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『フォードvsフェラーリ』ネタバレ感想:敵は社内にいる!迫力ある実写映像は臨場感たっぷり

『フォードvsフェラーリ』

1960年代に実際にあった話を基にした映画、『フォードvsフェラーリ』を鑑賞しましたので、こちらについて感想を書こうと思います。伝記映画になりますが、脚色されている部分は勿論あります。マット・デイモンとクリスチャン・ベールという実力派俳優がW主演を張っています。特にクリスチャン・ベールは相変わらずの憑依っぷりで素晴らしかったです。

あらすじ

キャロル・シェルビーはアメリカ人レーサーとして初めてル・マン24時間耐久レースで優勝した後レーシングドライバーを引退し、シェルビー・アメリカンを設立してカーデザイナーとして成功していた。
イギリス人レーサーのケン・マイルズは自動車整備工場を経営しながらレースに参加していたが、扱いづらい人格とスポーツカーみたいな車に仕上がる整備のせいで経営は上手くいっていなかった。
アメリカの巨大自動車メーカーであるフォード社は、ル・マン24時間レースで絶対王者に君臨しているにも関わらず経営難に陥っているフェラーリを買収しようと試みる。しかし失敗に終わり、フェラーリ創業者のエンツォ・フェラーリから「ヘンリー・フォード二世は所詮二世。偉大な祖父には遠く及ばない」と馬鹿にされてしまう。激怒したヘンリー二世は打倒フェラーリを掲げ、巨額を投資してル・マン参戦に乗り出す。フォード社のリー・アイアコッカはシェルビーにマシンの開発を依頼、そしてシェルビーは確かな腕を持つケンをドライバーに据えようとするが…。

作品情報&予告動画

原題Ford v Ferrari
監督ジェームズ・マンゴールド
脚本ジェズ・バターワース
ジョン=ヘンリー・バターワース
ジェイソン・ケラー
音楽マルコ・ベルトラミ
バック・サンダース
撮影フェドン・パパマイケル
編集アンドリュー・バックランド
マイケル・マカスカー
出演者 マット・デイモン
クリスチャン・ベール

ネタバレ感想

迫力のレースシーンがとにかくすごかったです。息を呑み、手に汗握り、わくわくしました。レースのあれだけの臨場感を出せたのは、ほとんどCGを使わず実際に撮影しているからなんでしょうね。映画館で見て正解でした。面白かったです。重厚なエンジン音に緊張感が高まり、高速で駆け抜ける音の爽快感に心が躍り、アクセルを踏み込んだりギアを入れ替えたりする音にこちらのテンションも跳ね上がっていきます。そして雨の中のレースの怖さといったら。普通の乗用車で雨の高速走るのでも十分怖いですもんね。前も見にくいしよく制御できますね…。車のこととかモーターレースのこととか詳しくなくても楽しめます。
フェラーリとかフォードとかフィアットとか、名前は知ってるけど詳しく知らない私は企業規模すら全然わかってませんでした。憧れの高級スポーツカーの代名詞になってるフェラーリの方が凄そうって思ってたけど、圧倒的にフォードの方が大企業ですね…。そりゃそうですよね。車用語とかレース用語も出てきますけど、わからなくても特に支障なかったです。

男たちの熱き闘いと友情

フォードvsフェラーリのレースバトルはもちろん、企業vs企業、上層部vs現場の人間など様々な闘いが繰り広げられる熱い映画でした。正直、内容的にはvsフェラーリというよりも「敵は社内にいるぞ!」という感じですね。シェルビーとマイルズが身内であるフォード経営陣と闘いながらいかにル・マンに挑むかが本筋です。

