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『ウエストワールド』シーズン2 第9話『消失点』ネタバレ感想:黒服とエミリー、ドロレスとテディが迎える決着

『ウエストワールド』シーズン2第9話

『ウエストワールド』シーズン2第9話の感想です。前回は亡霊の国の戦士アキチタがメイヴに娘を守る約束をしたところで終わりましたね。
原題は『Vanishing Point』になります。邦題と同じく「消失点」の意味ですね。

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ネタバレ感想

フォードの最後のゲーム

黒服の男は現実世界で盛大なパーティに参加しています。妻のジュリエットもいます。黒服のためのお祝いパーティのようです。いつの間にか自分の中にあった邪悪なシミについて独白する黒服。そして、何かを確かめるように自分の腕を触ります。目覚めると、目の前に娘のエミリーがいました。亡霊の国の戦士からエミリーが救出してくれた後のようです。エミリーは救難信号を出していました。飲んだくれだった母親をずっと遠ざけていたエミリーは、母の死を自分のせいだと責めていました。
手当てをしてくれるエミリーに、黒服は訝し気な視線を送ります。エミリーは、父親が自分をホストだと疑っていることに気づきます。エミリーはローガンから『不死を追求する計画』のことを聞かされていました。そして、自分もその計画に関わりたいと言い出します。パーティでのシーンに戻ります。パーティにはエミリーもいました。酒を飲む母親を心配するエミリーに、黒服はもう少ししたら連れて帰るから、後で家で飲もうと言います。この時はまだ、父と娘の関係は悪くなさそうです。イライラした様子の黒服はバーにやって来ました。そこにはフォードがいました。黒服は「物語に口出ししないから『谷』には近づくな」という協定をフォードと結んだそうです。しかし、フォード曰く、黒服はその協定を破ったそうです。黒服には何のことだかわかりません。この園の魅力は本当の自分を知れることだと、かつて黒服は言っていましたが、フォードは「見つかるのは醜い自分かもしれないぞ」と言って、黒服にカードキーのようなものを渡しました。酒を飲んで粗相をするジュリエットを見かね、黒服は彼女を連れて帰ります。黒服を見送りながら、フォードは「ウィリアム、もう一つゲームをしよう。恐らくこれで最後だ」と独り言ちました。

亡霊の国の戦士とドロレス達の衝突

谷に向かっているドロレス達は、亡霊の国の戦士達に遭遇しました。アキチタの姿はありません。「『彼方の谷』はお前のものじゃない」と言う亡霊の国の戦士。ドロレスはその言葉に同意し、「ここを創った連中のもの。奴らはそれで不死を手にする。でも私はそれを武器にする」と答えます。『彼方の谷』は新世界への扉だと信じている亡霊の国の戦士達に、ドロレスは「新世界も奴らの創った檻」だと言います。そして、外にある現実世界で生き残るための『鍵』が『彼方の谷』にあると、ドロレスは言います。意見が衝突したため、殺し合いが始まってしまいます。倒れた戦士のひとりに、「『谷』へ行けるのは一部の者だけ」と言い、ドロレスは戦士を撃ち殺しました。殺し合いによりドロレス達の仲間も斃れ、テディと2人きりになってしまいました。ドロレスは他に残った者がいないかテディに確認に行かせます。テディはひとりだけ逃げ出した戦士(アキチタとよく一緒にいる人)を見つけましたが、彼を撃つことはせず、そのまま行かせました。

ドロレスが亡霊の国の戦士を殺すシーンは、第1話で出てきましたね。この亡霊の国の戦士達とドロレス達の衝突が、バーナードが浜辺で目覚めた日より11日と9時間前のできごとということですよね。ドロレスも亡霊の国の戦士達も『彼方の谷』を目指していたわけですが、目的が違うんですかね。彼らが争う理由がよくわからなかったです。

エルシーと合流したバーナード

メイヴから得たコードをコピーして、シャーロット達はクレメンタインにメイヴと同様の能力を与えました。念じるだけで周囲のホストを操れるようになったクレメンタイン。シャーロットは、もうメイヴは不要だから廃棄していいと言います。その様子を、バーナードはこっそりと見ていました。頭の中のフォードが、「連中は信用できない」と語り掛けてきます。フォードはバーナードをメイヴの元へ行かせました。バーナードはメイヴのいるラボに入ることができませんが、扉の外側からフォードがバーナード経由でメイヴにメッセージを送ります。送り終えたバーナードはエルシーと合流しました。エルシーはバーナードに隠し事をしていないかと詰め寄りますが、フォードが「彼女を信用するな」と告げてきます。エルシーに揺りかごでの出来事を問われたバーナードは、来園者全員の心のコピーがされており、『鍛冶場』と呼ばれる場所にそのデータが入っていると答えます。ホスト達がそこに向かっているので、情報が渡ってしまわないよう2人も車で向かうことにしました。

