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『ウエストワールド』シーズン1 第8話『遠い夢』ネタバレ感想:黒服の男の謎が解かれ始める

『ウエストワールド』シーズン1第8話

『ウエストワールド』シーズン1第8話の感想です。前回はバーナードがホストであることが判明し、テレサがバーナードに殺されてしまいましたね。
原題は『Trace Decay』になります。どういう意味かちょっとよくわからなかったです…。

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ネタバレ感想

証拠隠滅

テレサを殺したことに激しく動揺し、殺害を命じたフォードに怒るバーナード。フォードの「一人の人間の生死など小さなものだ わたしが求める知識を得るためには 支配力を得るためには」という台詞、またシェイクスピアからの引用かなと思ったのですが、『フランケンシュタイン』からの引用のようですね。バーナードは「ここを破壊してやる」と言いますが、フォードが命じると停止してしまいます。かつて、アーノルドもフォードを脅したそうです。フォードはバーナードに、テレサに関する出来事の証拠隠滅をさせます。隠滅したら、バーナードがしたことの記憶を消し、テレサとの関係についての記憶も全部消してやると約束するのです。バーナードはフォードに言われた通りテレサを殺した痕跡を消し、テレサと恋仲だったことの痕跡も消してしまうのでした。

フォードの感覚は理解しがたいです。「感情の配列は美しいがもっと美しいのはそれを停止できる力」ってところとかね。それのどこが美しいのか、わからない…。

偽装されたテレサの死

テレサの遺体を確認するフォードとスタッブスとシャーロット。遺体は木こりのホストがいた峡谷で発見されました。遺体のそばに衛星アップリンクも発見されました。テレサが高所からデータを送信しようとして転落したように工作したのです。シャーロットは、注意深い彼女が転落死したのが信じられません。新シナリオを案じていたテレサはフォードに殺されたのではないかと、暗に疑っている素振りを見せます。フォードは、クレメンタインの件がイカサマだったことをシャーロットに突きつけ、バーナードを復職させることに成功しました。

仲間を募るメイヴ

娼館には新しいクレメンタイン役のホストが来ていました。メイヴはかつての役割の時にいた娘の存在を気にしていますが、娘のこともクレメンタインのことも作り話だと割り切ることにします。ホストは逃げようとすると脊椎にある爆弾が爆発するようになっているため、シルヴェスターに全身の再構築をするよう圧力をかけます。そして逃亡を手伝ってくれる仲間を得るため、管理者権限を渡すよう要求するのでした。

メイヴは自分の身体の一部がとても古いことを知ります。ふたつの心が戦っているようだと。誰の事かまではわからないけれど、アーノルドのことも知ったようです。これ以上の変更はフェリックスたちにはできないため、メイヴは矯正部へ連れて行くよう要求します。シルヴェスターは、矯正部に連れて行ってアップデートをかければメイヴはオフになるので、そこでメイヴを始末する作戦を立てます。

3人は矯正部へ向かい、フェリックスはメイヴをシャットダウンさせます。シルヴェスターとしてはそこでメイヴを始末する算段でしたが、フェリックスはシルヴェスターの作戦には乗らずメイヴの再構築をしてしまいます。その上コア・コードもいじってしまいました。意識が戻ったメイヴは、自分を始末しようとしたシルヴェスターの喉をメスで切りつけます。シルヴェスターは瀕死の状態となりますが、まだ彼が必要だというメイヴは、フェリックスに傷の治療をさせるのでした。

メイヴはパークへ戻り、ヘクターが現れるのを待ちます。コア・コードをいじった彼女は、他のホストを言葉で操ることができるようになっていました。

ん~、やっぱりちょっとフェリックスが言いなりすぎて苦手ですね。メイヴすごい能力得ちゃってる…(笑)

シャーロットから本物の仕事を任されるリー

リーは新プロット用のホストを創作しています。そこへシャーロットが現れました。リーはフォードからワイアットの創作を任されたと思っていましたが、シャーロットは「重要なホストの創作をフォードが任せるはずがない」と言い、今リーがしているのは偽の仕事だと言います。シャーロットはリーを地下の低温倉庫へ連れて行きます。廃棄されたホストたちがいる場所ですね。第1話で低温倉庫送りになってしまったドロレスの父親役のホストもいました。シャーロットは父親役ホストの脳に35年分のデータを入れ、そのホストを園外へ出すようリーに命令するのでした。

