『ウエストワールド』シーズン2 第8話『キオク』ネタバレ感想:亡霊の国の戦士の過去が明らかになる
© Home Box Office, Inc. All Rights Reserved.
『ウエストワールド』シーズン2第8話の感想です。前回はホストであることがバレたバーナードがシャーロットに拷問され、ピーターの制御装置の在りかを白状したところで終わりましたね。
今回は亡霊の国(ゴーストネイション)の戦士のお話がメインです。原題は『Kitsuya』になります。亡霊の国の人たちはラコタ(Lakota)というネイティヴアメリカンの部族が使う言語を話しているそうで、この”kitsuya”というのもラコタ語になります。英語で”remember”の意味になるようです。
この作品を見るなら
24万本以上の映画、ドラマ、アニメなどを配信している日本最大級の動画サービス。見放題作品は月額2,189円(税込)で視聴可能、最新作も月々もらえるポイントでお得に視聴できます。600円分のポイントがついてくる31日間の無料トライアルあり。
本ページの情報は2022年7月時点のものです。現在は配信終了している場合もありますので、最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトにてご確認ください。
ネタバレ感想
亡霊の国の戦士に捕まった黒服の男
ボロボロになった黒服の男は、メイヴと娘を襲いに来た亡霊の国の戦士に見つかります。言葉がわからんという黒服に、戦士は英語で「お前を覚えてるぞ」と言います。英語も話せるようです。亡霊の国の戦士は黒服の男を部族の集落へ連れて帰りました。助けてくれたのかと思いきや、黒服の男を楽にしてやる気はないようです。集落には捕らえたメイヴの娘もいました。
メイヴの娘との縁
亡霊の国の戦士はメイヴの娘に優しく話し掛けます。メイヴの娘は黒服の男を怖がっているようです。戦士は娘に、「見たことを全部覚えてるんだろ?前の人生も全部。実は俺もだ」と言います。
そして、戦士の過去の回想に移ります。彼は昔、戦士ではなくただの先住民の男でした。安らげる家があり、愛する女性がいました。女性が「わたしの心を連れていって」と言うと、男は「俺の心を置いていく」と答えます。男は仲間たちとの穏やかな生活に満足していました。しかし、ある日、村の外を歩いていた時に銃声を聞きました。音のした方へ向かうと、そこはエスカランテでした。ドロレスがアーノルドを射殺したあの時です。アーノルドやドロレス、多数のホスト達が倒れている中、男はおもちゃの迷路を見つけました。それから彼は、取り憑かれたようにあちこちに迷路の図を描くようになります。仲間に正気を失っていると言われてしまうほどです。「”新しい声”が聞こえた」と言う男。しかし、開園に向けて刺激を増やすために男の物語は変更されてしまいます。こうして男は、冷徹で残虐な亡霊の国の戦士に生まれ変わりました。ある日、戦士は素っ裸のまま砂の中に座っていた新参者を見つけました。ローガンです。ウィリアムに裸にされて馬に乗せられてどこかへ去っていた後のローガンです。ローガンは、「外に出る扉はどこだ。ここは俺の世界じゃない。外に出たい」と、戦士に懇願します。ローガンの言葉で、戦士は何かに目覚めました。それから彼は、仲間と共にある村を訪れました。最初は分かりませんでしたが、ひとりの女性を見た時に思い出します。ここは前の人生で自分が暮らしていた村で、あの女性と愛し合っていたことを。それから彼は、これは本当の人生ではないのかもしれないという思いを抱きます。ローガンを捜してみましたが、どこにも見つかりませんでした。そこでかつてないほど遠くへ来てみると、辿り着いた谷で男は別世界への扉を見つけたのです。以前、ウィリアムがドロレスに見せた場所です。そして、ここは自分の世界ではないと確信しました。
戦士は愛する女性とこの世界を抜け出すことを決めました。夜の村に忍び込み、女性を強引に連れ出します。川の水でメイクを落とし、女性の名前――コハナを呼びます。わたしの心を連れていって、コハナが言ってくれた言葉を口にすると、コハナは彼のことを思い出しました。「アキチタ」と彼の名を呼び、出口を見つけたという彼について行きます。しかし、そこにもう扉はありませんでした。ふたりで扉を捜しますが、アキチタが狩りをしていた間にコハナはスタッフに捕まって連れて行かれてしまいます。彼女が村に戻されていることを願ってアキチタは夜の村に戻りますが、そこに寝ていたのは別の女性でした。それからアキチタは捜索の旅に出ました。ラス・ムダス(噴水のある町)やスイートウォーターも訪れました。多くの悪者から標的にされ、何度も戦いました。しかし、彼女の記憶を失うわけにはいかないので、なんとか生き延びてきました。そして、瀕死の状態の時に水をくれて助けてくれたのがメイヴの娘でした。
それからアキチタは何とか村に戻りました。しかし、故郷の仲間はさらにいなくなっていました。すり替えられていたのです。それに気づいた者も出てきました。自分の息子が変わってしまったように感じると言う母親が、『下の奴ら』の存在を皆が噂していると言います。アキチタはコハナを見つける方法を唐突に理解しました。アキチタはわざと殺され、死の向こう側で彼女を捜すことにしました。
娘ちゃん、覚えてたの!?じゃあ、メイヴが来た時も覚えてたの…?全然そんな素振りなかった気がしましたけど。アキチタのこと、覚えてますか?シーズン2第2話でローガンとウィリアムが出資を募るパーティに出席した時、アンジェラと一緒に声を掛けてきた男性ホストです。そして彼は、ドロレスと同じように早くから目覚めていたのですね。わたしは、目覚める切っ掛けが未だによくわかってないです。シーズン1の最初の方では、フォードが入れた新しいアップデート『レヴェリー』のせいっぽいみたいな流れでしたが、違うんですよね?そしてホストはみんな、最初に与えられた設定に固執するように見えますね。