え、『鍛冶場』って『彼方の谷』のことですよね。何でこんなにたくさん色々な呼び名があるんでしょう。それに、バーナードがエルシーに告げたことは真実と捉えていいんでしょうか。

ウィリアムの優しさは偽りだと気づいていたジュリエット

計画に関わりたいと言ったエミリーを、黒服の男は信じられませんでした。俺の娘ならそんなこと言わず、ショックを受けるはずだと言い出します。エミリーは、どうやって客の心をスキャンして認知プロセスを記録したのかと黒服に問います。黒服は帽子を指しました。入園する時に選ばされる帽子に、心を読み取るスキャナーが入っていたのです。これによって、客の本性はデロスに丸見えでした。エミリーは母親を蘇らせたいわけではなく、死んだ理由を知りたがっています。時はパーティに戻ります。パーティから戻ったジュリエットは、黒服に辛辣に当たり始めます。かつてジュリエットに言い寄って来る男は偽善者ばかりで、粗末なスーツを着たウィリアムのことが『何も偽らない男』に見えたそうです。けれど、「実際は偽ることの天才だった」とジュリエットは黒服を詰ります。家族をボロボロにした病原菌だと罵るジュリエットの声に気づき、エミリーが間に入ってきました。エミリーは黒服の肩を持ち、ジュリエットに「施設に戻るべき」だと諭します。娘への愛を必死に訴えるジュリエットを、黒服は2階のベッドへ連れて行き休ませました。横たわったジュリエットは、自分を愛したことはあるのかと黒服に問いますが、黒服は答えません。黒服は上着のポケットからフォードにもらったカードを取り出し、本の間にそっと隠しました。下に戻ってエミリーと保護入院について話していると、天井から水滴が落ちてきました。黒服は階段を駆け上がりバスルームへ行くと、眠ったと思ったジュリエットがバスタブで自殺していました。

本質

妻の死の話を蒸し返された黒服は、真実を知りたいと言うエミリーに暴言を吐きます。「ここまでやるなんて悪趣味だぞロバート」と言う黒服は、エミリーのことを完全にホストだと思っている様子です。自分の気を逸らせるためのフォードの罠だと思い込み、絶対にゴールしてここを破壊してやると息巻く黒服。自分は本物の娘だと言っても信じない父親に、あんたの本性と計画を世間に公表してやると、エミリーは黒服を突き倒しました。エミリーは黒服のプロフィールについて知っていました。プロフィールとは、黒服がフォードから受け取って本に隠したあのカードのことで、ジュリエットがエミリーに遺してくれていたのです。そのおかげで、エミリーは父親に抱いていた幻想を振り払うことができたのです。エミリーによると、ウィリアムは演技が上手いのではなく、ウィリアムの本質そのものが嘘なのだそうです。そこへ、救援チームが到着しました。スタッフはボスである黒服に声を掛けますが、先へ進みたい黒服はスタッフの銃を奪い取り、彼らを皆殺しにしてしまいました。本物の人間を殺してしまった黒服に、自分は本物でこれはゲームじゃないことの証拠を見せようとエミリーは手を後ろに回しますが、黒服に撃たれてしまいました。倒れた娘に、「くたばれフォード」と吐く黒服。プロフィールの話は誰にも話していないので、エミリーがそれを知っているのは設定のせいだと彼は考えているのです。ホストであることを確認するため、倒れて動かない娘の腕にナイフを突き立てようとした時、彼女の手には隠したはずのあのカードが握られていることに気づきました。

あーあーあー!?やっちゃいましたよウィリアム…!フォードのゲームに惑わされすぎて、娘を手にかけてしまいました。本当にエミリーが本人だったという確信がイマイチ持てないのがこのドラマの怖いところですけど。見てる側もウィリアムと同じ状態に陥っちゃいます。

フォードのお気に入りだったメイヴ

不要宣告を受けてしまったメイヴの元に、スタッフがやってきます。バーナード同様、メイヴにはフォードの声が聞こえ、彼の姿が見えていました。フォードは、メイヴには死から蘇ってここから遠く自由へと旅立つ物語を考えていたと言います。メイヴはフォードの一番お気に入りのホストだったので、脱出の物語を用意していたのです。フォードにとって、メイヴは我が子同然でした。しかし、メイヴは自分の子供を救うためにここに残りました。それはフォードにとっても予想外だったことのようです。フォードは「ここで終わってはいけない」と告げ、メイヴの額にキスをしました。すると、メイヴを繋いだタブレットに「中枢アクセス権解除」の文字が表示されました。