フォード二世がル・マン参戦を決めた理由が、フェラーリ創業者に馬鹿にされて怒ったからというのは何とも短絡的で子供の喧嘩みたいですね。こんなトップで大丈夫か?上層部に振り回されて現場が混乱するのは世界共通どこでもあることなんだな~って思いました。フェラーリに大敗した後シェルビーに一任したのかとも思いきや、いざ!という時に副社長が最高責任者として送り込まれてきて「おま…シェルビーに任せたんじゃないんか…!コロコロ変えやがって!」って現場の人間の気持ちになっちゃいます。
マイルズが受けた仕打ちは酷いな~って思うけど、破天荒でイメージがよくない人を起用するというのは企業としてはリスクが大きいというのもわかります。広告としての役目もあるわけですから。若い人に訴求したいのにガンコオヤジみたいな人はあまり受けないでしょう。ただあの副社長のマイルズに対する意地悪さは私怨にしか思えないですけどね。

最後、自身のレーサーとしての栄誉を捨てて3台同時ゴールを選んだマイルズ。それまで恐らくマイルズにとって会社のことなんてどうでもよかったと思います。ただレーサーとして生きたい、レースに勝ちたい、栄光を手にしたいっていうレーサーとしての欲のまま走っていたと思います。完璧な勝利を手に入れるチャンスだったのに、今までチームなんて意識していなかった男が最後にチームの勝利を選んだ。会社のためというより家族のため、あるいはただシェルビーのためだったと思います。マイルズやシェルビーの気持ちを考えるとこれだけでも複雑なのに、規定により後方からスタートした2ndチームのドライバーが優勝となった挙句マイルズは三冠を逃してしまう結果になるなんて…。ゴールして、わあって駆け寄ってきた人たちが向かった先が自分じゃなかったあの時。実際そうだったかわからないけど、残酷ですね。駆け寄った人たちも、普通そこはマイルズに駆け寄ってかないのでしょうか?(笑)バンバン記録更新してトップで独走してた人ですよ?減速してくれたおかげで優勝した人も戸惑っちゃいますよ。

フォード二世は3台同時ゴールにご満悦でしたけど、全台リタイアしてしまったフェラーリのエンツォは最後までレースを見届けて、マイルズのことも認めてる感じでしたね。エンツォは自身が元レーサーだったのでレーサーに対する敬意をちゃんと持ってるということでしょうね。マフィアみたいな老人が「わかってるぞ」みたいな視線を送るのがカッコよかったです。味方のトップじゃなくて敵のトップが理解してくれているというのも熱い展開ですね。

シェルビーは最後は副社長にしてやられましたけど、フォード二世のことは中々上手くコントロールできてたんじゃないでしょうか。くちゃくちゃいつもガム噛んでて、めっちゃアメリカンって感じです。元々レーサーで、レースに未練がありそうでしたらからマイルズの気持ちがわかるし、勝利目前のレーサーに減速を命じるなんて侮辱的なこと許せなかったことでしょう。レースが終わるまでマシンはドライバーの物だって、副社長の横槍からマイルズの意志を守る姿勢がカッコよかったです。シェルビーとマイルズ、まさに男の友情って感じですね。殴り合って絆を深める、みたいなベタな演出もありますし。わたし、友達から殴られたら一生根に持つと思います。

7000RPMの世界

There’s a point, 7000 RPM, where everything fades. The machine becomes weightless, just disappears. And all that’s left is a body moving through space and time. 7000 RPM. That’s where you meet it. It asks you a question. The only question that matters, “Who are you?”

7000RPMの世界では全てが消え去る。マシンは重量がなくなって消え、空間と時間を移動する身体だけが残される。7000RPM。そこで問われるだろう。重要な問いだ。”お前は誰だ”
引用:劇中シェルビーの台詞より

