが、彼らのはそういうのではなくて確実に嫌悪が籠ってるんです。
そして、引越し翌日から始まるベティ達の嫌がらせ。エモリー家の前に椅子を並べて座り込み、朝から大音量で音楽を流し始めます。なんて子供じみた陰険な嫌がらせだろうと思いましたが、こんなのはまだ温かった。嫌がらせは早々に過激なものになります。白人住民の男性陣が画策し、エモリー家が飼っていた犬が殺されてしまいます。もう嫌がらせじゃないですよね。人間に非道な真似ができるんですから、動物に危害加えるなんてどうってことない奴らなのかもしれませんが、1話目からえぐい。
黒人の人形を家の軒先に沢山吊るしたり、庭にガソリン撒いて火を放って「黒人専用」って焼き文字書いたり(よく延焼しませんね?)、遂には暴行に及びます。小さな子がいようがお構い無しです。自分達の町に黒人が住んでいることが許せない彼らは、何としても追い出そうと必死です。10日間で暴行まで発展するんですから、彼らの差別感情の激しさが伝わります。しかも、町の住民はエモリー家とロクに会話もしてないんです。何か揉め事が起きたり、嫌なことされた(嫌なことしてるのは白人住民側だし)とかもないんです。ただ彼らが黒人であるというだけでここまで追放に躍起になってるんです。差別は心底恐ろしく醜いものだと突きつけられました。住民を扇動するベティは大概自分の手を汚すんじゃなくて男頼みだったのも嫌な世界でしたね。ベティ以外の女はベティと男頼みだし。
また、ヘンリーが職場で、ルビーが学校で、グレイシーが幼稚園で受けた差別も腹立たしかった。ヘンリーの上司、ムカつきますね〜〜。アメリカの映画やドラマで描かれる職場って大体フランクだから、上司の前でヘンリーが畏まってるのがより一層異様に見えました。ルビーの学校の先生も、騒ぎ立てた側の生徒じゃなくてルビーを教室から退室させたのがおかしい。一部始終見ていてあの判断ですからね。グレイシーの奇行はまあ正直不気味でしたが、幼稚園の若そうな先生までもがたった1回のことであんなあからさまに「黒人だから」って扱いしてくるのは、差別感情の根強さを感じました。
具現化される心の闇
このドラマを見ててしばらくは、差別問題とホラー現象の両方が一家を襲ってるのかな?と思っていました。コンプトンに越してからラッキーは黒い帽子の男を見たり、グレイシーはミス・ヴェラを見たりと、何か霊的な存在を匂わせるシーンがいくつもありましたから。
しかし、かつて精神的な問題を抱えていたというヘンリーもブラックフェイスの幻覚を見始め、ルビーにとって学校で唯一の話し相手だったドリスはなんとルビーの妄想の産物であることが判明します。ドリスがルビーの幻覚だった時はゾワッとしましたね。この一家、全員幻覚に悩まされてるんです。これらは霊と言うより、それぞれが心に抱えていたものが具現化しているんだなと思いました。
ラッキーが心に抱えていた闇は、3人目の子供だったチェスターのことです。ラッキーとチェスターに何が起きたかは、5話で明かされます。事件はコンプトンに引っ越す前の家で起きました。ヘンリーが娘2人を連れて不在だった時、幼いチェスターの世話をしていたラッキーの家に白人の老女がやってきます。彼女はスティーブン・フォスターの黒人歌「オールド・ブラック・ジョー」を口ずさみ、「赤ちゃんをくれない?」などと言い出します。老女の仲間らしき男3人も合流し、家に侵入されたラッキーはレイプされてしまいます。そして、暴行されるラッキーの目の前で老女はチェスターを袋に入れ、「袋詰めだ!(Cat in the bag!)」と叫びながら袋を投げたり振り回したりしてチェスターを殺害したのです。
このシーンのえぐさはやばいです。老女と男達の関係がよくわからないんですけど、家族なんですかね?全員、頭がイカレてるようにしか見えません。英語台詞の”Cat in the bag”って、なにか慣用句的な意味があるのかと思って調べたんですが特に見つからず、黒人の子供を”cat”って言ってるってことですか?動物扱いしてるってことなんでしょうか…。何にしろ酷いです。こんな経験した上に引越し先でもクソみたいな奴らばかりで、そりゃラッキーの精神も不安定になりましょう。
