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Netflixドラマ『13の理由』シーズン4全10話ネタバレ感想:受け入れ難い結末

『13の理由』シーズン4全10話

Netflixドラマ『13の理由』シーズン4を全話視聴しました。シーズン3の展開が胸糞すぎたので、シーズン4はかなり冷めた目で見ていました。前半は急にホラー染みてましたね。学校で銃撃テロに備えた訓練を行うってのはめっちゃアメリカだなぁって感じがしました。怖い。抜き打ちであんな訓練することなんてあるんでしょうか?SNSで大騒ぎになりそうですよね。クレイの精神状態が相当やばかったのが見ていてずっとキツかったです。シーズン4でひとつだけ心に響いたところがありましたが、それ以外は面白みもなく、正直に言いまして私にとって『13の理由』はクソドラマになりました。

あらすじ

死後にブライス殺害犯に仕立てられたモンゴメリーのアリバイを持つウィンストンがリバティ高校に転校してきた。次々と起きた辛い経験によりクレイの精神状態は非常に不安定になり、ブライスやモンゴメリーの幻覚に悩まされる。

予告動画

新たな登場人物&キャスト

ウィンストン

ヒルクレストからの転校生。ブライスが殺害された夜、ウィンストンはモンゴメリーと一緒に過ごしていたので、彼が犯人ではないことを知っています。演じているのはディーケン・ブルーマン。

チャーリー

アメフト部員。前シーズンからいましたが、今シーズンで存在感を大きくしました。バイセクシュアルの男の子です。作中一と言っていいほどのいい子ですが、モンゴメリーを殺害犯に仕立てる協力をした理由が私には不明なままです。演じているのはタイラー・バーンハート。

ディエゴ

アメフト部員。モンゴメリーを慕っており、彼の冤罪を晴らすために真相を探ろうとしています。演じているのはジャン・ルイス・カステヤノス。

ネタバレ感想

クレイを苦しめる精神的な問題が見ていて非常にしんどい

シーズン1の時にクレイはセラピーに通っていた経験がある描写があり、シーズン2ではハンナの幻覚に悩まされていましたが、シーズン4ではクレイの精神的な問題が大爆発しました。ブライスとモンゴメリーの幻覚に悩まされ、パニックに陥り、自分が取った行動の記憶が抜け落ちるという解離性障害まで起きます。ハンナが自殺し、ジェフが事故死し、ジャスティンが養子になり、タイラーに銃を突き付けられ、ブライス殺しの容疑者扱いされ、友人の殺人事件まで隠蔽することになり、到底普通の精神状態ではいられない経験をめちゃくちゃしてますよね、クレイ。そこはもうほんと同情しかないです。こんな高校生活嫌すぎます。

ただ、疾患によって常軌を逸した行動を取ったり感情的に喚く様をずっと見ているのは非常にストレスでした。本人も周りの人間も消耗しかしない。実際、精神疾患ってそういうものでしょうけど。学校に通えるような状態には思えないのに、周りの人間はもっと休ませたりしないんですかね。絆があると言いながらメンバーがクレイに寄り添っている様子があんまりないのもなんか薄情に感じました。カウンセリング以外の治療をしてたのかも謎でしたね。

しかも、クレイ以外にも幻覚見てる人がいるんですよね。ジェシカやウィンストンも見てるんですよ。彼らも精神的な疾患を抱えてるってことなんですか?そうにしろそうじゃないにしろ、幻覚見える人が多過ぎです。死んだ人間の心の内なんて本来わからないはずなんですよ。それを幻覚という形で代弁させすぎるのは、リアリティに欠けました。

「感動」のための犠牲者

第1話からいきなり「また誰かが死んだ」って始まり方だったので、「まだ誰か死ぬのかよ死に過ぎだろ呪われた学校か?」って思いましたけど、まさかジャスティンがエイズで死んじゃうなんてね!!しかも最終話でエイズが判明してあっという間に死んでいきました。路上生活中に売春してたって打ち明けた時に一瞬病気のことが頭を過りましたが、最後にこんな形で伏線回収されるとは思ってませんでした。幸せになって欲しかった唯一のキャラなのでジャスティンの死はすごい悲しかった。泣けました。好きなキャラが死ねば泣きますが、正直こんなひどい展開で泣きたくなんかなかったです。HIV問題も提起したかったんですかね?医療の進歩で今やHIVは死なない病気になりつつあるというのに、なんやかんや不幸な理由が重なってめっちゃ早くエイズ発症しちゃったという展開で死ぬのは、お涙頂戴のために殺されたようにしか感じられなかった。ジャスティンはどん底から救いの手を差し伸べられて人生を真っ当にやり直そうとしていたキャラクターです。多くの優しい人から支えられて更生しようと努力していました。その彼をなぜ死なせることにしたのか、私には全く理解できない。そして、彼の死によってブライス殺しの真犯人を告発しようとしていた人達の態度もなぜか軟化して有耶無耶にされて終わったように感じました。

