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『ブリジャートン家』シーズン1全8話ネタバレ感想:ファンタジー時代劇ラブロマンス

『ブリジャートン家』シーズン1全8話

2020年に配信され、2021年3月現在で史上最も視聴されたNetflixオリジナルシリーズとなっている『ブリジャートン家』シーズン1全8話を視聴しました。ジュリア・クインのベストセラー小説が原作のドラマですが、ドラマ化にあたって登場人物の人種が多様化されました。日本以外の全ての国でトップ10入りを果たしているそうです。日本以外でってところがまた面白いですね。同じく英国貴族に焦点を当てたドラマ『ダウントン・アビー』と雰囲気は似ていますが、ストーリーは少女漫画的な王道ラブロマンスです。パステルカラーの華やかで可愛らしいドレスに胸躍るので、そういうのが好きな方は必見です!原題は『Bridgerton』になります。

あらすじ

19世紀初頭のロンドン。上流貴族である故ブリジャートン子爵には8人の子供がいた。長女ダフネは社交界デビューを果たし、女王陛下から今季のダイヤモンドと評される。長女としての責務を果たさねばと考えるダフネは、長兄アンソニーの友人でありヘイスティング公爵となったサイモン・バセットと出会う。

予告動画

登場人物&キャスト

ダフネ・ブリジャートン

ブリジャートン家の長女。上に3人の兄と、下に4人の妹・弟がいます。女王陛下から今季のダイヤモンドと認められた美貌は文句なしに可憐で、見ていてうっとりしました。芯の強さがあり、明るくて口が立つのも可愛らしいです。幸せな結婚を望んでいますが、一方で長女としてのプレッシャーも感じています。演じているのはフィービー・ディネヴァー。

サイモン・バセット

亡父からヘイスティング公爵を継ぐ。家の存続のことしか考えていない暴君のような父親に対して恨みを持ち、結婚をする気がありません。演じているのはレジ・ジーン・ペイジ。めちゃくちゃセクシーだし肉体もムッキムキで素敵でした。惚れました。

アンソニー・ブリジャートン

ブリジャートン家の長男。オペラ歌手・シエナにご執心の放蕩息子です。既に他界している父に代わって、妹ダフネの結婚相手探しに口出ししてきます。演じているのはジョナサン・ベイリー。岡田准一くんに見えて仕方なかったです。

エロイーズ・ブリジャートン

ブリジャートン家の5番目の子供で次女。結婚や家父長制を嫌悪しており、フェミニズム志向が強い女の子です。ゴシップ新聞の著者であるレディ・ホイッスルダウンの正体を探っています。演じているのはクローディア・ジェシー。

ダンベリー夫人

出産して亡くなったサイモンの母親の友人。父親に見捨てられた幼いサイモンを支え、教育しました。演じているのはアッジョア・アンドー。

シャーロット王妃

ジョージ3世の王妃。貴族達の恋模様が気になるご様子です。女王陛下ってこんなにも貴族の結婚のアレコレに口出ししてくるんですね?夫は心身の状態がよろしくないみたいです。演じているのはゴルダ・ロシューベル。

ペネロペ・フェザリントン

フェザリントン家の末娘。黄色のドレスを着ているのがペネロペで、紫とピンクのドレスを着ている2人が姉、手前が母です。エロイーズの友人で、ブリジャートン家の3番目の息子であるコリンに想いを寄せています。演じているのはニコラ・コクラン。

マリーナ・トンプソン

フェザリントン家の親戚で、事情によりフェザリントン家に身を寄せる。貴族の男性と密かに関係を持っており、戦争へ赴いた彼からの手紙を待っています。演じているのはルビー・バーカー。