エルシーを襲った人物

自分がホストであることを自覚したバーナードは混乱しています。自分が経験したこと、息子を失ったことや妻がいる(いた?)ことは現実なのかどうかがわかっていないようです。フォードはホストには背景である物語が必要だといいます。ホストにとっても人間にとっても自己とは虚構にすぎないのだと。つまり息子がいたことなどは、バーナードというホストの設定に過ぎないんでしょうね。バーナードは自分とフォード、ホストと人間の違いは何なのかについて悩んでしまいます。そして、アーノルドもその疑問に思い悩んでしまったそうです。フォードにとってその答えは明らかなようですが、また言ってることが難しくてわたしにはよくわからないですね!フォードは「意識は定義することができず、人間もまた閉じたループの中を生きているだけだ」と言います。フォード様、もうちょっとわかりやすく簡潔に教えてくれませんかね。人間とホストに違いはないってことでしょうか?ちなみに、彼が否定している「全体は部分の総和に勝る」という考えはアリストテレスの言葉の引用です。
バーナードは以前も自分に誰かを襲わせたかをフォードに確認します。フォードはまさかと否定しますが、バーナードの脳裏にはエルシーを襲う自分の姿がフラッシュバックするのでした。

ということで、エルシーを襲ったのはバーナードでした。フォードは嘘をついてる感じはなかったので、エルシーを襲ったのは命令ではなくバーナードの意志ということでしょうか。

故郷に辿り着いたドロレス

エル・ラゾと別れたドロレスとウィリアム。ドロレスは見たことのある景色に「故郷が近い」と言います。ローガンの差し金でドロレス達を追って来た連中が、亡霊の国の戦士に殺されていました。ひとりだけ辛うじて息のある若者がいたのですが、助けようとするドロレスに対しウィリアムは見捨てようとします。ドロレスは水を汲みにすぐそばの川に行きますが、そこに自分の死体も浮いていました。驚いて後ろを振り返りますが、そこにいたはずのウィリアム達が消えています。もう一度川に視線を戻すと自分の死体が消え、背後にはウィリアムの姿がありました。

ドロレスの幻覚は視聴者を相当混乱させますね。フォードが「時々記憶の中で自分を見失うホストもいる」と言ってますが、この台詞のあとにドロレスが映りますから、彼女のことなんでしょうね。

ドロレスは記憶を頼りに道を進んでいくと、故郷に辿り着きました。それは過去のフラッシュバックで見た白い教会がある町でした。ドロレスは過去をどんどん思い出していきます。昔、ドロレスはこの町にいたのです。ドロレスだけでなく、メイヴもローレンスの娘も。町ではホストの訓練のようなことがされているので、開園前なのだと思います。そしてここで虐殺が起こりました。ホストがどんどん撃たれていくのですが、撃っていたのはドロレスでした。虐殺したドロレスは銃口を自分のこめかみに突きつけます。そしてこの過去のドロレスにリンクするように、ウィリアムと一緒にここへ辿り着いたドロレスもこめかみに銃を突きつけていました。ウィリアムが慌ててドロレスの手から銃を奪います。ドロレスが辺りを見渡すと町は消え、教会は砂の中に埋もれていました。町があるように見えていたのは過去の記憶による幻覚だったのです。ドロレスは自分が現在にいるのかどうかも、目の前にいるウィリアムが本物かどうかもわからなくなるほど混乱してしまっています。彼女は過去に囚われているのです。

あの砂に埋もれた尖塔、第2話でフォードが新プロット用に探していた場所ですね。あの時彼は「よく見れば白い教会のある町が見つかる」と言っていましたね。

ドロレスの様子がおかしいため、ウィリアムは最初の町へ戻ろうとします。その途中、ユニオン軍の偵察隊に遭遇します。そこにはローガンの姿がありました。

過去を思い出すテディと、過去を語る黒服の男

ワイアットの領地に入った黒服の男とテディ。そこで、ワイアットたちに襲われて泣いている女性を発見しました。それを見て、「お前か 引退したかと」と言う黒服の男。この女性ホスト覚えていますか?わたしは綺麗な人なので覚えていました。彼女は教会のある町にも出てきましたので、古いホストなのでしょう。女性を助けていると、茂みの中から突然マスクのようなものを被ったワイアットの部下が襲ってきます。テディと協力してなんとか倒しますが、テディは過去に黒服の男に殺されたことを思い出し、黒服の男を殴りつけたのでした。

