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『エル・チャポ』シーズン3ネタバレ感想:麻薬王は政治利用されまくる

Netflix『エル・チャポ』シーズン3全13話

Netflixドラマ『エル・チャポ』シーズン3全13話を視聴しました。これでシリーズ完結ですね。シーズン2も長かったですが、シーズン3は+1話で更に長かった。楽しみだったロス・セタスとの抗争はシーズン2で終わってしまい、逃亡&刑務所生活&脱獄ターンというカルテル同士のドンパチがあまりないシーズンだったので、私は余計長く感じました。不必要に感じたエピソードもあり、もうちょっと短く纏めれたんじゃないかという気がしてしまいましたね。でも、やっぱり史実に基づいたお話は真偽を確かめたくて色々調べたりするのでお勉強にもなるし、面白いです。

あらすじ

2009年メキシコ。国境を手に入れたシナロア・カルテルは急成長していた。DEAは、世界中にビジネスを広げ麻薬の供給量を増加させているシナロア・カルテルを脅威と見做し、マレーシアに建造中の巨大製造所を中止するよう圧力をかける。一方、民主行動党(PAD)のアラルコン大統領は、次期大統領選で制度的労働党(PTI)が擁立するとみられるプリエト候補のスキャンダルを暴こうとしていた。プリエト政権が実現すれば内務大臣の座を約束されているソルは、PTIの元大統領の指示の元、プリエト勝利のために動き始める。

予告動画

新たな登場人物&キャスト

シーズン3からスポットの当たった人物や新たな登場人物を紹介します。スペイン語の名前のカタカナ読みが誤ってたらすみません。

ベルタ

サリナス元大統領の姪で大統領を目指す下院議員。叔父の紹介でソルの妻になりますが夫婦間に愛情はなく、元夫と肉体関係を継続しています。モデルとなった人物はクラウディア・ルイス・マシュー。演じているのはマルセラ・マール。

ダマソ

シナロア・カルテルの幹部。チャポが一度目の脱獄をした際、警備責任者として脱獄の手助けをした男です。チャポやイスマエルから信頼されています。モデルとなった人物はダマソ・ロペス・ヌニェス。演じているのはウィルマー・カダビッド。

イシドロ

服役中のアリエロ(アルトゥーロ・ベルナル・レイダの弟)から組織を譲り受け、チャポの殺害を狙っている。演じているのはエルミス・クルス。

マイエル・サンブラノ

イスマエルの息子でシナロア・カルテルの特使。海外での新規開拓を行い、ビジネスを急拡大させました。モデルとなった人物はビセンテ・サンバダ・ニエブラ。演じているのはサンチアゴ・ロザーノ。たぶん、S2の時と役者さんが変わってます。

ホルヘ・デル・トロ

シナロア州知事。チャポと懇意にしています。演じているのはフェルミン・マルティネス。重要な役どころじゃないんですけど、紹介せずにはおれませんでした。『ナルコス メキシコ編』にもアズール役で出演されてましたね。『ナルコス』ではなんて悪人面だと思ってたんですけど、『エル・チャポ』ではちゃんと外面の良い知事でビックリしました。

ヴァネッサ・エスピノサ

女優。チャポに向けてメッセージを送ったことがきっかけで、チャポから自分の映画を製作するよう依頼されます。モデルとなった人物はケイト・デル・カスティーリョ。演じているのはイラン・カスティーリョ。

ネタバレ感想

成長し過ぎたためDEAを敵に回したチャポ

シナロア・カルテルの麻薬ビジネスが巨大になりすぎていることを問題視したDEAは、メキシコ政府に圧力を掛けてきました。チャポはマレーシアに建設中の製造所を中止するよう言い渡されてしまいます。しかし、更なるビジネスの飛躍を望むチャポはDEAの通告を無視しました。逆らったチャポを締め付けるため、DEAはチャポの弁護士ロラへの訴状を取ります。訴状で脅されたロラはチャポを裏切り、そのせいでイスマエルの息子マイエルが逮捕されてしまいます。チャポはマイエルがアメリカへ引き渡されるのを阻止するためマレーシアの計画を断念しますが、一度逆らったチャポをDEAは許さず、マイエルは引き渡されてしまいました。怒ったチャポはDEAのスキャンダルをマイエルに暴露させることにします。

