『ウエストワールド』シーズン1 第3話『アーノルド』ネタバレ感想:謎ばかりが増えて忍耐が試される時
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時間があいてしまいましたが、『ウエストワールド』シーズン1第3話の感想です。前回はドロレスが庭で銃を発見し、フォードによる新プロットがお披露目されたところで終わりましたね。2周目なのに、3話目にして早くも意味が分からなくなってきました(笑)。でも、2周目だからこそ、「おっ」となる台詞もあるんですよね。原題は『The Stray』になります。意味は「迷子」ですね。
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ネタバレ感想
息子を亡くしたバーナード
バーナードがドロレスを診断するシーンから始まります。しかし、第2話の時と同様、他のホスト達が診断を受けるガラス張りの場所とは違っています。どこかの地下のような場所です。ふたりの会話で、バーナードには息子がいることが判明します。
そして、フォードとバーナードの会話で判明するのですが、バーナードの息子チャーリーは既に死亡しているのです。奥さんらしき人とビデオ通話してましたね。バーナードはまだ息子の死をまだ乗り越えられないように見えます。
プログラムにない行動を取り始めるドロレス
ドロレスは朝目覚めてチェストの引き出しを開けると、布に包まれた銃を発見します。第2話で見つけたやつですね。こんなの知らないというような怪訝な表情でそれを引き出しに戻し、目の前の鏡に映った自分を見ていると、頭の中で「覚えているか」という声が聞こえます。これ、わたしはバーナードの声に聞こえますね。そして黒服の男に納屋に連れ込まれる記憶がフラッシュバックします。そして、もう一度引き出しを開けると、あの銃が消えているのです。どういうことでしょう!?
プログラム通りにテディとデートするドロレスですが、ドロレスはテディと外の世界へ一緒に逃げたそうな雰囲気です。テディは、南の方に「山が海に面する場所」があると言います。ドロレスが一緒にそこへ行きたいと言うと、テディは「いつか連れて行く」と答えます。するとドロレスの顔つきが怖くなります。「今日でも明日でも来週でもない”いつか”。その”いつか”は永遠に来ない」と。ドロレス、お顔がどんどん怖くなっていきますね。美しいんだけど、険しい顔になるとほんと怖い。
ドロレスはテディから銃の撃ち方を教えてもらうのですが、どうしても引き金を引くことができません。恐らく、ドロレスは撃てないようにプログラムされているのではないかと思います。夜になると、プログラム通り牧場が強盗に襲われるシナリオに入るのですが、ドロレスは殺された父親を見て、以前父親役をやっていたホストの顔を思い出します。リーバス(そんな名前だったのね)に納屋に連れ込まれてしまったドロレスの手には、銃が握られていました。リーバスの姿に、黒服の男がオーバーラップします。ドロレスは銃を突きつけ、頭の中に響いた「殺せ」という声に従って、引き金を引いたのでした。最初はハエも殺せなかったはずのドロレスが、ホストを撃ち殺すところまで来ましたね。ちなみにリーバス役の俳優さん、ウォーキング・デッドのサイモン役の方です。ニーガンの側近みたいな人。
リーバスを撃ったドロレスは、母親を助けるために家に向かうのですが、そこで強盗の男に「戻ってこい!」と言われ撃たれてしまいます。血が噴き出す腹を押さえるドロレス。しかしそこで、また「戻ってこい!」の声が。なぜか少し前のシーンに戻っており、腹も撃たれておらず、撃たれる前に馬に乗って逃げ出すことに成功します。ここは、どういうこと???ってなるシーンですね。わたしは2周目でも「???」ってなりました。よく見ると、撃たれた時のドロレスは右手に銃を持ってるんですが、逃げ出せた時のドロレスは銃を持ってないんですよね。そこが肝かな~と思います。ドロレスは以前の父親の顔や黒服のことがフラッシュバックしたりして、記憶がごちゃごちゃしている状態なのではないでしょうか。我々はそれを見せられているから、よくわからなくて「ん?」となってしまう感じでしょうかね…?
