『ウエストワールド』シーズン2 第1話『夜への旅路』ネタバレ感想:アーノルドのゲームが終わり、フォードのゲームが始まった?
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シーズン2に入りました。第1話の感想からやっていきましょう。オープニングの映像が変わりましたね。シーズン1は、新シナリオ発表の場でワイアットとなったドロレスがフォードを撃ち殺したところで終わりましたね。
原題は『Journey into Night』になります。フォードが創った新シナリオのタイトルですね。
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ネタバレ感想
海にいる夢を見たアーノルド
シーズン2はアーノルドとドロレスの会話で幕が上がりました。アーノルドはドロレスや他の連中と海にいる夢を見たと言います。ドロレスは夢の意味を問いますが、「夢に意味はない」と答えるアーノルド。アーノルドは時々ドロレスが恐ろしくなりました。物凄い速さで成長し学んでいるからです。これからドロレスがどうなってしまうのか、怖れていたのでした。
海辺で目覚めるバーナード
今が現在かどうか自信が持てないほどバーナードは混乱しているようです。色々な映像がフラッシュバックします。シーズン1のドロレスみたいな状態に陥っています。意識を取り戻すと、海辺に倒れていました。そばにワイングラスが落ちています。目覚めたバーナードの元に武装した連中と、スタッブスがやって来ました。上層部から話があるということで、スタッブスと共に”本部”へ戻るバーナード。海から続々と救援チームがやってきています。このウエストワールドやらがあるのは、どうやら島のようです。また、浜辺ではホストの処刑が行われていました。処刑されたホストの中にはリーバスもいました。設置された”本部”にはデロスのオペレーションチームのリーダー、カール・ストランドがいました。ストランドが「この2週間、通信手段がダウンし、状況が不明だった」と言っているので、あの惨劇から既に2週間は経過しているようです。浜辺には多くのホストの遺体が転がっています。ストランドは死んでいる先住民のホストの頭からデータを取り出すよう、部下のコスタに命令します。先住民の頭皮の裏には迷路の図が描かれていました。取り出したデータを解析すると、この先住民ホストが見た11日と9時間前の映像が再生されました。そこにはドロレスが映っていました。彼女は「“彼方の谷”へ行けるのは一部の者よ」と言うと、この先住民のホスト撃ち殺したのでした。
2週間もバーナードが浜辺で倒れているわけないので、惨劇の後も何かがあってバーナードは浜辺に辿り着いたんでしょうね。シーズン1の終盤で先住民に囲まれてどうなったかわからなかったスタッブス、生きてましたね。
カール・ストランドを演じているグスタフ・スカルスガルドさんは、HBOの『チェルノブイリ』でボリス・シチェルビナ役やパイレーツ・オブ・カリビアンのビル・ターナー役を演じたステラン・スカルスガルドさんの息子さんです。弟さんのビル・スカルスガルドさんは『IT』のペニーワイズを演じています。
バーナードが掌をひっくりかえしてる仕草は何か意味ありげですね。
憎悪
新シナリオ発表会での惨劇の直後に時間軸が変わります。銃声が響く中、バーナードとシャーロットは納屋に身を潜めていました。人間をホストと認識するようにフォードが改変したため、弾が当たるのではないかとバーナードは言います。納屋の外では、リーバスたちが人間の女性を的にして射撃していました。さっきまでパーティ会場で自分がされていたことをやり返しているのです。リーバス達が立ち去ってから、同じく納屋にいたゲストの人達と共に近くの基地を目指して移動しようとします。その時、納屋に馬手の青年が入ってきました。害意のない青年は爽やかに挨拶を寄こすのですが、ゲストの男達はホストは信用できないとして馬手に襲い掛かります。バーナードは暴行を止めようとしますが、ゲストの男に弾き飛ばされて頭を打ってしまいます。その拍子でどこか損傷したのか、耳から髄液のようなものが流れ出るのでした。