2011年3月、連邦裁判所に立ったマイエルは、DEAは長年シナロア・カルテルと協定を結んで麻薬密輸を黙認し、その代わりに他カルテルの情報を入手していたことを証言したのです。DEAはいよいよチャポが手に負えなくなってきたことを認識し、チャポ逮捕へと動き出しました。メキシコ政府は、泥沼化した麻薬撲滅戦争によって失墜した政権への信頼回復のため、DEAと足並みを揃えることにします。

シーズン2では情報くれれば商売していいなんて抜かしてたDEAが敵に回りました。チャポの麻薬密売業は所詮政府やアメリカの裁量の上ですね。撲滅は無理だろうから制御できる状態にしておくというDEAのやり方には旨味を享受していた面もあったわけで、そんなDEAにチャポが反発する気持ちもわからなくはありません。大きなビジネスチャンスを掴んでいるのにそれを潰されるというのは、ビジネスパーソンなら悔しがるでしょうし。
とは言え、やはりDEAに逆らったのは大きな過ちでしたね。真っ当なビジネスじゃあないんですから、お目こぼししてもらっていたのに楯突いたら潰されますって。政府も敵に回り、唯一ソルがチャポの味方でいてくれ軍の動きなどを教えてくれるのですが、まあそれも次期選挙で野党勝利を目論むソルにとってまだチャポに利用価値があったというだけです。

選挙はいつだって不正選挙!ソルは内務大臣就任

サリナス前大統領の姪ベルタと政略結婚したソルは、次期大統領選でPTIのプリエトが勝利すれば内務大臣の座を約束されていました。しかし、マスコミにチャポとの癒着を指摘され、ソルに対する調査委員会が設置されてしまいます。ベルタがうまいこと証言者を買収したおかげでピンチを脱することができ、ソルはベルタの手腕を認めました。

情報操作により、予想ではプリエトが1位と報道されていましたが実際は負けていました。ソルはチャポに、黄金の三角地帯と呼ばれるチャポの縄張りでプリエトを勝利させるよう頼みます。また、ベルタもプリエトへの票を確保するため、プリエトに投票した労働組合員にはプリペイドカードを配るという不正を仕組んでいました。更に、現大統領のアラルコンはチャポの金を受け取って当選したため、ソルはそのことを利用してアラルコンからプリエト支持を取り付けます。こうした数々の手回しによりプリエトは大統領選に勝利し、ソルは内務大臣に就任しました。DEAは新政権にもチャポの逮捕と引き渡しの圧力をかけてきますが、ソルは「逮捕も引き渡しもしない」とチャポに約束しました。

毎回選挙が不正選挙です(笑)。どこまでが事実かわからないですけど、「メキシコに不正じゃない選挙はあったのだろうか」って気持ちになりますね。黄金の三角地帯での勝利を頼まれたチャポは、市長を通じて市民に食料を配るなどしてプリエトへの投票を工作していました。物品を贈るってマズイですけど、まあ、貧しい人々の助けになるなら力ずくで脅迫するよりはマシか…と思ったんですが、投票所では銃持ったカルテルメンバーが見張ってるし、「PTIが負けたら命はないと思え」とド直球で脅してくるしで、全然マシじゃなかった。

ちなみに、プリエトのモデルは2012年~2018年までメキシコ大統領を務めたエンリケ・ペーニャ・ニエトです。

それにしても、ソルのベルタに対する態度は酷かったですね。ベルタの言うこと成すこといちいち否定してきてムカッとしちゃいました。政略結婚なのはお互い様だし、拒否しなかったのは自分の決断なのに、あの態度は八つ当たりでした。

二度目の逮捕

アメリカはメキシコ政府に対して麻薬撲滅の資金援助を長年してきたのですが、一向にチャポを捕まえられないことに業を煮やしたDEAは援助中止を匂わせます。援助を中止されては困るため、プリエト大統領はチャポ逮捕をソルに命じます。ソルは、チャポは情報を持ちすぎているため引き渡しはできないとしながらも、逮捕へと動き始めました。