映画の冒頭に出てくるシェルビーのセリフです。詳細忘れたので英語でスクリプト探してきて、こんな感じだったかなと訳してみました。RPMって調べても理解できなかったんですが、モーターレースのような高速の世界では全てが消え去って自分と向き合うことになるっていう意味なのでしょうか。抽象的でよくわからないけど、なんかカッコイイ台詞で惹かれちゃいます。ル・マンの最終ラップの時、マイルズが減速をしようと決めたのは確かこの7000RPMの世界にいる時でしたね。あの時、マイルズは独走していて周りに他のマシンもなくて独りでした。陽気に歌っていましたが孤独な世界なのかもしれません。そしてマイルズは減速して後方にいる2台の到着を待つのです。なぜ彼が3台同時ゴールを選ぶ心境になったのか、はっきりと描かれてないのでわからないですが、前項で述べたようにシェルビーのためだったかもしれないし、ただ孤独だったのかもしれない。色々想像する余地があるのは楽しいですね。マイルズはル・マンでの闘いの後もシェルビーと共にマシンの開発に携わっていたのですが、そのテスト中にコースアウトし事故死してしまいます。あの事故のシーンは幻想的でとても綺麗に見えたんですよね。異世界に突入していく瞬間のような。彼は7000RPMの世界に行ったまま帰ってこれなくなってしまった。息子ピーターの目の前で事故が起きたことがつらいです。死と隣り合わせの危険なスポーツを見守る家族の気持ちって、どれほどのものでしょうか。
それにしても一体どういう世界なんでしょう、7000RPMの世界というのは。ちょっと体験してみたいですけど大便もらすのは嫌ですし絶対に安全が保証されてないと怖いです。

映画と事実の違い

事実に基づいているとは言っても、映画としてよりドラマチックにするために脚色や創作は付き物です!映画と事実の違いをいくつか紹介してみます。

実際はいい人、副社長レオ・ビーブ

映画中ではシェルビーとマイルズの妨害ばっかりしてくる嫌なやつで無能のように描かれていましたが、実際は友人も多く尊敬されていたようです。
そして、1966年のル・マンでマイルズに減速を命じて3台同時ゴールさせた理由は、同じフォードの3台が1番を競い合ってクラッシュしたりしないようにするためだったとインタビューで答えています。真実はわからないですけど、映画のようにマイルズが独走していたならクラッシュの心配なんてなかったんじゃないですかね…?ただ、マイルズが優勝とならなかったことは想定外だったようです。「なんてこった、こんなはずじゃなかったのに」と言ったとか。
映画を見た限りだと悪者のように見えるので、事実と違うなら実際のレオの家族や友人等は複雑な心境なのでは!?
出典:『フォードvsフェラーリ』憎まれ副社長レオ・ビーブ、実際はとても良い人だった ─ 結末には何と言ったのか -THE RIVER
出典:’Ford v Ferrari’: All the Things The Movie Got Wrong About the Real Story -Showbiz CheatSheet

マイルズは1965年のル・マンに出させてもらえなかったのか?

劇中で、1965年のル・マン参戦のためフランスへ出発する直前になって、上からの指示でドライバーがマイルズから別の人に変更になり、マイルズはアメリカに居残りさせられた出来事がありましたね。マイルズが不参加となり結果フォードは全台リタイアという散々な結果で終わります。しかし本当はマイルズはこの1965年のル・マンレースに参加していました!ですがギアボックスの不調でリタイアに終わったのです。これは大きな改変ではないでしょうか。映画だとマイルズを外したせいでフェラーリに負けたような印象を受けますからね。

シェルビーは本当にフォード二世を車に乗せて爆走したのか?

実際にフォード二世を車に乗せて走ったのはマイルズの方でした。社長が泣き出したのはフィクションのようですね。
ちなみに、シェルビーが副社長を部屋に閉じ込めたことも、シェルビーがマイルズのためにシェルビー・アメリカンを賭けたこともフィクションです。
出典:HOW ACCURATE IS “FORD V FERRARI”? THE TRUE STORY OF KEN MILES & CARROLL SHELBY – HISTORY vs HOLLYWOOD

本当は観戦していなかったエンツォ・フェラーリ

ネタバレ感想で褒めておいてアレなんですけど、実際は1966年のル・マンをエンツォは観戦してなかったようです(笑)。ナーンダ。
フォード二世がレース中にヘリで食事へ行ったのは本当のようですね。
出典:【ネタバレ】『フォードvsフェラーリ』が加えた、事実と異なるドラマチックな演出とは – THE RIVER