修理時の記憶が残るメイヴ
女性ゲストとともに賞金稼ぎをしているテディは、メイヴの店にやってきます。テディの顔を見たメイヴは、修理時に目覚めて目撃したテディの死体を思い出して動揺します。
記憶が残ってますね…。ていうか、修理中に目覚めて逃走したホストをよく元に戻したなっていう感じもします。あの二人は、上の人たちに報告してないんでしょうけど。
テディの役割とフォードの新たな物語
フォードはテディに、「臆病者は何度も死ぬが、勇者は一度しか死を経験しない」と言います。これもシェイクスピアからの引用です。テディは負けるためにいるようなものなので何度も死を経験していますが、それでも勇敢さは失われていないとフォードは言います。すごく哀れですよね…。殺されるために用意されたモノに自我があると考えると、怖いです。テディの役割は、ドロレスをここに引き留めることらしいです。彼女は外へ行きたがっていましたね。テディには過去に起因する決して償えない実体のない罪悪感があるとフォードは言います。よくわからないんですが、それを利用してフォードの新プロットの端役に抜擢したようです。端役…。そして彼は、賞金稼ぎ狙いのゲストと共に悪党ワイアットを追う旅に出るのです。
アップデートされたテディ曰く、始まりは戦時中(南北戦争かな?)のエスカランテ。ワイアットは軍曹だったが作戦中に姿を消し、変な考えを抱いて戻って来たと言います。その頃テディは賞金稼ぎではなくワイアットの部下で、友でもありました。しかし妙な考えに取りつかれたワイアットは、「土地は先住民や開拓者ではなく、来るべき者のものだ」と言ったそうです。来るべき者、ホスト(アンドロイド)のことでしょうか…。
迷走ホスト
エルシーとバーナードの元に迷走ホストの情報が届き、エルシーは品質部のスタッブスとともに、捕獲のためにパークに向かいます。
ふたりは、野営地から迷走ホストが離れたせいでループに陥ったグループの元に着きます。斧を使用できる権限を迷走ホストのみにしたために、薪を割れなくてループに陥ったようです。スタッブスが武器の付与は慎重にと言っているので、やはり、本来ドロレスは銃を扱う権限がないんでしょうね。野営地のテントで木彫りを見つけるのですが、そこに謎の図形が刻まれている事をエルシーは疑問に思います。スタッブスは、その図形が星座に見えると言いますが、星座に興味を示すプログラムはしていないとエルシーは答えます。
穴にはまって動けなくなっていた迷走ホストを見つけたふたり。エルシーはホストを休眠モードにし、スタッブスが穴に降りてホストの頭部をナイフで取り始めます。しかしその作業の途中で、休眠モードにしたはずのホストが動き出し、スタッブスを攻撃します。穴をよじ登り、エルシーに迫ったホストは大きな石を振りかざすと、自分の頭を叩き潰したのでした。もうホスト全然言うこと聞きませんね(笑)。初見時は、エルシーを攻撃したかったけどそれが不可能だから暴力性が自分に向いたのかな…?なんて思ったんですけど。
アーノルド
第1話で、牧場を襲う強盗団のホスト(ウォルター)が異常行動を起こし、死んだリーバスにミルクをびちゃびちゃかけていたのを覚えてますか?エルシーはその時の映像を確認し、ウォルターが死体の周りを歩きながら、その場には存在しない「アーノルド」という人間と会話していることに気づきました。エルシーはバーナードにアーノルドのことを問いますが、バーナードにはわかりません。ウォルターが6人のホストを殺害して3人を解放したことについて疑問に思ったエルシーがログを確認すると、殺害された6人はいずれも過去のストーリーでウォルターを殺していたのです。ウォルターはそれを恨みに思っていて殺したのではないかと考えているようです。エルシーは勘が鋭いですね。
新プロットのために新しいホストを制作しているスタッフに、フォードは「なぜ布をかける?」と質問します。そのスタッフは、制作途中のホストの身体に布をかけているのです。フォードはその布を取り去り、ホストは寒さも恥も感じないと声を荒げ、ホストの顔をナイフで傷つけます。だからホスト達は診断を受ける際などは皆裸なのです。