ソルはDEAのご機嫌を取るために何人か逮捕したいとチャポに持ち掛けます。そうしてチャポが差し出した仲間からチャポの隠れ家を聞き出し、海軍・陸軍・連邦警察に急襲させました。ソルが裏切ったことに気付いたチャポは何とか逃げますが、家族に会いたいがために危険を冒してマサトランへと向かったところ、2014年2月22日、二度目の逮捕となりました。

脱獄から13年も野放しになってたのが凄いですよね。13年間ずっと逃亡生活と言えるような惨めな暮らしをしていたわけでもありませんし。チャポは「ソルのご機嫌とってれば守ってもらえる」なんて言ってましたけど、ソルはあっさり裏切りました。DEAが本気で圧力掛けて来たから庇い続けるのも難しかったでしょうし、庇い続けるメリットよりデメリットの方が大きそうですもんね。まーしかし、人を使い捨てていくソルが憎たらしいです。

厳重警備のアルティプラノ刑務所に収容されたチャポは、人権侵害とも言える扱いを受けていました。チャポは他の受刑者たちとともに待遇改善を求めてハンストを行い、弁護士を通して刑務所の劣悪な待遇を世間に訴えます。待遇が改善したチャポは調子づき、刑務所所長を脅迫して脱獄計画を持ち掛けました。そのことをソルに報告した所長は、チャポに24時間の監視、他受刑者との会話の禁止、弁護士・家族との面会の禁止を言い渡しました。

いつの間にか捕まっていたムニェカと刑務所で再会するとは!皆さん、坊主頭にすると雰囲気変わりますね。英語版のwikiを見ると、ムニェカのモデルであるエドガー・バルデス・ビジャレアルとチャポは2014年7月16日にハンストを行い、1000人以上の囚人が参加したようですが、メキシコ政府は独房囚だった2人がこのハンストに関与していたことを否定しているらしいです。凶悪な囚人が収容されている刑務所ですからある程度の人権制限があるのも止む無しだと思いますが、24時間監視はキッツイですね…。

二度目の脱獄

2014年9月26日、ゲレロ州で学生が集団で失踪する事件が起き、プリエトは国民から大きな批判を浴びることになります。プリエトの支持は急落し、立ち回りが悉く裏目に出るプリエトには前大統領も呆れ果て、泥船に乗っているソルは自分だけが脱出する方法を考えました。なんと、ソルはチャポを脱獄させてプリエトを潰し、脱獄したチャポを再度捕まえることで自分こそが大統領に相応しい英雄になるというプランを立てたのです。

学生が集団で失踪した事件とは、2014年メキシコ・イグアラ市学生集団失踪事件のことです。こんな事件あったんですね、恥ずかしながら知りませんでした。アヨツィナパという学校の生徒43人が一夜で行方不明になったそうなのですが、どうもそれに警察が関与していたらしく、ペーニャ・ニエト政権において最大の政治危機となった事件でした。未だ真相が明らかになっていないんです。Netflixに『アヨツィナパの43人』というドキュメンタリーがあるので見てみようと思います。

それにしても、ソルはとんでもない計画を立てましたね。個人的には、再度脱獄したチャポを捕まえたところでソルがヒーローになれるとは思えないんですが。何年もチャポを捕まえられず、やっと捕まえたと思ったらあっという間に脱獄された人っていうイメージの方が強くないですか?それ払拭できます?脱獄された失態の責任は大統領のみが負って、逮捕の功績はソルのみが手にできるというのもよくわからないです。私がピンときてないだけで、そういうものですかね。

ソルは所長と警備責任者にのみ脱獄計画を共有し、チャポ側には独房のシャワー室に繋がる地下トンネルを掘らせます。そして、2015年7月11日、チャポは地下トンネルから二度目の脱獄を果たしたのです。