原題について

事実との違いの話ではないのですが、原題は「Ford v Ferrari」で日本もそれに準じたタイトルがつけられてますが、イタリアやイギリスなどの欧州では「Le Mans 66」というタイトルになってるそうです。アメリカ(フォード)がイタリア(フェラーリ)を打ち負かす話ですから、ちょっとタイトルで配慮してるのでしょうかね。内容的にはフェラーリの方がフォードよりカッコイイ魅せ方になってると思うんですけど。

映画に関連して調べた情報

映画鑑賞後にちょこちょこっと調べたことをせっかくなので共有しておきますね。

フォード・モーターとは

フォード・モーター・カンパニーはアメリカの巨大自動車メーカーです。創業者は映画に出てきたフォード二世の祖父にあたるヘンリー・フォードで、1903年に設立されました。劇中、フォードの工場ではオートメーション化が進んでいるように描かれていたと思いますが、組み立て工程にベルトコンベアを使用しての流れ作業を実現したことで有名らしいです。それまで自動車は金持ちしか持てないものでしたが、大量生産することによって価格を大幅に下げ一般市民に普及させたのがヘンリー・フォードなのです。ヘンリー・フォードが実行したこの生産方法や経営理念は「フォーディズム」として世界的に知られていきました。凄い人なのです。映画でもエンツォは創業者のヘンリーを「偉大な祖父」と認めていましたね。
フォードの代表的な車は「マスタング」という車のようです。劇中に出てきましたね。マスタングは聞いたことあるな~って思ってましたがわたしが知っていたのはマスタング大佐の方かもしれない…。

フェラーリとは

車に詳しくない人でも高級スポーツカーとして名前は知っているであろうフェラーリはイタリアの自動車メーカーです。創業者はエンツォ・フェラーリで1947年に設立されました。主にレーシングカーと、王侯貴族やお金持ちをターゲットにした高級スポーツカーのみを製造しています。
フォードが機械的な流れ作業で大量生産していたのに対し、フェラーリは手作業でしていましたね。なんと今でもほぼ職人による手作業のようです。顧客やビジネススタイルが全く違っています。
エンツォが元々レーシングドライバーですからレースに重点を置いている会社で、唯一F1開幕から参戦を続けているコンストラクター(レーシングマシンの製造者)です。
F1やル・マンなどの様々なレースで数々の伝説を残しているために世界的に高い人気とブランドイメージを持っているのです。フェラーリと言えば赤いボディに跳ね馬のエンブレム、というイメージですよね。車に詳しくなくてもカッコいいなって思います。

リー・アイアコッカ

経営陣側とシェルビー側の板挟みのようになっていたリー・アイアコッカさん。TWDファンならわかると思いますが、出てくるたびに心の中で「シェーン…!」って呼んでしまいました。
アイアコッカは仕事においてとても有能な人のようです。映画で彼が社長に「ベビーブーマー層に訴求するべき」とプレゼンするシーンがありましたが、彼が指揮して開発されたのがフォードの代表車となった「マスタング」です。「マスタング」は大ヒットし、アイアコッカはなんとフォードの社長に就任するのです!しかし次第に公私混同ともいえる経営手法になり、最初は良好だった会長フォード2世とも激しく対立していき遂に解雇されてしまいます。ところが解雇直後、今度は経営危機に陥っていたクライスラーの社長に就任するのです。フォードのライバル会社ですね。アイアコッカが社長に就任したクライスラーは見事深刻な経営危機から立ち直ったのです。
アイアコッカは自らの年俸を1$にしてコスト削減を推し進め、中型車や小型車の開発に注力してクライスラーの立て直しに成功します。数十万人の雇用を守ったとして彼は「アメリカ産業界の英雄」と称されるようになりました。フォードの代表車「マスタング」の開発にクライスラーの立て直しと、輝かしい業績の持ち主です。

