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映画『コンジアム』ネタバレ感想:実在の韓国最恐心霊スポットを舞台にしたホラー

映画『コンジアム』

韓国映画『コンジアム』を視聴しました。この映画は2018年に韓国で公開され、『箪笥』に次いで韓国ホラー映画歴代2位を記録しています。私は『箪笥』は公開当時に映画館で見たのですがイマイチ面白味を感じず、今では内容もさっぱり覚えてませんが、『コンジアム』は怖かったです。家で一人で縮こまりながら見ました。2012年にCNNが選出した「世界七大禁断の地」というのがあるのですが、その一つに韓国最恐の心霊スポットと名高い「昆池岩(コンジアム)精神病院」が選ばれました。この作品はそのコンジアム精神病跡を舞台にしたホラー映画になります。ちなみに世界七大禁足地には日本の青木ヶ原樹海と軍艦島も選出されていますよ。

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本ページの情報は2023年8月時点のものです。現在は配信終了している場合もありますので、最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトにてご確認ください。

あらすじ

YouTubeでホラータイムズという心霊チャンネルを運営するハジュンは、CNNが選ぶ世界7大心霊スポットにも選出された「コンジアム精神病院」からのライブ配信を企画し、一般から参加者を募集する。様々な噂が絶えないコンジアム精神病院だが、噂の一つに「402号室の呪い」というものがあった。100万アクセスを目指すハジュンは隊員6人をコンジアムに潜入させ、やらせの演出を混ぜることで順調に視聴者を稼いでいくが、仕込みの降霊儀式を境に恐ろしい事態へと陥っていく。

作品情報&予告動画

原題곤지암
監督チョン・ボムシク
脚本チョン・ボムシク
パク・サンミン
撮影ユン・ジョンホ
編集キム・ヒョンジュ
音楽ナ・ユンシク

登場人物&キャスト

本作は俳優さんの名前がそのまま役名で使われています。

ウィ・ハジュン

YouTubeの「ホラータイムズ」という心霊チャンネルの運営者で今回の企画の隊長。アクセス数稼ぎを目的として、噂の絶えない心霊スポット「コンジアム精神病院」でのライブ配信を計画し、一般参加者を募りました。演じているのはウィ・ハジュン。

パク・ジヒョン

ホラータイムズに応募してきた隊員。サブカメラを担当。演じているのはパク・ジヒョン。

オ・アヨン

ホラータイムズに応募してきた隊員。看護学科の学生。演じているのはオ・アヨン。

シャーロット・ムン

ホラータイムズに応募してきた隊員。帰国子女でダンサー。7大心霊スポットのうちのチェコの納骨堂、メキシコの人形島、日本の青木ヶ原樹海に行ったことがある猛者です。演じているのはムン・イェウォン。

パク・ソンフン

ジヒョンの同僚でメインカメラを担当。演じているのはパク・ソンフン。

ユ・ジェユン

ホラータイムズに応募してきた隊員。編集を担当。メンバーで一番臆病です。演じているのはユ・ジェユン。

イ・スンウク

ジヒョンの同僚で進行を担当。演じているのはイ・スンウク。本作を最後に俳優活動を中止しているそうです。

ネタバレ感想

実在する心霊スポット「昆池岩精神病院」

本作の舞台であるコンジアム精神病院は実際にある韓国の有名な心霊スポットです。正式名称は「南陽(ナミョン)神経精神病院」というそうで、京畿道広州市にその跡地があります。現在は既に取り壊されたという情報もあったので、今はもうないのかも?まだ残ってるとしても、立ち入り禁止なので入らないようにね。映画内では1961年に開業し、1979年に原因不明の患者の集団自殺と院長の失踪で閉鎖と説明されていますが、コンジアム精神病院について検索すると1992年に開業して1996年に閉院という情報が複数出てきます。大勢の患者が死んだとか、集団自殺があったとか、院長が自殺したなどの噂は実際あるそうですが、映画オリジナルの設定も混ざってるようで、恐らく「402号室の呪い」というのも開かずの間の噂をもとにしたオリジナル設定なのでしょう。

本作は実際にコンジアムの廃墟で撮影したという情報と、許可が下りなかったので撮影は別の場所だという情報が出てきて、どちらが本当かわかりません。YouTubeで検索すると実際の廃墟に潜入してると思われる動画がいくつか出て来て、言葉はわからないんですがちょっと見てみました。映画同様、鬱蒼とした山の中にあって、入り口に階段があって、中は荒れ果てていて、落書きがたくさんありました。撮影が別の場所だとしたら、かなり再現率は高そうです。いやー、ここに夜行くのは怖すぎる。