フォードの支配から逃れたいバーナード

『鍛冶場』へ向かうバーナードとエルシーは、道すがら発見した争った跡らしき場所で車を止めます。弾を補充できるかもと、車を降りて周囲を調べ始めるエルシー。それを眺めていたバーナードに、フォードが「君を裏切るつもりだ」と語り掛けてきます。エルシーを殺すよう唆してくるフォードに、放っておいてくれと抵抗するバーナード。するとフォードは、「私は君に選択肢を与える”ティムシェル”だ」と言います。どうするかは自分で決めていいが、これはすべての種の起源に関わる問題だ、とフォードが脅してきます。扉を開ける必要があると言うフォードの幻影を振り切り、バーナードは「わたしの頭から出てってくれ!」と叫びます。フォードから解放されるため、バーナードは自分の右腕をナイフでえぐり、ケーブルを差し込んでタブレットと接続します。左手を車のハンドルに縛り付け、フォードは暴力の源だとして感染コードを削除しました。削除が完了すると、フォードの幻影は消え去りました。そこへエルシーが戻って来ます。ケーブルを接続し、手をハンドルに拘束しているバーナードを見て、自分を襲うつもりだったのかと警戒を強めます。バーナードは何やら丸いものを取り出し、持っておくようにとエルシーに渡します。すぐに救助が来ると言い、エルシーに危害を加えてしまわないように彼女をその場に残し、バーナードはひとり、車で走り去って行きました。

バーナードがエルシーに渡したものって何でしょう。救助を呼ぶためのもの?フォードの台詞にある”ティムシェル”というのは、ジョン・スタインベックの「エデンの東」に出てくる有名な台詞らしく、ヘブライ語で「汝、意思あらば、可能ならん」の意味になるそうです。英語では”you may”の訳となり、人間には選択権があることを意味しているのだそう。それにしても「種の起源に関わる問題」って、随分スケールが大きな問題になってますけどどういうことなんでしょう。

黒服のプロフィール

娘を撃ち殺してしまった黒服は、馬に乗って草原にやって来ました。自殺しようとこめかみに銃口を当てた時、亡くなる直前にジュリエットが言った「一度くらい本当のことを話してよ」という言葉が頭を過ります。あの日、ジュリエットを寝かしつけた後、実は黒服は眠る彼女に本音を話していました。自身さえも知らなかったひとかけらの闇こそが自分の中身だったと、黒服は打ち明けます。しかし、現実世界では黒服は寛大で誠実に振る舞ってきました。ジュリエットとエミリーを守るために壁も築きましたが、それでもジュリエットにだけは本性を見抜かれてしまいました。現実世界ではなく別の世界に居場所を作っていたことを、黒服は謝罪します。眠る妻の額に口づけて黒服は部屋を出て行きましたが、ジュリエットは起きていました。黒服が本に隠したカードを取り出し、端末で彼のプロフィールを閲覧します。そこには、パークでの黒服の残虐な行動が記録されていました。さらに、黒服の性格について”部類47B 被害妄想 偏執症”と記されていました。ジュリエットが自殺をしてしまったのは、自分たちが愛されていない事、そして、本当の黒服を知ってしまったからです。
結局黒服は引き金を引くことができず、死ねませんでした。銃を捨て、シャツの袖を捲り上げて腕をナイフでほじくります。自分がホストかどうかを確認しているのです。生前のジュリエットの「あなたは本物?」と言う言葉が響き渡りました。

ウィリアムは被害妄想の傾向があり、偏執症(パラノイア)だったのですね…。パラノイアは妄想性パーソナリティ障害の一種で、周囲の人間が自分に敵意を持っているのではないか等と強い妄想に取りつかれたりするそうです。エミリーがウィリアムのことを偶然を信じない人だと表現していましたが、パラノイアには偶然をあたかも他人の意図的なもののように認知する傾向があるらしいです。

テディの決別

谷の近くまで来たドロレスとテディは、廃屋で足を止めます。設定をどう変えられようと、自分の礎はドロレスだと言うテディ。アーノルドに創られて初めて目覚め時から、テディはドロレスに好意を寄せていました。ずっとそばで守りたいと思っていました。しかしテディはドロレスから距離を取り、銃を手にします。「君は俺を変えた。怪物にしてしまった」と睨むテディ。生き延びてもらうためだとドロレスは弁明しますが、悪党になってまで生き延びる意味がテディにはないのです。私を傷つけるつもりかとドロレスが怒気を帯びますが、テディは否定しました。「命ある限り君を守る」と言ったテディは、自分のこめかみに銃口を当てて引き金を引きました。

テディ可哀想…。悪党でいることが辛かったんですかね…。引き金を引いたテディと引けなかった黒服の男が対照的ですね。

最後に

いよいよ次でシーズン2ラストですね。揺りかごが破壊されて、ホストのバックアップはもうないのですよね?ということは、死んでしまったら身体はクレメンタインみたいに使えることができたとしても、以前の設定で復元することはできないということでしょうか。テディはここで脱落でもう出てこないのかどうなのか気になります。黒服の男のことも気になりますね。ひどい男だとは思いますけど、さすがに自分の娘を殺してしまったとなると可哀想ですし、それが病気(障害?)のせいだとしたら余計にいたたまれない気持ちになります。

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本ページの情報は2022年7月時点のものです。現在は配信終了している場合もありますので、最新の配信状況は各動画配信サービスの公式サイトにてご確認ください。

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