ブルース・マクラーレン

1966年のル・マンで3台同時ゴールの結果優勝してしまったドライバー、それがブルース・マクラーレンです。わたしにとってマクラーレンという名前はF1のチーム名という認識だったので、映画でちょっと混乱しましたがブルース・マクラーレンが設立したチームだったのですね。彼は1959年にF1デビューしその年のアメリカグランプリにおいて22歳104日で初優勝しています。この記録は2003年にフェルナンド・アロンソに塗り替えられるまで最年少記録でした。wikiで彼のページを見ると、1966年のル・マンの件について下記のように記載されています。

このレースのフィナーレでは、1-3位を独占したフォード勢がチームの指示により一団となってチェッカーを受けた。トップを独走していたケン・マイルズ/デニス・ハルム組が優勝するはずだったが、24時間目のチェッカー直前でマクラーレンが誤ってマイルズを抜いてしまい、マクラーレン/エイモン組が優勝してしまった。フォードチームは2台優勝にしてほしいと依頼したが、主催者のフランス西部自動車クラブ (ACO) に認められなかった。引用元:ブルース・マクラーレン -Wikipedia

wikiにあるように誤ってマクラーレンが抜いちゃったのか、映画にあったように後方スタートによって優勝になったのか、どっちなんでしょう…???
マクラーレンもテスト中に事故死してしまっています。しかし彼が設立したマクラーレンはF1のグランプリにおける優勝回数、ドライバーズタイトル獲得回数ともにフェラーリに次ぐ歴代2位、コンストラクターズタイトル獲得回数ではフェラーリとウィリアムズに次ぐ歴代3位となっており、F1を代表する名門チームとなっています。また、世界三大レース(F1モナコGP、ル・マン24時間レース、インディ500)の全てを制覇したコンストラクターはマクラーレンとメルセデスだけなのです。

ル・マン24時間耐久レースとは?

ル・マン24時間耐久レースはフランスのル・マン近郊で行われるレースで24時間でのサーキットの周回数を競います。上であげた「世界三大レース」のひとつで、また、デイトナ24時間レース、スパ・フランコルシャン24時間レースとともに「世界三大耐久レース」とも呼ばれています。スパなんちゃらは聞いたこともなかったですわ。昼夜通して24時間走り続ける過酷なレースゆえトラブルも発生し、「ル・マンには魔物が棲んでいる」との格言があります。2016年にトヨタが初優勝を目指してトップを走っていましたが、トラブルによりスピードが出なくなり残り3分でポルシェに逆転されるという悲劇がありました。こういうのをライブで見てると楽しそうですね。サーキットの各コーナーには「ミュルサンヌ」「ポルシェカーブ」「フォードシケイン」などレース業界で著名な名称がつけられていて、映画でも出てきましたね。鑑賞中はなんのこっちゃって感じでしたが。走行時間が24時間と長いので、車1台に対してドライバーは3人設定されます。映画の時代ですと2人でしたけど今は3人になってるようですね。

F1とは

実はF1は地上波で放送していた頃見ていたので、ちょっとF1にも触れさせて下さい。佐藤琢磨がまだ参戦していて、ミハエル・シューマッハも現役でいました。地上波でやらなくなったので見なくなりましたが…。見ると言っても、TVつけたらやっててそのまま見ちゃうって程度なので、詳しくはないです。

F1の正式名称はFormula Oneなんですが、モータースポーツのカテゴリーの1つであり、その世界選手権のことを指すこともあります。F1世界選手権は国際自動車連盟(FIA)が開催する自動車レースの最高峰になります。
「フォーミュラ」というのは、参加者および参加車両が準拠しなければいけない「規定」「規格」のことを意味しています。出場する車両にはタイヤやエンジンなどあらゆるパーツに技術的な規定(テクニカルレギュレーション)があり、それに反すると出走できません。また、走行中のマナーなど競技面のルール(スポーティングレギュレーション)も決められており、違反するとレース中ペナルティが課せられてしまいます。わたしが見ていた時も、レース中に危険な妨害をしたなどの理由でピットレーン通過を課せられた場面がありました。
レギュレーションは結構頻繁に変更されます。例えば、近年はオーバーテイク(前の車を追い抜くこと)が少なくてつまらないと問題になっていたようで、これを解決するようにレギュレーションが大幅に変更されたらしいです。解決したのかな?オーバーテイク少ないとつまらないですよね。でもレギュレーション変更して余計つまらなくなることもあるので、難しいです。しばらく見てないけど、またF1が盛り上がればいいのになと思います。
F1世界選手権はグランプリと呼ばれる複数のレースによって構成されてます。グランプリは各国で開催されていて、各レース毎の順位によって与えられる得点の総計によってチャンピオンが決定します。日本でもグランプリは開催していて、鈴鹿サーキットでの開催が多いと思いますが富士スピードウェイでも開催されたことがあります。最も有名なグランプリは世界三大レースのひとつにあたるモナコGPです。F1マシンがモナコの市街地を駆け抜けることで有名ですね。難易度も高いようで、ドライバーにとってもモナコGPでの勝利は憧れのようです。