私は勝手に、『ショーシャンクの空に』みたいな人ひとりがやっと通れるようなトンネルで脱獄したのかと思ってたのですが、めちゃ本格的なトンネルでした。換気とかも考えられていて、トンネル内をバイクで走れちゃうくらいしっかりしてる。で、気になるのは、この二度目の脱獄は本当にソルが自身の政治的野望のために計画したものだったのかどうかです。ソルのモデルはヘナロ・ガルシア・ルナですが、史実ではペーニャ・ニエト政権で内務大臣を務めたのはガルシア・ルナではなく、ミゲル・アンヘル・オソリオ・チョンという人です。なので、二度目のチャポ脱獄の背景にあったシナリオはドラマの創作なのか、事実に基づいてるのか、それともガルシア・ルナではない別の誰かのエピソードがベースになってるのか、すごく気になったのですが、私の検索力&英語力では調べられませんでした。ただ、あれだけ大掛かりな1.5キロものトンネルが掘られたのに刑務所の責任者や政府関係者が関知してないわけないので、協力者がいたんでしょうね。

チャポが収監中にキノとダマソが対立を深めるエピソードがありました。キノ視点とダマソ視点で微妙に周囲の台詞なんかが変わっていたのは、それぞれの主張の食い違いを表現してるんですかね?その違いのせいか、妙に「本当にこういう対立があったんだろう」と思わせるリアリティを感じましたが、まあ、1話まるまる費やさなくてもよかったような気がしました。てか、こんな時こそイスマエルがしっかりしないといけなかったのでは!?

三度目の逮捕

ソルは脱獄したチャポを逮捕できるように追っ手を用意していましたが、チャポは追跡を撒いて行方をくらまします。ソルは脱獄に外部の協力はなかったと虚偽の報告をし、関与した内部の人間だけが逮捕されました。チャポの逮捕に時間がかかってしまうとソルの身も危うくなるため、ソルは大規模な捜査網を敷いて捜索に躍起になります。

一方、逃亡中のチャポは自分の映画を撮ってもらおうと、女優のヴァネッサ・エスピノサをアメリカから呼び寄せていました。しかし、チャポがヴァネッサに会いたがっていた情報はDEAに渡っており、ヴァネッサは監視されていました。ヴァネッサが追跡されたことでチャポがコサラに潜伏していることが判明し、海軍が突入してきます。負傷したもののロスモチスに逃げ伸びたチャポは、皆の予想の裏をかくために敵であるイシドロの縄張りに潜みますが、ソルはチャポの思考を読んでいました。隠れ家に軍が突入し、銃撃戦が始まります。チャポは手下と二人でトンネルを使って隠れ家を脱出し、通りがかった車を強奪して逃走しますが、通報され、パトカーに追われます。チャポは車から降りて警官を買収しようと試みましたが失敗し、2016年1月8日、三度目の逮捕となりした。

買収に応じなかった警官、偉かったですね。応じないのが普通なんですけども。チャポ、女優と会ってないでさっさとコロンビアに逃げればよかったのに(笑)。チャポの妄想映画の下りは不要に感じてしまいました…。ヴァネッサのモデルはケイト・デル・カスティージョという女優なのですが、逃亡中に女優と会うエピソードは本当なんですよね。むしろ現実のがもっと凄いかも。彼女、ショーン・ペンと逃亡中のチャポの会談を仲介してるんです。会談の記事は下記のローリング・ストーン誌で読めます。前後編あって長いし、訳が直訳っぽくて読みにくいのですが、麻薬密売についてチャポがどう考えてるのかがわかるし、チャポの前でおならしちゃったショーン・ペンがウケるので、未読の方は読んでみてください。

ドラマ内で描写されていましたが、ロスモチスで「おばさん」という隠語が通信で使われていたり、軍が襲撃に入る前に住人が大量のタコスを注文していたのは事実のようです。そして、大統領がツイッターでチャポ逮捕をあのように報告したのも事実です。

ソルが手にしたもの

プリエトの評判がガタ落ちになった一方で、チャポを逮捕して上手く立ち回ったソルは名を上げました。ソルは勝利に酔いしれますが、妻のベルタはチャポを脱獄させる計画をソルから相談されていなかったことに腹を立て、叔父である前大統領にソルが別れたはずの男性と密会していることをバラしました。裏切られていたことを知った前大統領は、ソルではなくベルタが大統領候補になること、ベルタの醜聞については黙っていることを条件にし、条件を呑まなければソルがゲイであることを国中にバラすと脅してきました。