属性で括って悪と決めつけて排除行動を取ると言うのは、人間同士の間でもあることですよね。バーナードの気持ちもわかりますが、ホスト達の暴走を目の当たりにした後の混乱の中では、ああいうことが起こるのも当たり前に思います。そして、人間同士のそれと違ってイマイチホスト側に感情移入できないのは、結局何度でも蘇生できるからなんですよね。ホスト側からしたらそれこそが地獄の苦しみということなのでしょうか。
リー&ヘクターと合流するメイヴ
ラボのフロアへと戻って来たメイヴは、ホストに襲われていたリーを助けます。リーは動揺しますが、最新の地図のありかへ案内するからコントロール・ルームへ行きたいと言ってメイヴに取り入ります。使えるかも思ったメイヴはリーと共にコントロール・ルームへ向かいます。しかし、コントロール・ルームの人間は全て死亡しており、誰も制御していない状況になっていました。立体マップも機能していません。メイヴは娘の居場所が書かれたメモをリーに見せ、彼に案内させることにしました。
対策班を一掃し、メイヴはリーを連れてバーへ向かいました。バーにいた人間も皆殺しにされており、そこには酒を飲んでいるヘクターがいました。戻って来たメイヴとキスをするヘクター。メイヴはヘクターとリーを連れて準備を整え、娘を捜しにパークへ向かうことにしました。
メイヴがわざわざ目の前でリーを裸にさせて着替えさせるのですけど、ホストと同じように扱ってるわけですよね。
フォードのゲーム
黒服の男――ウィリアムは、死体に隠れてなんとかあの惨劇を生き延びていました。襲い来るホスト達をなんとか倒し、怪我の手当てのために入った民家で黒いハットと服を身につけます。
馬に乗り走っていると、あのロバート少年のホストと出会いました。道に迷ったのかと聞かれ、「むしろ目的地に着いた気分だ」と笑うと、ロバート少年に「なぜだ?ウィリアム」と問われました。その声は割れています。一瞬面くらうものの、ウィリアムは危険が本物になったこと、本物の結果が伴うようになったことを喜びます。これこそがウィリアムが求めていた世界だからです。すると、「今度はわたしのゲームだ」とロバート少年――フォードが言いました。フォードのゲームは、外に戻ることを目指すのだそうです。扉を見つけるのだと。そして、これはウィリアムのためのゲームなのです。終点から始まり、出発点で終わるゲーム。フォードからの伝言を聞いたウィリアムは、もう不要だとしてロバート少年を撃ち殺しました。
おじいちゃんなのにそんなに戦って大丈夫かと心配になりますが、エド・ハリスは渋くてかっこいいおじいちゃんですねえ。ダイアウルフみたいな犬(狼?)がうろついてたり、馬の名前が『ネッド』だったり、なんだかゲーム・オブ・スローンズを彷彿とさせるものがありましたね。
何も迷いのないドロレスと、戸惑うテディ
ワイアットとなったドロレスは、テディとともに馬を駆け、逃げ惑う人間を撃ち殺していきました。捕らえたゲスト達の首に縄をかけ、十字架の上に立たせて処刑しようとするドロレス。彼女はゲストに、誰かを痛めつけたり殺したいという欲求のためにここを創ったのだろうと問いかけます。与えられた役割を演じ、いくつもの”人生”を経験したで別の物が芽生えたというドロレス。今や”自分自身”しか演じないと言う彼女は、命乞いするゲストたちの首に縄をかけたまま、放置して去って行きます。そんなドロレスを、テディは複雑そうな表情で見ていました。
15キロ馬で走ってきましたが、テディは「見たのは血だけ。本当にこれが望み?」とドロレスに問います。ドロレスは、人間が自分たちにした仕打ちを語り、「外の世界も彼らから奪う」と言います。外の世界を知らないテディは不安を零しますが、ドロレスは「私は覚えてるの」と言いました。そして彼女は、「今は過去も現在も未来もハッキリと見える。物語の結末を知ってる。最後に登場するのはあなたと私よ」と言って、テディに口づけます。そこに、仲間の女が何かを”見つけた”と報告しにやって来ます。その報告を受けてドロレスはテディに、「あなたにも真実を見てほしい」と言うのでした。
バーナードのフラッシュバックに、ドロレスが外の世界にいるような格好をしたシーンがありましたね。ドロレスは外の世界に行ったことがあるのかもしれません。ドロレス達は何を捜していて、何を見つけたのでしょう。