ヘンリーが抱えた心の闇はブラックフェイスの男として現れます。対等な人間として扱われないことに対する怒り、差別や偏見への怒り、そのように扱われることで身についてしまった劣等感のようなものが、ブラックフェイスの男を生み出しているように思えました。
そして、ヘンリーが何より後悔していたのが、ラッキーとチェスターに事件が起きた時に自分が不在だったことでした。守れなかった後悔と怒りが、ヘンリーの心をさらに蝕んでいたのでしょう。
ルビーの心の問題は、ドリスとなって現れます。ルビーは母のクレイジーな言動を見て、「ママのようにはなりたくない」と言っていましたが、これは母親への嫌悪とはまた違う感情があるように感じました。
恐らく彼女は、白人になりたいと思っていたのでしょう。或いは、黒人であることが嫌だったのかも。ドリスはルビーに対して「黒人にしては可愛い」なんて失礼なことを言いましたが、あれはきっとルビー自身がそう思ってしまってるんです。激しい差別に晒されて自尊心が低くなり、そう思わされているというか。コンプトンに向かう車の中でルビーは白人女性の雑誌を読んでいたし、白人に憧れている部分もあるのでしょう。
そういう思いを抱えておかしくなった結果、ルビーは白いペンキを全身に塗って生徒たちの前で踊るという奇行を取ってしまったように見えました。私自身も美しい白人の女優さんやモデルさんを見ると憧れる気持ちはありますが、あそこまで強烈に自分の人種を否定する気持ちはないですから、彼女の白塗りという行動は見ていて本当に悲しかったし辛かったですね。
超常現象も起きている?コンプトンという地の過去
ラッキー達が見ている幻覚は霊的なものではなく心の問題だと考えましたが、グレイシーが抱えていたものはあまりよくわかりませんでした。何故、本に出てくるキャラであるミス・ヴェラが見えたんでしょう。グレイシーには、いい子にしてないといけないっていうプレッシャーがあるようには見えましたが…。チェスターの事件があった時グレイシーは家にいなかったはずなのに、「オールド・ブラック・ジョー」の歌を歌ったり、「袋詰めだ!」って連呼したり、論理では説明のつかない行動を取ってるんですよね。霊的・超常現象的に思われる現象も起こってるんです。そしてその原因は、9話で明らかになりました。
ラッキーの幻覚として現れる黒い帽子の男、こいつは既に死亡しているはずの男でした。何年前のことかはっきりわかりませんが、恐らく南北戦争中か終わった頃、まだコンプトンという町ができる前の荒れた土地にいた老人です。名はエップス、神父でした。アイドロンと呼ばれているキリスト教信者の共同体の長老で、息子がいましたが失くしてしまいます。息子を奪った神に怒りを抱えていましたが、衰弱した少年を見つけ、息子の代わりに神が遣わしたと考えて少年にマイルズと名づけました。
ある日、馬車が壊れて立ち往生していた黒人夫婦を見つけ、エップスは迷いながらも2人を集落に迎え入れます。しかし、共同体の皆は黒人夫婦を歓迎していませんでした。そして、エップス自身も本心では黒人夫婦に嫌悪感を抱いていました。
やがて皆の差別心は暴走し、黒人は黒魔術を使うなどと言い始め、エップスはレビ記25章を引用して異国人は我らの所有物であると考えるのが妥当であると示します。そして皆は黒人夫婦を捕らえました。一人の女性が「よそ者を歓迎せぬ者は地獄に落とされる!」と反対しますが、エップスは「歓迎したのに恩を仇で返された」等と被害妄想を述べ、他の皆も賛同します。
エップスは神から罰を与えるようお告げがあったとして夫婦の目を潰してしまいます。神がアフリカ系の人種を世界中の敵と定め、追放するように言っているのだと、エップスは語るのです。目を潰された黒人女性はエップスを激しく罵りますが、夫婦とも逆さに吊られ、火あぶりにされてしまいました。
やがてその火は建物に燃え移り、その場にいた信者達も全員燃え始めます。呆然とするエップスはマイルズに手を引かれて地下に逃げますが、マイルズは人間ではありませんでした。マイルズは、”エップスが心から崇拝していた者”だったのです。息子を奪われたエップスに神は応えませんでしたが、マイルズが応えたと言うのです。マイルズは悪魔ですかね?