ベネディクト・ブリジャートン

ブリジャートン家の次男。絵を描くのが好きで、次女のエロイーズとはわりと気が合います。演じているのはルーク・トンプソン。長男のアンソニーより年上に見えます(笑)。

コリン・ブリジャートン

ブリジャートン家の三男。優しい旅好きな青年です。ペネロペからの好意に全く気付かず、マリーナに恋をします。演じているのはルーク・ニュートン。

レディ・ホイッスルダウン

正体不明のゴシップ新聞著者でドラマのナレーター。声の担当はジュリー・アンドリュース。

ネタバレ感想

歴史ものではなく、ファンタジー時代劇

19世紀初頭のロンドン社交界という時代背景にも関わらず、黒人やアジア人の有力貴族が多数登場するという世界なので、違和感を覚える方もいることでしょう。私も初めは過剰なポリコレに思えてモヤッとしましたし、人種差別がほぼ見られないのに性差別は強い世界観が不思議だったんですが、これは歴史ものではなくファンタジーなんだと考えれば受け入れられました。この時代に黒人やアジア人の貴族がいたかどうかは、私は学者じゃないので知らないですが、ゼロではなかったとしてもこんな当たり前のように存在していて社会に受け入れられているとは到底思えないですよね。なので、ファンタジーです。ファンタジーなら何でもありですし、歴史的に正しいドラマしか作っちゃいけないわけないですしね。何より面白いドラマに仕上がっているのでこれはこれで全然アリだと思いました。だってこんなカッコイイ公爵見せつけられちゃったら、もうサイモン役はレジさんしか考えられない。それくらいにハマってましたもん。圧倒的美男美女でした。

ただ、私は過剰なポリコレにウンザリしてますので、今後こういう時代設定で従来のようなほぼ白人だらけの作品が出てきた時、「もっと黒人やアジア人を出せ!」と圧力をかけるようなくだらないことは起きて欲しくないなぁと思いました。

シャーロット王妃をアフリカ系女優さんが演じていることは、歴史的な説に基づいているそうですね。

しかし、黒人の血を引くロイヤルファミリーは、マークルが“初”というわけではないかもしれない。

というのも、英国王ジョージ3世(1738~1820年)の妻、シャーロット王妃はアフリカ人の子孫であったと主張する歴史家たちがいるのだ。

引用元:メーガン妃は初の「黒人のプリンセス」?いえいえ、英王室には昔から黒人の血が流れています。- クーリエ・ジャポン

この説の確かさがいか程なのか私にはわかりませんが、単に多様性の表現のために人種を変更したということではないわけですね。

ガーリー好きにとっては圧倒的な目の保養

私、パステルカラー大好きなんですよ。なのでこのドラマに出てくるドレスがどれもこれも可愛くて可愛くて、ほんと見てるだけで楽しくて幸せでした。花々も美しくて!紫の藤の花に迎えられるブリジャートン邸の佇まいのなんとメルヘンチックで可愛らしいこと!こんな素敵なお屋敷に住みたいわ~って思いました。パステルカラーとかドレスとか好きな人にとっては目の保養になったんじゃないでしょうか。たまらないですよね。貴族のご令嬢方は普段着のドレスやナイトドレスもむちゃくちゃ可愛いんです。年がら年中ドレスで生活するとなるとウンザリしそうですけど(コルセット苦しいし)、1年に1~2回くらいはドレスでちょっと過ごしてみたい気持ちになりました。実際は、丸1日ドレスでもかなりしんどいでしょうね(笑)。

美男美女の王道ラブロマンスだが、性描写は激しめ!

映像美が私の嗜好にドンピシャだったのと、サイモンとダフネの美男美女カップルが好きで彼らのラブロマンスを楽しめましたが、ストーリー的にはありふれたものなので、捻りのある展開や緻密な伏線が回収されていくようなストーリーを求めている人には退屈かもしれません。結婚前のダフネとサイモンが、お互い確実に惹かれ合ってるのに認められないむず痒さに、私はきゅんきゅんしました。結婚後にすれ違う部分は、2人とも頑固すぎたかなぁ。家を絶やしてやるって気持ちになるのはわからなくもないですが、ダフネからしたらサイモンの子供っぽい意地に見えるでしょうね。レジさんが立派な大人の男性なんでサイモンの年齢設定がわからないんですけど、いくつなんでしょう。ダフネはダフネで、事情を聞こうともせずに「騙した!」とふき上がるのは、感情的になりすぎに見えました。
紆余曲折があったにせよ、すぐすぐ子供を設けるに至ったので、良かったですね。あの時代ですから、サイモンの意志を尊重して子供を作らない選択をしたとしても、周囲からは妻であるダフネが責められてしまうでしょうし。子供の名前はアルファベット順というブリジャートン家の習慣をサイモンが採用したのもいいですね。ダフネの生家を尊重してくれていることが伝わります。