秘密の研究施設
基地へ向かう道中、シャーロットは「更迭に怒ったフォードがホストに頭を撃たせるとは」とバーナードに言いますが、バーナードは「ドロレスが自由意思で撃ったのだとしたら?」と返します。それに対し、ホストはプログラム通りに動くだけと言い、シャーロットは信じません。ワイアット一味の罠にかかり、納屋からともに行動していたゲスト達が次々撃たれてしまいます。男性がひとりだけ解放されますが、後は殺されてしまいました。罠に気づいたバーナードとシャーロットは間一髪巻き込まれずにすみましたが、バーナードに震えの症状が出始めました。シャーロットは、バーナードも知らない秘密の基地へと向かいました。
隠されていた秘密の研究施設へ入ると、そこではドローン・ホストたちが何か作業をしていました。スタンドアローンのホストがいたことにバーナードは驚愕します。シャーロットは本土と連絡を取り、指示を仰ぎます。すると、”撤退プロセスは保留中。荷物を待つ”と返ってきました。シャーロットは”荷物は送付済み。人員の撤退プロセスを今すぐ開始せよ”と送り返しますが、本土からは先ほどと同じ返答が来るだけでした。ドローン・ホストたちの作業を見ていたバーナードは、「ゲストの経験を記録してDNAの採取をしていたのか?」とシャーロットに問いますが、シャーロットは答えません。“荷物”とは、シャーロットが園外に出すはずだったデータの入ったピーター・アバナシーのことです。デロス社は、それが届くまで救援をよこさないつもりなのです。ホスト一体のために皆を見殺しにするデロス社に、嫌悪を示すバーナード。ピーター・アバナシーを捜すために、バーナードはホストの網状回線網に入り込むことにします。全ホストは周囲のホストと意識下でリンクしているのだそうです。それを利用して、ピーターの位置を尋ねるクエリを送るのです。クエリを受け取ったホストが順繰りにそれを周囲のホストに渡していき、ピーターの位置を特定するのです。バーナードは施設にいたホストの腕にケーブルを差し込んでホスト捜しを始めた傍ら、自分の診断をします。頭を打った時の致命的損傷により、運動機能の喪失、認知的不協和、時間のズレ、失語、相貌失認などの症状が出ていました。それを直すべく、シャーロットの目を盗んでホストから髄液を採取し、自分の首に注入したのです。
人員撤退プロセスのために来たのが、あの二週間後の場面に出て来たカール・ストランドさんなのでしょうね。
海に浮かんだホスト達
ストランドやスタッブスたちといるバーナード。あの惨劇が起きたエスカランテに来た彼らは、腐敗し始めた死体の山を目撃します。あの夜のまま、放置されていたようです。舞台には蛆が湧いたフォードの遺体もありました。ストランドは「記憶は蘇ったか?」とバーナードに問いますが、バーナードは何も答えません。
彼らはエスカランテから移動し、水辺にやってきました。そこにはベンガルトラの死体がありました。ベンガルトラがいるのは園6で、ここにはいないはずなのです。そこに衛星からデータが送られてきました。タブレットで確認すると、西部渓谷に全ホストが集まっているというのです。西部渓谷へ向かうと、そこは海になっていました。そしてその海には、たくさんのホスト達の死体が浮かんでいました。何があったのかを問うストランドに、バーナードは「私が殺したんだ。彼ら全員を」と答えたのです。
バーナードは頭を打って、諸々よくない症状がでていましたよね。そのせいで記憶があやふやだったり時系列がごちゃごちゃだったりするのかもしれません。またややこしいですね。バーナードがなぜホスト達を殺したのか、なぜ海ができたのか、一緒にいたはずのシャーロットはどうなったのか、それらはこれから明らかになるのでしょう。そして、海に浮かぶホスト達の死体で最後にアップになったのは、あれはテディでしょうかね…。ちょっと、水中だとはっきりわからなかったんですが…。
最後に
これから何がどうなっていくのか、まだ全然読めないですね。シーズン2も2周目なんですが、一番衝撃的だった”とあること”以外はほとんど覚えてないので、初見とたいして変わらないです。
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