黒服の男を縛り上げたテディは、ドロレスを連れ去ったのはワイアットではなく黒服の男だと言い再び彼を殴りつけます。前に納屋に連れ込んだ時のことを言ってるんでしょうね。テディが過去を思い出したことに、黒服の男も驚きます。黒服の男は、自分は産業界の巨人だと明かします。第4話で、黒服に向かって「尊敬してます」って言ってたゲストがいましたね。現実でもパワーのある人なのです。黒服の男は、現実では博愛主義者で家族思い、美人と結婚して美人の娘がいるようです。しかし黒服の妻は去年、自殺してしまいました。黒服は最初事故だと思ったようですが、娘から自殺だと明かされます。パークでの姿は見せていないにも関わらず、本性を見抜いた娘は父親である黒服の男を怖れていました。黒服は、自分に邪悪な心があるかどうかを見るためにパークに戻り、メイヴとその娘を殺したのです。自分の心をテストするために殺したのです。その時、娘を殺されたメイヴは最後の抵抗を見せ、ナイフで黒服の男の喉を傷つけたのでした。それでも黒服の男は何も感じませんでした。メイヴは娘の遺体を抱き上げて小屋の外へ出ます。黒服は、「一瞬だがメイヴは”本物”だった」と、「奇跡が起きた」と言います。そしてその時に迷路が出現したのだそうです。メイヴ母娘が息絶えた地に、あの迷路が描かれていたのです。

メイヴがよくフラッシュバックで見ていた過去のシーンは、黒服がテストした時のことですね。恐らく一年前くらいのことでしょうね。相当な勢いで黒服の首を掻っ切ったように見えましたが、ピンピンしてたので掠ったぐらいだったんですかね?あれくらいの傷なら、もともと許されてたんでしょうか?それとも、メイヴはもっと前から人間を傷つけることができたということ?また混乱してきました。黒服の言う”本物”っていうのは、どういうことなんでしょう。”truly alive”が”本物”って訳されてたんですよね。本来、創造物であるホストを「生きてる」と表現するのはおかしいことなので、「あの瞬間、メイヴは生きていた」「人間だった」ってことなんでしょうかね。

黒服の興味は迷路だけです。彼は「意味」を探しており、ワイアットを倒せば迷路の扉が開くと考えています。助けられた女はテディに黒服を殺すよう言いますが、結局テディには殺せません。すると女が「手伝うわ」と言ってテディに弓矢を刺したのです。女はワイアットの仲間だったのです。

痛みを忘れたくないメイヴ

娼館を出て銃声を聞いたメイヴは、かつて黒服の男に娘を殺された過去がフラッシュバックします。そして黒服の喉を切って抵抗したことと現実がリンクしてしまい、自分を追って来たクレメンタインの喉をナイフで掻っ切ってしまいました。周囲がざわつく中、メイヴは逃げ出します。

逃げ込んだ家にあった鏡に映った自分を見たメイヴは、娘を殺された後のことを思い出します。狂乱した彼女は音声命令に反応しなくなり、フォードとバーナードが対処にあたりました。メイヴは記憶を消さないようフォードに懇願しますが、フォードはメイヴの記憶を消去し、娼館の女主人という新しい役割を与えました。動きが止まって落ち着いたかのように見えたメイヴですが、突然そばにあったメスを手にすると、それを自分の首に突き立てたのでした。

メイヴは記憶を消されることを拒否していましたね。「この苦しみがあの子を感じさせる」って言う台詞、メイヴ以外にも誰かが言っていたような気がするんですが、誰でしたっけ。バーナードでしたっけ。辛い記憶でも、大切な人のことを忘れたくなんかないですよね。フォードはそう思っていないようですが。

最後に

まだよくわからないこともありますが、かなり話が繋がって来たのではないでしょうか?1周目の時、わたしはここで黒服の男の正体に気づきました。ワイアットの仲間の女性が出て来てわかりましたね。こうして2周目を見ていると、もっと早くに気づくヒントがたくさんあるなあと思いました。黒服の男の正体がわかると、ドロレスのことも少しわかってきますね。

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本ページの情報は2022年7月時点のものです。現在は配信終了している場合もありますので、最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトにてご確認ください。

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