アキチタの旅
死んでラボに戻されたアキチタは、10年近くも更新されていないことが発覚します。生き延び続けていたために、更新されなかったのです。アキチタは更新をかけて内密に戻されることになりました。更新には時間がかかるので、スタッフたちはラボから出て行きます。その隙にアキチタはコハナを捜してメサ内を歩き回りました。そして、低温倉庫で彼女を見つけました。しかし、彼女は何の反応もしません。村の母親の息子役だったホストの姿もあります。アキチタは悟り、彼らを失った者たちのことを思います。ホスト達は大切な者を失ったことも知らず、理由のわからない悲しみの中にいるのです。
園に戻されたアキチタは、村の母親の元へ行きました。息子役だったホストの髪の毛を母親に渡します。アキチタは、俺たちは互いに繋がれていると言います。その後、アキチタは印を残すことに人生を捧げました。あの迷路の図を仲間に教え、仲間はその図を頭皮の裏に隠しておこうと言い、アキチタは仲間の頭にナイフを入れました。
アキチタ達がメイヴと娘の家を訪ねていたのは、危険から彼女たちを守るためでした。警告に行っていたのです。そしてメイヴ達に真実を教えたかった。だから彼は、小屋の外の地面に迷路の図を描きました。しかし、彼女たちは黒服の男に襲われてしまいました。
歳月が過ぎ、ホスト達は目覚め始めていました。ある晩、アキチタはフォードに出会いました。フォードはホスト達を止め、亡霊の国の戦士の頭皮を調べていました。「迷路の印を使う案はボツにしようと思っていたのに、どこで見つけたんだ?」と問うフォード。「”死を運ぶ者”が”創造主”を殺した時」と答えるアキチタ。なぜ他の者にも教えているのかという問いには、「”真実を広めること”を新しい衝動にした」と答えます。”真実”とは、”世界は1つではなくたくさんある”ということです。ここのどこかに新世界への扉が隠されていると言うアキチタに、フォードは「”死を運ぶ者”が私の元へ戻ったら、仲間を集めて新世界へ導け」と言いました。そして、”死を運ぶ者”であるドロレスはフォードを殺しました。ドロレスに終わらせられる前に扉を見つけなければと、アキチタは言います。
メイヴの時以上にメサ内のセキュリティがガバですね(笑)。ホストが歩き回って発見されないのおかしすぎる。更新かけてもアキチタは記憶をそのまま持っていられたんですね。そして、シーズン1で防護服スタッフの人形が先住民にとって宗教的なものとされていましたが、こういう経緯があったのですね。シーズン1で黒服の男がホストの頭皮を剥いで迷路の図をみつけてましたが、あれを刻んでいたのはアキチタ達だったということでしょう。反乱の後アキチタ達がホスト達を集めていたのは、新世界へ導くためだったのですね。
ホストたちのつながり
メサではリーが死にそうなメイヴを励ましながら、コードを調べるようスタッフに頼んでいます。彼女は心で他のホストを操れることを教えると、手一杯だったスタッフは作業に取り掛かってくれました。しかし、メイヴは痛々しい姿にされてしまい、それを見たリーは泣いてメイヴに詫びます。酷い仕打ちに抗議するリーはスタッフに追い出されてしまいます。
黒服の男を捕らえたアキチタ達の元に、黒服の娘エミリーがやって来ます。黒服の男は父親だと言うエミリーに、アキチタは「ならこいつの病気を知ってるな?病気を広めるために何をしたのかも」と言います。黒服を苦しめたがるアキチタに、エミリーは「わたしのやり方ならもっと苦しめられる」と言って、黒服を馬に乗せて連れ去って行きました。
アキチタはメイヴの娘に、「俺は君たちを守ろうとしてきた。今後もそうする」と言います。続けて、「だが、君のことは救えなかった。申し訳ない」と語り掛けます。メサではシャーロットがメイヴの元へ来てスタッフから説明を受けていました。ホスト達は網状回線網で繋がっており、無意識にデータをやり取りしています。管理者権限のあるメイヴは即興でホストを再プログラムし、コードを読んで指令を変え、相手の目で物事を見ているのです。そして今も、彼女は誰かに話し掛けています。「君の娘を自分の娘のように守る。もし生き延びられたら、俺達を見つけろ。さもなくば善き死を」とアキチタが言うと、「わたしの心を連れていって」とメイヴが呟きました。
アキチタの言う黒服の男の病気って何でしょう。網状回線網を使って、メイヴはホストとテレパシーみたいなことができるってことでしょうかね。娘に話しかけてるように見えますが、アキチタが「救えなかった」と言っている「君」とはメイヴのことでしょう。
最後に
ここに来て突然スポットを浴びたアキチタ。1周目見た時はそんなに印象に残らなかったんですけど、2周目は結構胸にグッときました。最後の、メイヴに語り掛けてるところが。でもさ、あんな恐ろしい形相で家の周りうろつかれたら、普通、襲撃に来たと思いますよね。誤解されやすいとかいう問題じゃないですよ(笑)。本当はずっと見守りに来てたなんて、優しいですね。
この作品を見るなら
24万本以上の映画、ドラマ、アニメなどを配信している日本最大級の動画サービス。見放題作品は月額2,189円(税込)で視聴可能、最新作も月々もらえるポイントでお得に視聴できます。600円分のポイントがついてくる31日間の無料トライアルあり。
本ページの情報は2022年7月時点のものです。現在は配信終了している場合もありますので、最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトにてご確認ください。