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Netflixドラマ『全裸監督』シーズン2全8話ネタバレ感想:転落するAVの帝王

『全裸監督』シーズン2全8話

Netflixドラマ『全裸監督』のシーズン2全8話を鑑賞しました。シーズン1が成り上がりストーリーだったのに対して、シーズン2は転落ストーリーでしたね。これで『全裸監督』は完結です。個人的にはシーズン1の方が圧倒的に面白くて、シーズン2はあんまりでした。笑える部分も多々ありましたけど、それ以上にストレスを感じました。

あらすじ

アダルトビデオ業界は急成長し、村西とおるのサファイア映像も多数の専属女優を抱える会社となっていた。村西は銀行の融資担当者からの紹介で衛星放送事業を知る。それ以来、自分のアダルトチャンネルを持って、24時間宇宙から世界にエロを届けるという野望に取りつかれていった。衛星放送のチャンネルを獲得するために巨額の金をつぎ込み、面白みのないアダルトビデオを量産する村西に、川田研二の心は次第に離れて行く。

予告動画

新たな登場人物&キャスト

シーズン2から新たに登場した人物を紹介します。

千葉ミユキ(乃木真梨子)

元化粧品販売員でダイヤモンド映像所属のAV女優。川田にスカウトされ、黒木香に憧れてAV女優となりました。演じているのは恒松祐里。

海野晃一

衛星放送事業を手掛ける会社の社長。チャンネル獲得を切望する村西のやり方を嫌っています。演じているのは伊原剛志。

ネタバレ感想

村西とおるが嫌いになった

シーズン2は、村西が自分の衛星チャンネルを持ってそこで24時間アダルト映像を放送するという夢を叶えるため、妄信的にお金をつぎ込んで破滅していくストーリーでした。衛星チャンネルの獲得や維持には莫大なお金がかかる上に、契約料が高いために契約者数も伸び悩んで、想像していたような結果も得られなかったんですよね。社員に資金を強奪される事件もあり、結局村西は成功から一転、借金地獄のホームレス生活まで落ちぶれて行きました。そういえばシーズン1でも村西が務めていた会社で上司が横領してましたね。

衛星に賭けるには、まだ少し時期が早かったんですかねえ。村西のビジネス力とか、かける熱量とか、行動力とか、話術とか、確かに凄い人だなって思う部分はあるんですけれど、シーズン2では彼の悪い部分も強烈に描かれていて、私はすっかり「この人嫌いだわ~」ってなってしまいました。それだけしっかりと村西という人間のクソな部分を描いているわけですが、見ててイライラしてしまって面白くなかったんですよね。この人の悪い部分が受け付けなかったです。アイドルのゴシップネタをAVにしちゃうところとかもドン引き。誰のことだかわからないようにしてるならまだしも…。

信頼して支え続けてくれてる人を大事にしてなさすぎる。これが一番腹立たしかった。パートナーである川田の意見にも聞く耳を持たず、勝手に振る舞いすぎ。スタッフや女優さんのお給料の支払いより衛星事業への投資を優先させてるのも有り得ない。上手くいけば倍にして返せるとかなんとか言って、詐欺師のやり口みたい。三田村にばっかり頭を下げさせて可哀想でしたね。挙句、ヤクザから金を借りて裏ビデオを流してと、許せなかったはずのトシと同じ過ちを村西が辿るのは中々印象的でしたが。あまりの扱いの酷さに、長年ついてきてくれたスタッフ達も女優達も全員が彼の元から去って行くエピソードは、『ナルコス メキシコ編』のフェリクスのことを彷彿とさせました。やはり、傲慢でワンマンな帝王は人に去られるんですねぇ…。