ル・マン24時間レースとF1の違い

F1で使用される車両はフォーミュラーカーと呼ばれる車両です。「車輪とドライバーが剥き出しになっている」という規格に沿ったレーシングカーになります。F1見てるとどの車両もタイヤが車体より横に飛び出してて、コックピットも屋根などに覆われていませんね。対してル・マンで使用される車両は、プロトタイプカーかGTカーと呼ばれる車種です。どちらもタイヤは覆われていて、GTカーの見た目は乗用車に近いと思います。
ル・マンではかつて「ル・マン式スタート」と呼ばれるスタート方式が採用されていて、コースの片側にマシンを一列に配置しておき、ドライバーは反対側からよーいどんで走って車に乗り込んで出走しました。しかしシートベルトを締めないままスタートするドライバーが続出するなどの安全性の問題からこの方式は廃止され、今ではローリングスタートという方式のようです。映画ではル・マン式でスタートし、混戦して派手にクラッシュが起きていましたね。今でもル・マン式でスタートするレースはあるみたいです。
F1は最初から乗車しておりグリッドで車を停止させ、信号機による合図で一斉にスタートします。スタート位置は予選で決まります。予選で最速タイムを記録した者が「ポールポジション」と呼ばれる先頭のスタート位置を獲得します。後方からのスタートでごぼう抜きして優勝するのは正直あまり起こりえないと思うので予選は大事です。スタート開始直後はやはりクラッシュなどが起きやすく、見ていて緊張するところなんですがそれが落ち着くとあまり大きな順位変動が起きなかったりします。なのでレース展開によってはあまり面白くない時がありますね…。
映画でマイルズは一周遅れていたにもかかわらずトップに追いついていたので、ル・マンでは周回遅れからの挽回が可能なのかとビックリしました。

NASCAR

映画に度々出てきた「NASCAR」という単語。全然知らなかったんですけど、これはアメリカで大人気なんですね。正式名称はNational Association for Stock Car Auto Racingで、アメリカで最大のモータースポーツ統括団体であり、団体が統括するストックカーレースの総称でもあります。かつてはストック(市販)車両が使用されていましたが、現在は市販車に似せた純レーシングカーを使用しています。

最後に

カーレースに興味なかったけど、映画を見てちょっと興味出てきた方もいるんじゃないでしょうか?もしテレビで見る機会があったら見てみるのもいいですし、カーレースを題材にした映画をもっと見るのもいいですね!わたしは「ラッシュ/プライドと友情」「栄光のル・マン」が気になっています。幼少の頃見ていた「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」というアニメも面白いので、アニメ好きで未見な方は是非!かなり昔のアニメですが魅力的でイケメンなキャラがたくさんいて面白いし、マシンにはAIが搭載されていてしゃべり出します!!(笑)わたしの多少のF1好きはこのアニメから始まってるのかもしれないです。あと、いつか生でレースを見てみたいな~なんて思っています。

■追記(2/11)
第92回アカデミー賞において下記を受賞しましたね!おめでとうございます。
音響編集賞(ドナルド・シルヴェスター)
編集賞(マイケル・マカスカー、アンドリュー・バックランド)