真相を探っていたメンバーの心理が謎

このドラマ、私にとってキャラの行動心理がよくわからないことが多いのですが、今回はウィンストン、ディエゴ、エステラが謎でした。まずウィンストンですが、彼はなぜ最初に警察とか弁護士とか適切な機関にモンゴメリーのアリバイについて言わなかったんでしょう?いきなり自分で探偵ごっこ始めたのはなぜ?本当にモンゴメリーを愛していたのなら、犯行時刻とされる時モンゴメリーは自分と一緒にいたとすぐ訴えるはずですよね?愛した人間が殺人の汚名を着せられてるのに、一刻も早くそれをどうにかしたいとは思わないんですかね?最後、アレックスのことも愛してしまったがために告発はやめたというのはまぁ、わからなくもないですが。どちらも愛してしまったなら、死んだ人間より生きてる人間に幸せになって欲しいという心情は有り得ますから。でも、いくら既に死人とはいえ、犯してもいない殺人の罪を着せられて許せるもんなのかなぁ…。大した愛じゃなかったんでしょうね!そもそもそんな深い関係じゃなかったですもんね。

ディエゴはジェシカに「俺を利用しろよ」みたいなこと言って近づいたから、てっきり当て馬を自覚してるんだと思ってたんですが、意外とめちゃくちゃジェシカに本気だったんですね。モンゴメリーの濡れ衣を晴らしたがっていたのに、ジェシカが関わっているからって手を引いたんですよね?客観的に見てるとジェシカがクソムーブかましすぎてて、彼がそこまでジェシカに本気になった理由がよくわからなかったです。

エステラは一番意味がわからない。何のために登場したのかもわからない。すごく可愛らしいし、嫌なところもないし、タイラーとくっついたのは良かったねという感じですけれど。ウィンストンは真相をエステラにちゃんと伝えたんですかね?真相を知った上でエステラも闇に葬る選択をしたってこと?それはタイラーを好きになってしまったからなんですか?ジェシカが良い人間だから?そんなことで自分の兄の冤罪を見逃せるんですか?全く理解できません。そもそも真相を知ったのかどうかもよくわからないままタイラーとくっついて終わったので登場した意味がわからないんですけどね。

真相探っていたメンバーが全員隠蔽メンバーに恋してるの、何なんでしょう。

ジェシカが嫌な女すぎる

ジェシカみたいなタイプって、人気があるんでしょうか?私はシーズン4で大嫌いになりました。彼女はセックス依存症ですか?ジャスティンに別れ告げられたからって、なぜ当てつけにディエゴとセックスするんです?探るためだとかなんだとか理由つけてましたけど、普通に楽しんでましたよね。別れたんだから誰と何しようがジェシカの自由ではありますが、寂しさを埋めるため&ジャスティンへの嫌がらせ目的でディエゴ利用するのはただの性悪でしょ。あと、プロムのキング&クイーンはアメフト部で決まるって平気で言ってて、結局そこの権力性を何も変えてないのも意味わからなかった。

作中でジェシカは強いって言われてますけど、私は彼女を強い人間だとは思えないです。強い人っていうのは、態度のでかさや口調が強いことを言うわけじゃないと思うので。ジェシカは先頭に立って戦っている人なので行動力はありますが、寂しさや欲に負けて人を傷つけるような恋愛ばかりしている彼女を強い人だとは言いたくありませんね。アレックスのこともジャスティンのことも最低なやり方で裏切っている。強い女が男に支えられてばかりな描き方されるのも謎です。ジャスティンの死から一ヶ月で気持ちの整理がつくらしいのも、早すぎて笑いました。

結局このドラマが伝えたいことがわからない

最終的に何もかもが中途半端でした。色んな社会問題を詰め込み過ぎたんじゃないですかね。何より、殺人犯を隠蔽して死者に罪を擦りつけたような卑劣な人間が何を言っても響いてこないんですよ。偉そうに何が愛だ、って白けてしまう。結局このドラマは何を伝えたかったんでしょう?コイツらを反面教師にしろってことですか?理性より感情で行動してもいいの?それならブライスのレイプや教師がクラブハウスを見過ごしていたことも批判なんてできやしませんね。強い絆で結ばれている者同士が愛情や同情のせいで倫理的行動を放棄するのはまだわかるけど、保安官すらも不正に目を瞑ったのは一体どういうことなのか。全員正当に裁かれればいい。

唯一心に響いたのはジャスティンの「過ちを犯した人を愛することはできる」という台詞です。ブライスと親友で、ブライスの過ちによって苦しみ、それでも情を捨てきれなかった彼が言うからこそ響きました。

高校生達はこのドラマを見て何かポジティブなアンサーを受け取れたんでしょうか。

最後に

シーズン3の感想記事で、コートニーとライアンとマーカスが消えたって言いましたけど、コートニーとライアンはもう卒業してたんですね。そしてシェリの存在をすっかり忘れてました(笑)。
シーズン2くらいまでは面白いドラマって思ってたんですけど、まさかクソドラマまで個人的評価が落ちるとは思ってませんでした。この結末だと、ハンナの事件でブライスや学校を糾弾する場面見ても「お前ら仲間内の犯罪にはゲロ甘やんけ」って思ってしまいそう。もっとキャラ達を愛せてたらこの結末に納得できたのかなぁ?