全てを失ったソルはセバスチャンの家を訪れます。帰宅したセバスチャンは後ろ盾を失ったと言うソルを抱きしめて慰めますが、ソルは前大統領の信頼を取り戻して再び権力を手にするため、セバスチャンを撃ち殺しました。ソルの忠誠心と愛国心を認めた元大統領は再びソルの後ろ盾となり、未来の大統領であると支持を表明してくれました。

散々人を踏み台にしまくった薄汚いソルがギャフンと言わされててざまあという気分になりましたが、前大統領も相当イカレてるように見えました。「汚職は政治生命を揺るがさんがゲイは揺るがす」って言っちゃう状況がもう健全じゃないのよ。政治家のプライベートな性指向なんてどうでもいいけど、汚職は大問題でしょう。たぶん、国民にはこの台詞と反対の考えの方が多くいると思うんですけど、政治家がこういう考えだって意味なんでしょうね。国民のことも馬鹿にしてるとしか思えない。

セバスチャン、夜帰宅して暗がりに人が佇んでたらもっと絶叫しそうなものですけど、あんまり驚いてなくてすごいなって思いました。まあしかし、暗闇に潜んでたソルを見てこりゃセバスチャンがヤバそうと思いましたが、殺されてしまいましたね。ソルに振り回されるばかりで可哀想すぎる。ソルはとんでもないクソ野郎でした。一度捨てたにもかかわらず捨てきれなかった恋人を殺してでも大統領の座を望んだソルですが、最後それを手にした彼は作り笑いを浮かべいて、全然嬉しそうじゃなかったです。悪魔に魂を売ったことを後悔しているのでしょうか、それとも、闇落ちしてこの道を突き通すつもりなのでしょうか。一生幸せにはなれないであろうことを予感させるような表情でした。全く同情もできないけど。チャポに二回も言われてましたけど、ほんと「お前がムショに入れ」な男です。

さらに恐ろしいのは前大統領です。裏切りを許したということはソルの殺人をプラスに評価しているわけで、まともな人間性ではありません。ソルより晴れやかな笑顔をしていて恐怖を感じました。流石のベルタも人殺しまでした夫とそれを笑顔で喜ぶ叔父にドン引きしてるじゃん…と思ったのですが、まさか自分じゃなくてソルが大統領候補に推されたから不貞腐れてるわけじゃないですよね?

それぞれのその後

三度目の逮捕となったチャポは、2017年1月19日にアメリカへと引き渡され、メトロポリタン矯正センターに収監されました。死刑にはしないことがアメリカへの引き渡し条件だったため、2000~3000人もの殺人を犯したチャポは2019年に終身刑を言い渡され、身柄をADXフローレンス刑務所へと移されました。ADXフローレンス刑務所はアメリカで最も警備レベルが高い刑務所の一つで、これまでに脱獄に成功した囚人は一人もいません。二度の脱獄を成功させたチャポも、流石にここから脱獄するのは厳しいでしょうね。

ソルのモデルとなったヘナロ・ガルシア・ルナは、メキシコの公務員の給料では手に入らないような高額な財産を所有していたことで怪しまれていました。2018年に開かれたチャポの裁判でイスマエルの兄弟であるヘスス・サンバダがガルシア・ルナに賄賂を渡したことを証言しています。そして、2019年12月9日、ガルシア・ルナはシナロア・カルテルから多額の賄賂を受け取っていた疑いで逮捕されました。現在、裁判中なんですかね。ガルシア・ルナは無罪を主張しているそうで、まだ判決は出ていないようです。事実が明らかになるといいですが。

最後に

チャポもソルも似た者同士って感じでしたね。シーズン2でグアダラハラのボスに昇格したトニョがシーズン3は出てこなかったのがちょっと残念でした。
メキシコのカルテルってその残虐性に負の魅力があると思っているので、シーズン2の苛烈になっていく抗争が一番の盛り上がりだったように感じました。なんならもっと残虐性を描写してくれても良かったくらい。シーズン3でもイシドロとの抗争がちょいちょいありましたけど、これは話数が無駄に伸びたような印象しかなかったです。
最終話のエンドクレジット後に知ったのですが、グエロを演じたフアン・カルロス・オリヴァスさんは2018年に癌で死去されたそうです。まだお若そうだったのに、残念ですね。