結婚前までは少女漫画的なウブな展開だったんですが、結婚した途端ダフネとサイモンが所かまわずヤリまくり始めるので、びっくりしました。美男美女のセックスシーンは官能的で良いんですが、さすがにしつこすぎたかな(笑)。「誓い」とまで言っておきながら、外出しすればいいだろうみたいな考えでヤリまくってるの、流石にどういうことなのか問い詰めたいですわサイモン。この時代は、外出しすれば避妊できると考えられてたのかなぁ?もうコンドームってあったのかしら。もし、誓いを守る気で外出ししてたのにダフネが妊娠したらどうするつもりだったんでしょう。誓いとか大層なこと言ってるくせに…、って感じちゃいました。お互い本当に愛し合って求め合ってる事は伝わりましたけどね。

ストレスの溜まるキャラがいない

このドラマ、嫌な人間は出てきますけど、腸が煮えくり返るほどのクソ野郎ってキャラがいなかったので、そういう意味で快適に楽しく見れました。家父長制の嫌なとこを煮詰めてできたような男・サイモンの父はほとんど出てきませんし、因果応報で惨めな最期を迎えましたし。妊娠を隠してコリンと結婚しようとするマリーナのことはうわっと思いましたが、最後はちゃんと「間違ってた」って認めたのが良かったです。やっぱり、間違いを認めて謝ることができる人って素敵だと思う。

ダフネの意向を無視して結婚相手を決めようとするアンソニーは横暴でムカつきましたが、立場上やむを得ない面もあるし、彼は彼で報われない恋に傷ついていて、彼の人間性というよりも時代の風潮が憎らしかったです。身分違いの恋って、『ダウントン・アビー』のシビルとトムでも描かれましたけど、彼らの恋は凄い応援したのに、アンソニーとシエラの恋は応援できなかったなぁ。女性の方が身分が低い場合だと、めちゃくちゃ過酷な関係に思えるんですよね。やっぱり男尊女卑が強い時代ですから、余計ハードモードな人生になってしまうような気がして、やめときなさい…って言いたくなってしまう。シエラにはアンソニーのことなんてきっぱり忘れてあの結婚相手と幸せになって欲しい。

あとは、エロイーズのフェミニズム志向を押し付けてくる点がちょっと苦手ではありました。結婚しないで自分で稼ぎたいという彼女にとって結婚が地獄なのはわかりますが、結婚願望のある相手に「結婚なんて地獄」とぶつけるのは相手を尊重していないし形を変えた別の抑圧を生むだけです。自分にとっての地獄が誰にとっても地獄であるとは限りませんから。とは言っても悪い子では全くないし、抑圧が激しければ反発が激しくなるのも当然ですし、表情にユーモアがあって可愛らしかったです。ダフネがしっかりしてくれているおかげで自分が気楽でいられるということも素直に認めていて好感が持てました。エロイーズはエロイーズらしく生きられることでしょう。

レディ・ホイッスルダウンの正体

ゴシップ新聞の著者であるレディ・ホイッスルダウンの正体は誰なのか、という犯人(ではないけど)探し要素も楽しめました。最終話で明かされた正体はペネロペでしたね。ペネロペかなと思ったこともあったんですが、自分でフェザリントン家の名誉を傷つける真似はしないか?なーんて思い直してました。マリーナの妊娠を知ってる人物はだいぶ限られてきますからそんなに難しい推理じゃないんでしょうけど、鈍い私は仕立て屋のマダムがレディ・ホイッスルダウンか~と腑に落ちてました。ペネロペの、最後のあの不敵な笑みにはヒエッとなりましたね。なんであんな悪い笑みを(笑)!ペネロペすごい応援してたので、あれは怖かったです。怖かったけど、今後のペネロペがめっちゃ楽しみになりました!戦いがいのある相手って女王陛下のことですよね?エロイーズは正体に気づくんでしょうか。2人の友情の行方も気になります。

それにしても、貴族のお嬢様が頻繁に印刷所に出入りしてたら、従者の人とかに怪しまれたりしないのでしょうか。

最後に

シーズン2はアンソニーの恋愛話がメインになるそうですね。ダフネとサイモンはメインではなくなってしまうんでしょうか。この2人は華があるので、メインじゃないとしたら寂しいです。あと、フェザリントン男爵の遺産相続人は誰なんでしょうね。