そして、マイルズはエップスに”彼ら”を倒すように命じるのです。心の傷から入り込んで内側から”彼ら”の心を打ち砕けと。つまり、エモリー一家が心の問題によって幻覚を見ていたのは、マイルズがエップスに”彼ら”の倒し方として伝授したやり方だったのです。マイルズは、「”彼ら”に地獄の苦しみを味合わせてやる見返りに永遠の命を、失敗したらエップスが代わりに苦しみを味わう」という取引を持ち掛け、エップスはその契約を受け入れたのです。燃え尽きた集落の後に、やがてコンプトンの町が建てられたのでした。
コンプトンはマイルズ&エップスの呪いがある地ってことですかね。エップスは黒人の心の問題につけ入って、内側から嫌がらせしてくる霊みたいな存在でしょうか。マイルズは本当に悪魔的な存在というより、エップスの心の闇が具現化したものとも取れますよね。神父という立場上必死に隠していたエップスの悪魔的な本心がマイルズという存在で描かれているのではないでしょうか。マイルズはガチに悪魔的な存在と考えるより、そっちのほうが私は納得できます。
マイルズとエップスのエピソード自体は興味深かったですが、呪いや突然発火するようなスーパーナチュラルな要素はこのお話には要らなかったように感じました。蛇足っぽい。その地で過去にあったことより、現在の白人の差別のせいでエモリー家は苦しんでるはずですから。
そして、現在のコンプトンの白人が差別をしているのは呪いのせいなんかではなく、紛れもない彼ら自身の人間性によるものです。そこが霞むから蛇足に感じたんですよね。とは言え、現代でも根強く残る醜悪な人種差別はある意味では過去から受け継がれ続けてる呪いのようではありますね。
”ゼム”とは誰のことか?
前項で”彼ら”と表記してしまってますが、タイトルの”ゼム(THEM)”=”彼ら”が何を指すかは、マイルズとエップスの会話で出てきます。正体を現したマイルズはエップスに、「彼らは触るものすべてを破壊する。先に彼らを倒すのだ」と言います。この部分、英文では”Everything They touch, They destroy. You must destroy Them first.”となっています。”彼ら”に意図的に大文字が使われてるんですよね。マイルズとエップスの会話から、”彼ら”とは”アフリカ系人種”のことでしょう。”黒人”のことと考えてもいいと思います。
その他の差別も描かれている
エモリー家を町から追い出そうと住民を鼓舞しているベティですが、彼女は差別者であり女性差別を受けている側でもあります。銀行で夫の同席を求められるシーン等で女性の置かれている立場が垣間見えますね。また、黒人に対して白人より割り増しで家を売りつけるヘレンもまた、仕事において女性差別を受けていました。
ベティの夫・クラークは実はゲイでして、同性愛差別も少し描かれていましたね。差別される側の心情を理解できるからか、クラークはエモリー家への迫害にも消極的で、穏便な方法で済ませたそうな態度でした。ただ、差別を止めるわけでもないし、ベティや男衆から圧力をかけられれば嫌がらせをしていたし、積極的には加担しないというだけでしたが。
あれだけ酷い人種差別があるのに、おかしいと声を上げる人や制止するような人が一人もいないというのが、辛い。白人でエモリー家の味方になる人が誰も出てこないんです。女性差別や同性愛差別など別の差別を受けていたとしても、人種差別には加担するんです。あからさまな差別心を向けて来なくてもちょっとした言葉に差別が含まれているんです。
現在も深刻な問題として残る差別
ドラマの時代に比べたら現状は改善してきているとはいえ、数年前からBLMが熱心に叫ばれ、コロナ禍になってからは欧米でのアジア人差別もニュースになっています。
正直、私は差別はなくならないと思います。だって声高に差別反対を唱える人だって差別するんですもん。BLM運動に熱心な人や黒人がアジア人差別していたとか、ありますもん。日本にだって差別はありますが、欧米のニュース見てると向こうはもっと激しいという印象です。欧米全体が日本より差別的ということではなくて、一部に暴力的な激しい差別があるということです。激しい差別があるから、それに反対する動きも激しいんでしょう。日本にももっと移民が増えたら欧米のように激しくなるかもしれませんし、私は絶対差別しないなんて言えない。
最も気を付けたいのは、制度として差別が合法になってしまうことかなぁ。個人個人の思想や言動から完全に差別をなくすことはできないと思いますが、法律や制度は絶対に差別を含んではいけないです。
何でもかんでも差別に結び付けるのも反対です。差別認定すれば相手が黙る・潰せるみたいなやり方はいただけない。あと、黒人相手にやると差別だけど白人相手ならOKみたいな、属性や対象によって差別になったりならなかったりみたいなのも基本的にはダメだと思う。そういうのがまかり通る限り、確実に差別はなくならないでしょう。
最後に
人間が同じ人間に対して差別的であることが社会的に容認されていた時代というのは、非常に恐ろしいです。恐ろしいけど、作品として見るのは面白かった。音楽の使い方も印象的でした。シーズン2も出るんでしょうか。
ベティがジョージに監禁されて撃たれるくだりは要りましたかね?死んじゃったの?まだ生きてますよね?あと、ベティと両親の関係がギクシャクしてましたが、どういうことなんでしょう。ベティは父親に性的虐待されてたのかなと受け取ったんですが、合ってますか?彼女は恐ろしい人ですけど、複雑な事情を抱えてそうでもあります。
ちなみに、現代のコンプトンは黒人やヒスパニック系が人口の大半を占めています。そして、アメリカで最も治安の悪いギャングの街として有名だそうです。だいぶ改善してきているようですけどね。