バーナードはホストの問題についてフォードに相談します。アーノルドについてフォードに問うと、アーノルドはこのパークを開設する時のパートナーだったことを教えられます。しかし彼は、共同経営者たちから記録を消されてしまったそうです。フォードが言うには、アーノルドは本物を求めていたそうです。「意識」を生み出そうとしていたと。アーノルドは「記憶」「即興」「利己心」のピラミッドを考えたそうです。そしてそれら3つの上にあるものにはまだ名前をつけられていないけれど、「二分心」という意識の理論に基づいた考えがあったようだと言います。学問的な会話でわかりにくいですが、二分心とは人間の心の仮説だそうです。古代人の心は、神々の声を聞いているとされる部分と、現代で言う意識している心の二つに分かれるというものです。神々の声というのは、宗教的な神ではなく、内なる声ということです。アーノルドは、プログラムというのはホストの内なる声に相当し、やがて彼ら自身の声が生まれて意識を持つようになると考えたのでした。しかし誤算が2つありました。ひとつは、ホストが意識を持つことは望まれない事、もうひとつは、思考を神の声だと考える個体が現れたこと。ワイアットが神の声を聞いたと言ったらしいですね。そして、ドロレスにも声が聞こえています。ウォルターも、おそらくピーター・アバナシーもアーノルドの声を聞いていました。
アーノルドは園内で亡くなりました。事故死ということになってるそうですが、フォードは真相を知っているような口ぶりですね。別れ際、フォードはバーナードに「アーノルドと同じ轍を踏むな」と釘を刺します。
過去の回想シーンで若かりし頃のフォードが出てきますが、若いのにそっくりですごいです。これは特殊メイクとかCGとかなんでしょうか??そして、この過去のシーンだと、ホスト達はまだ中身が機械であることがわかります。今のパークのホスト達は進化して内臓っぽいですよね。血も出ますし。また、この回想シーンで、ウィリアムがパークに到着した時に出迎えてくれた女性ホストが映ってましたね。美人さんなので覚えてます。ドロレスの前父親役のホストもいました。だいぶ昔からいるんですね。どうでもいいことですが、フォードの背後にあった白いたくさんの顔が、小峠に見えて仕方ありませんでした。
ドロレスとウィリアムの出会い
悪党のドンパチに巻きこまれて人質に取られた娼婦のクレメンタインを助けるため、悪党を背後から撃とうとしたウィリアムですが、躊躇ってしまってなかなか引き金を引けません。そうこうしているうちに気づかれて逆に撃たれてしまいます。ウィリアム、相手がアンドロイドでも簡単には撃てないんですよね。ホストはゲストを殺せないけど、撃たれた衝撃はあるみたいです。なんとかウィリアムは悪党を撃ち殺し、クレメンタインを助けます。ウィリアムは賞金首のスリムを追うシナリオに興味を持ち、ローガンに「冒険したい」と告げるのです。ちなみに、字幕版では翻訳されてなかったですけど、ローガンはウィリアムに対して「俺の妹と結婚した後に~」と言う台詞があるので、ウィリアムはローガンの妹と婚約しているのです。
文句を言いながらもローガンはウィリアムについてきます。そして、野営をしている二人のもとに、牧場から逃げ出してきたドロレスがふらふらになりながら辿り着いたのでした。
最後に
初見の時、このあたりから見るのがしんどくなってきたんですよね。なんせ難しいし、同じことの繰り返しがたくさん出てくるしで、謎は増えるのに話が一向に進んでる感じがしないのです。ちょっと我慢が必要だと思います。わからなくてもわからないまま先に進んだ方が良いです。2周目にちゃんと見た方が伏線に気づけて面白いです。
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