臨場感たっぷりで怖い

男女7人の合コンみたいなノリで始まり、はしゃぎ倒して楽しんでいる様子は、調子乗った若者達が散々な目に遭うよくあるタイプのホラームービーの流れを汲んでいました。面白半分で許可なく立ち入り禁止の心霊スポットに行くなんて迷惑YouTuberなわけで、そういう人達が一転して恐怖のどん底に突き落とされるのは自業自得なんですけども、見てるこっちも相当怖いからスカッと感等はありません。最初はハジュン、ソンフン、スンウクの仕組んだヤラセだったのが、どんどん彼らの想定を超えた恐ろしい事態に発展していく流れは、ホラーチャンネルの視聴者が期待している展開を見せてくれている感じで好きです。斬新さや捻りのあるストーリーではないですけど、わかりやすいし、心霊スポットでのライブ配信で起こり得そうな展開だからこそリアルに感じられて怖かったです。

ハジュンは外にテントを張って映像の確認や指示出しを行い、残りの隊員が機材を持って病院内に潜入しました。定点カメラやセンサーカメラ、アクションカメラやドローンなど多種類のカメラを利用してかなり本格的なライブ配信です。病院に入るのも怖いですが、山の中のテントに一人で残るのも怖い。隊員達のカメラによるPOV映像はかなり画面が揺れるので画面酔いしそうでした。酔いやすい方には辛いと思いますが、心霊スポットに足を踏み入れているという臨場感は凄まじいです。現場でまさに遭遇してしまったという感覚がありました。

特に、開かずの間とされる呪いの402号室に入ってしまった(ワープしてた)シャーロットが、謎の裸の男からゆっくりと視線を逸らし、でも恐る恐る視線を戻して確認してしまう動きが印象的でした。見ている私の心情と完全に合致していて、自分がその場にいるかのようでした。怖いから画面の端の方見ちゃいました(笑)。

本作には(当時)有名な俳優さんは起用されておらず、皆新人なのだそうです。これも、YouTuber達によるライブ配信という設定にリアル感が増しますね。臨場感・リアル感にこだわって制作された映画なんだなと思いました。

謎はわりと謎のまま

ヤラセの降霊儀式以降、隊員達に次々と不可解な現象が起き始め、それは現場から離れたハジュンにも及びます。恐怖から女性隊員二人がコンジアム精神病院から逃げ出しますが、同じ山道を堂々巡りした挙句病院へ戻されてしまったり、他の隊員も呪いの402号室に引き摺り込まれて閉じ込められてしまいます。隊員達が指示に従わなくなったことに業を煮やしたハジュンも一人で病院に乗り込みますが、402号室に取り込まれてしまいました。まるで、コンジアムとあの山一帯が呪われていて時空が歪んでいるかのようです。

結局、誰一人無事にコンジアムから出ることはできませんでした。しかも、配信中にうなぎのぼりで上昇していた視聴者数はハジュンが見せられていた幻覚だったことが最後に判明します。実際は配信すら始まっていなかったのでした。

時空が歪んでいるかのような出来事も、幻覚を見せられていたことも、コンジアムの呪いとでも言うべき現象なのでしょうか。大半は402号室に取り込まれて死んでしまいましたが、402号室の呪いというよりもっと広範囲に呪いの影響が及んでいるように見えましたね。

コンジアムで本当は何があったのか、呪いの元凶は何だったのか、7人目の撮影者は誰だったのか、目を覆い隠した手は何だったのか、裸の男は誰だったのか、なぜ卓球の音が聞こえるのか等々、色々残った謎は解明しないまま怒涛の勢いで全員呪いにやられてエンディングを迎えました。恐怖で息を呑んだまま終わった感じです。見終わって落ち着いてくると「あれは何だったのか…」と考えたりもしましたが、視聴中はそんな余裕ありませんでした。最後まで怖くて面白かったから、謎が謎のまま終わっても全くマイナス要素に感じません。変に映画なりの答えを出さず、とにかく得体の知れない恐ろしい場所という印象で終わった方が、実在する心霊スポットとして箔がつく気がしますしね。

途中で黒目お化けと化してしまったジヒョンが一番怖かったです。何語かもわからない言葉を早口で呟いていて、物凄く不気味だった。トラウマになりそうなレベルで脳裏と耳に焼き付いてしまいました。

最後に

登場人物の顔と名前がなかなか覚えられませんでした。特にソンフンとスンウクがどっちがどっちだか、未だに判然としません。

私はこの映画を見るまでコンジアムのことは知らなかったのですが、実際にある心霊スポットや都市伝説をモチーフにしたホラー映画って個人的にすごく惹かれます。日本の作品ですと『犬鳴村』とか『樹海村』とかですね。残念ながらこの2作品は私の中での評価はイマイチなのですが、本作は羨ましいくらいに良い出来だったと思います。既に恐怖が確立しているものを題材にするので、視聴者としてはその既存の恐怖を倍増させてくれるようなクオリティを求めているわけです。この出来ならその点もクリアしてるのではないかな。ゾクゾクする怖さが酷暑の夏にピッタリのホラーです。

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