魅力的だったのは周囲の人間

村西には見ていてイライラさせられましたが、彼を取り巻く人間達は魅力的でした。

やっぱり何と言ってもトシが好きです。ヤクザである古谷の下についたトシですが、サヤカにも言われた通りヤクザには向いてませんでした。彼にはチンピラぐらいがちょうど良かった。指を詰めて何とか組から抜け出し、村西と袂を分かった川田と再び組むこともできて、トシは人生やり直せそうだなと思って安心していたのですが、古谷から追われる村西を助けるために古谷を殺害し、自身も命を落としてしまいました。トシは最初、みんなの人生を滅茶苦茶にした村西を殺すつもりでしたが、できなかったんですよね。村西という男に心酔してしまっていた。最後の最後まで村西を捨てられなかった。何も命捨てることないのに馬鹿だなぁとは思いますけど、そういう馬鹿で極端で純粋なところがトシらしかったです。川田が海辺でトシのことを語るシーンは泣いてしまいました。実写で回想シーンってあんまり好きじゃないんですけど、あそこはイキナリ涙腺崩壊させられた。シーズン1の記事でも書きましたけど、トシはなんせ顔がいいんです。満島くんのキラキラしたやんちゃな笑顔が、トシというキャラに本当に合っててたまらなかったです。幸せになって欲しかったな…。

川田さんもいいキャラでしたね。私、シーズン1の記事で「強烈な個性があるわけじゃない」なんて書いてましたけど、なかなか強烈なキャラでした。ダッチワイフ(?)可愛がってたり、黒木香に自慰見られてたり、ガチガチに縛られてSMプレイしてたり、ラノベのタイトルみたいなAV出してたり、ヘアヌード解禁に大興奮してたり、めちゃくちゃ笑わせてもらいました。村西がクソで笑えなくなった分、川田が笑いを届けてくれました。ありがとう、玉山鉄二。

あと、順子さんも大好きでした。メイク担当でしたが、監督業までこなすようになっててカッコ良かったです。女優さんの気持ちに誰よりも寄り添える人で、素敵でした。三田村くんも健気でね…。彼はTHE・いい人って感じで、最後フラれたのリアルだったわ…(笑)。

私は村西という男が嫌いになりましたけど、あれだけのことをやらかしてもトシみたいに命をかけてくれる人や、川田みたいに叱咤してくれる人、ミユキ(乃木真梨子)みたいに一緒になってくれる人がいたことは普通に羨ましいです。それだけ強い魅力があったということなんでしょうね。

黒木香の物語は失速、ヤクザパートもイマイチ

シーズン1で一番魅力的だなと思っていて楽しみにしていた黒木香さんですが、シーズン2ではあまり見せ場がありませんでした。彼女に魅力がなくなったということではなくて、村西との関係が上手くいかなくなったことで彼女が輝けるシーンが減ってしまったんです。黒木香の一作目が伝説になったために、それを超えるものを作らなければというプレッシャーに村西が勝てなかったんですよね。だから新作を作りたい黒木とプレッシャーを感じている村西で擦れ違いが起きてしまった。それはすごくよくわかりました。

村西の新しい女になる乃木真梨子が普通のキャラクターだったので、黒木と村西の破局があんまり盛り上がらなかったのかなぁ…。乃木は綺麗な人ですけど、それだけでしたからね。強烈な個性がある2人と何か面白い反応が起きたわけでもなく、美貌で村西の心を掴んだだけにしか見えませんでした。とは言え、普通だからこそ、乃木が一番リアルにAV女優さんの気持ちを表せてるように思う部分はありました。AV出演に後悔はないって言ったのに、実際に嫌がらせを経験したら、やっぱりちょっと後悔してたところとかね。AV女優を取り巻く問題をもう少し深く掘り下げても良かったかもしれませんね。
あと、黒木が転落事故を起こしたエピソードのオープニング曲だけ違うのは凄く印象的で良かったです。

ヤクザパートは、台湾マフィアとコロンビアンマフィアがドンパチやり始めたのが急すぎてよくわかんなかった…。よく生きてましたね。西内まりやが演じていたサヤカというキャラも、何のために出て来たのかよくわかりませんでしたし。この女優さん見たことある気がするなー、誰だろうなーってしばらく考えて、自力で西内まりやちゃんだって気づけた時は滅茶苦茶スッキリしましたけど。サヤカの末路がどうなったのか、もう少し描いてあげればよかったのに。なんか中途半端でしたよね。

最後に

最終話、トシのことで涙腺崩壊した私ですが、その時村西が着ていた「ナイスですね!」って書いてあるTシャツを見て笑ってしまいました。村西の人間性が嫌になってシーズン1よりも楽しめなかったですが、彼の強烈な個性はやっぱり凄かった。山田孝之すごい。でも、シーズン2の見どころはトシと川田だと思います。

どうでもいいですけど、顔射って村西が考えた(?)プレイなんですか?びっくりです。